暇と退屈の倫理学 著者:國分 功一郎 | 編集プロダクションGROUP

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國分功一郎『暇と退屈の倫理学』読了。
哲学書ですが、面白いです


~~目次~~

 序章: 好きなこととは何か

 第一章:暇と退屈の原理論 うさぎ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?

 第二章:暇と退屈の系譜学 人間はいつから退屈しているのか?

 第三章:暇と退屈の経済史 なぜ”ひまじん”が尊敬されていたのか?

 第四章:暇と退屈の疎外論 贅沢とは何か?

 第五章:暇と退屈の哲学  そもそも退屈とは何か?

 第六章:暇と退屈の人間論 トカゲの世界をのぞくことは可能か?

 第七章:暇と退屈の倫理学 決断することは人間の証か?





暇と退屈の倫理学/國分 功一郎

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内容紹介
【朝日新聞やニューヨークタイムズのインタビューで注目を浴びる
気鋭のスピノザ研究者が、「3.11以降の生き方」を問う。
はつ剌と、明るく、根拠をもって「よりよい社会」を目指す論客のデビュー。

何をしてもいいのに、何もすることがない。
だから、没頭したい、打ち込みたい……。
でも、ほんとうに大切なのは、自分らし
く、自分だけの生き方のルールを見つけること。


■すごい思想書
「読み進めるうちに、あぁ、
こんなところに生きる意味があったのかと、
一度人生をリセットしたような、そういう気分にさせてく
れる本です。
震災以降の現在ならなおさらです。
ありとあらゆる意味や関係にこんがらがってるであろう現実を一旦均
してしまうような、
まさにリセットするような実に晴々として爽快な内容」
――鈴木成一氏(マトグロッソ「鈴木成一 装丁を語る。」#36より)。


※ブログにて、「序章」を読むことができます。
ぜひ
「朝日出版社第二編集部ブログ」
で検索してみてください。

[序章「好きなこと」とは何か?より抜粋]
資本主義の全面展開によって、
少なくとも先進国の人々は裕福になった。
そして暇を得た。だが、暇を得た人々は、
その暇をどう使ってよいのか分からない。
我々は暇のなかでいかに生きるべきか、退屈とどう向き合うべきか。
著者について
國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
一九七四年生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
博士(学術)。
高崎経済大学経済学部准教授。
専攻は哲学。
著書に『スピノ ザの方法』(みすず書房)、
訳書に、デリダ『マルクスと息子たち』 (岩波書店)、
コールブルック『ジル・ドゥルーズ』(青土社)、
ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)、
共訳として、デリダ『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(岩波書店)、
フーコー『フーコー・コレクション4』(ちくま学芸文庫)、
ガタリ『アンチ・オイディプス草稿』(みすず書房)がある。


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(記:日下)