2025年12月19日(金)劇場公開の
映画「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」。
2025年12月11日(木)、完成披露試写会にご招待いただきました。
2009年に公開された映画「アバター」は、
16年が経過した今もなお、“世界興収ランキング1位”です。
2022年公開の続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、
“家族”の物語。
住まいからの移住を迫られることで、
新しいコミュニティに馴染むことができない
“葛藤” が描かれていました。
そして
「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」は、
映画史を変えた人類史上最高峰の、シリーズ最新作。
舞台は、地球から遠く離れた、神秘の星“パンドラの森”です。
人間の体を捨て、ナヴィになった元海兵隊員のジェイク・サリーは、
パンドラの森の先住民族ナヴィ族長の娘ネイティリと出会い、
ナヴィの文化や自然を愛し、故郷を守るために戦うことを決意します。
資源採掘企業によるパンドラへの侵略に、
ナヴィと共にナヴィの肉体「アバター」を操作して立ち向かう…
自然破壊から森を守り、家族を守るために戦う姿を描いたSF作品です。
ジェイクは、つかの間、家族と平和を手に入れることができるのですが、
パンドラの森には、地球人の侵略が始まり、ジェイクは家族とともに、
美しい海に暮らす一族のもとに身を寄せることになります。
…しかし
ここにも敵の手が及び、新たな戦いが始まることに…。
「アバター」は、3Dやパフォーマンスキャプチャー技術が素晴らしく
最新鋭の映像技術が、ストーリーに深みやリアリティを持たせ、キャラクターをより魅力的に見せ、観客の心を揺さぶる映像美をスクリーンに余す所なく展開しています。
最新作の完成披露試写会は、2025年12月11日(木)でした。
そして、映画評の解禁日は、日本時間:12月16日(火)午後11時。
解禁日までは、作品については、語らないことを守っていましたが、
いざ、解禁日、そして劇場公開の日を迎えても、
個人的な見解や感想を述べるのをためらう自分がいました。
でも、完成披露試写会にご招待いただいたのです。
想いを書き綴らなければならない。
私は、とりあずブログの「下書き」を行いました。
そしてSNSやブログを閲覧してまわりました。
述べますね、結論を・・・。
皆様、私のブログを読むより、まず劇場へ行ってください。
作品を観てください。
一度とは言わず、何度も、観てください。
ブログを公開しているのに無責任でしょうか?
そうですよね。
でも、語り尽くせないのです。完璧に表現できないのです。
ジェームズ・キャメロン監督が、新たに誕生させた伝説、
究極のスぺクタル3Dの映像・・・・を。
劇場での感動を。
筆舌にし難いとは、まさに、このこと、ですね。
ごめんなさい;;
可能なら、劇場へ行く前に、
シリーズ①②で、予習&復習をオススメします。
アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ 公式サイト https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar3
ライター:日下恵子
先日、マスコミ試写にご招待いただき、
映画『俺ではない炎上』(配給:松竹)を鑑賞してまいりました。
"炎上"
なんとも、インパクトの強い字面ではないか。
でも、この言葉が、ある意味「日常茶飯事」とも言えるほど
目にとまる、耳に飛び込んでくることが増えた令和7年。
「…いや、また、燃えとんのかいっっ」
「今度は何…?誰が何やらかしたって?」
てね。
SNS上で語られる不確かな
「ほんまかいな」と突っ込みたくなる、どこかあやふやな、ふわっとした情報。
〇〇談。〇〇説。
そんな、根拠の乏しい情報に
まるで本当に見知ったかのような、コメンテーター気取りの個人の見解、解釈が付随し
勢いを増し、瞬く間に広がり
大きな事件へと発展する。
誰もが、スマホやタブレットなどをはじめとしたパソコン端末を簡単に操り
世界と…不特定多数の"ネット民"と繋がり
瞬時に、情報が拡散されていく
そんな現代に潜む、SNS冤罪の恐怖を描いた、浅倉秋成氏による同名小説(双葉文庫)
が実写映画化された本作。
SNS上で殺人事件の犯人に仕立て上げられ、その情報がたちまち炎上
世間の人間ほぼすべてが敵となってしまう
…そんな最悪な状況下で決死の逃亡をはかる男・山縣泰介を演じるのは、
数々の映画やドラマ作品で重厚な役からコミカルな役までを幅広く演じ分け、
幾多の栄えある賞を受賞し、その絶対的存在感、安心感を不動のものにしてきた
俳優・阿部寛。
彼を取り巻く登場人物にも
山縣泰介を追う謎の大学生・サクラに芦田愛菜、
大学生インフルエンサー・住吉初羽馬(しょうま)に藤原大祐、
泰介の取引先企業の若手社員・青江に長尾謙杜(なにわ男子)、
泰介の妻・芙由子に夏川結衣と、
確かな演技力で作品に深みををもたらす実力派から
勢いがあり、今後の演劇界を背負っていく期待の若手と、
それぞれの化学反応も楽しみなキャストが集結。
主人公・山縣泰介が追い詰められていく過程を含め、
ストーリーにあまり触れない方が良いように思うので
頭を悩ませながら、このblogを綴っているのだけれど。
指で、ササっとスクロールするだけで
個人的に気になって追っている情報から、世間をざわつかせているニュースまでが
簡単に目の前に飛び込んできて
それに対する、さまざまな個人的意見、思考までが、否が応でも目にとまるような
そんな、SNS時代の闇に迫る本作は
どこか、「自分や自分の身近な人物には絶対に怒らないこと」とは言えない気もしてくるし
今日(まで)の味方が、明日は敵になるかもしれない
そんな、背筋が寒くなるような、怖い現実問題を
まざまざと見せつけられ
すぐには解けない難問=難しい問いをぶつけられたような気がした。
特に
言葉を使う仕事をしている身としては
上映時間の中で、「問題提起」を意識させられる瞬間、
社会問題について今一度、考えさせられる瞬間が
多々あった。
今、この時。
SNS社会について、感じ考えさせてくれる機会を与えてもらえたことに
感謝したい…そんな気持ちも湧き起こった。
とにもかくにも、
身に覚えのない罪に問われ
苦しく、悲しく、遣る瀬無い思いを抱えての逃亡劇を
見事に体現していた
俳優・阿部寛氏を心から讃えたい。
そしてSNSがこんなにも身近になり
コミュニケーションの中心となった、今。
私は、ひとりでも多くの、今この時代を生きる人に
本作を通じて、
そんな現代の情報網の繰り方、
不確かな情報に囚われすぎない生き方
豊かな想像力
を培ってもらえたら…と、願わずにいられない。
(記:ライター日下郁子)
“未来を救う悪になれ。”
映画『リボルバー・リリー』を観終えた今、改めて深く胸に刺さる一言だ。
この作品が描く世界に、たちまち強い力で引き込まれていくのを体で実感しながら
「女優・綾瀬はるかは、
底しれない魅力、人間力、身体能力、
そして、人物の気持ちに深く寄り添える、
直感力、洞察力を
バランスよく持ち合わせている人だ」
と、唸らされた。
本作は、ハードボイルド作家、長浦京の代表作を
映画化したアクションサスペンス。
時は、大正末期。
関東大震災の翌年にあたる1924年。
震災からの復興で鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、活気づいてきた東京の街。
綾瀬はるかが演じる小曾根百合は、
16歳から腕利の女スパイとして暗躍した過去を持つ人物で
東京の花街・玉ノ井でカフェを営んでいた。
ある時、家族が何者かに無残に殺害された少年、細見慎太に助けを求められる。
彼は、消えた帝国陸軍資金の鍵を父親から託されており、
それを奪おうと躍起になっている陸軍に追われていたのだ。
慎太の父親である細見欣也は、自分の身に危険が迫る中
決死の思いで、息子・慎太に重要書類を託し、
「玉ノ井の小曾根百合を訪ねろ」と言い残し、息子一人を逃す。
慎太が父親から預かった重要書類…
それは、陸軍が戦争開始のために極秘で用意した莫大な裏金の隠し場所を示すものだった。
細見欣也は戦争を回避すべく、
その資金を反戦主義の海軍軍人である山本五十六に託そうとしていたのだ。
愛用のリボルバーを手に、執拗な陸軍勢の包囲網をかいくぐり、死闘を続ける小曾根百合。
美しき…哀しきダークヒロイン。
演じる、綾瀬はるかの雄姿に、魂を揺さぶられる思いがした。
彼女が背負った、重圧。
交錯する、過去の思い出。
それは、想像を絶する…ものなのに
そへでも、結局、彼女は
未来を守るために、
立ち向かうことを諦めない
大勢の敵を前に怯まない
その姿に、胸打たれた。
”想像力を持って生きるか…否かは、大きな違いなのだ”
そう、日常のさまざまな場面で、思い知らされることがある。
この作品から、まさに、何事にも想像力をもって生き、
自分に課せられた物事に、時に挫けそうになっても
まっすぐ向き合うべきだという
強いメッセージを受け取った。
厳しい現代を生き抜く人たちへ、
届いてほしいと、思う。
記:日下郁子
映画『事故物件 ゾク 怖い間取り』
マスコミ試写で、
ひと足お先に観させていただきました。
事故物件…。
広義では、
前居住者が事件や事故が原因、あるいは自殺や孤独死などにより
亡くなった
不動産取引や賃貸借契約の対象となる
土地や建物、マンション、アパートなどの部屋
もしくは共有部分のいずれかの物件
2012年、テレビ番組の企画でそんな事故物件に住みはじめたのを機に、
これまで関西、関東、沖縄、四国、九州、北海道など
全国24軒の事故物件に住むという…
常軌を逸した経験をし、事故物件に住み続けている
松竹芸能所属のピン芸人・松原タニシ氏の著書原作の
『事故物件怪談 怖い間取り』シリーズ(累計25万部を突破)の一作品だ。
亀梨和也を主演に映画化し、
興行収入23.4億円を記録して社会現象となった前作
『事故物件 怖い間取り』(’20)に引き続き
メガホンをとったのは、中田秀夫監督。
『リング』(’98)で日本映画界のホラーブームを牽引し
ハリウッドにも進出、
その後も数々のヒット作・話題作を生み出し続けるホラー映画の名手だ。
今作では、主人公も新たに、物件、そしてそこにまつわる怪奇や謎も、
スケールアップしている。
【必ず憑りつかれる部屋】
【いわくつきの古い旅館】
【降霊するシェアハウス】
……さらに……
思わず手に汗握る、ゾクゾクッ…ざわざわ…物語は目が離せない展開だ。
本作の主人公、桑田ヤヒロを演じるのは、
絶大な人気を誇る男性アイドルグループSnow Manの渡辺翔太。
先日、国立競技場・日産スタジアムでのスタジアムライブを見事成功させ、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進する
Snow Manの渡辺翔太の映画単独初主演作品である。
タレントになる夢を諦められず、福岡から上京した桑田ヤヒロは、
ひょんなことから事故物件住みますタレントとして活動を始めることになった。
しかし、さまざまな怪奇がヤヒロを襲う。
心優し過ぎるがゆえに、人一倍憑りつかれやすいヤヒロを
目で追うこちらが
思わず何度も叫び声を上げてしまいそうになる。
座席の上で、数センチ体が跳ね上がってしまう瞬間がたびたび訪れる。
そんなホラー要素の濃い作品だが、ふっと心温まる感覚にもなる不思議…。
ヤヒロと心惹かれ合うヒロイン、春原花鈴役に畑芽育。
群を抜いた透明感と素直で繊細さも表現できる演技力で物語に華を添え、
最後まで妙に気になる…不思議な存在感をも放っている。
ヤヒロが所属する芸能事務所の社長・藤吉清役には、
数々の舞台やドラマ、映画に出演し、
自らも舞台演出を手がけるベテラン、吉田鋼太郎。
その他にも、個性光る演技派、名バイプレーヤーが次々と登場。
贅沢なキャスティングなのだ。
原作者松原タニシと同じ松竹芸能所属のお笑い芸人も多数…
物件公示サイトを運営する大島てるや呪物コレクターの田中敏行など、
本格ホラー界隈の大物も登場する。
加えて、「えっあの人も?」な、
サプライズ出演もぜひ、楽しみにしてほしい。
私は正直、ホラー映画は…あまり得意ではなく、本作は、とにかく怖かった。
怖くて、本当にゾクゾクさせられ、思わず目を覆いそうにもなり、
椅子から転げるかと思うほど飛び上がりそうにもなった。
でも、不思議とじんわり温かい気持ちになれる作品でもあった。
ホラー映画への苦手意識が、いい意味で薄れたといえるかもしれない。
そして、Snow Manの歌う主題歌『SERIOUS』が、
エンドロールが流れるとともに爆音で場内に響き渡った瞬間は、
個人的に、鳥肌ものだった。
連日猛暑…いや酷暑とも言える暑さ続きで、辟易している、そこのあなた。
ホラー映画好きの人、そうでもないキミも。
この夏、ゾクゾク、ヒヤヒヤ、ぞわぞわして、思わず背筋が凍りつく
そして、人のあたたかみや優しさをも実感できる
めちゃくちゃ怖いのに不思議に魅力的で主人公ヤヒロや、
彼を取り巻く周りの人たちが妙に気になり応援したくなる、
最新ホラー映画作品『事故物件 ゾク 怖い間取り』を
快適な温度に保たれた映画館で、お楽しみください。
※ひざ掛け、軽く羽織るものを持参した方がいいかも。
実は私、映画鑑賞の途中から、
膝から下あたりが妙にスース―してきたように思えたのです。
えっ。もしかして、この現象 一種の怪奇なの?
(記:ライター日下郁子)
「人間の生き血を吸う、恐ろしき存在 VAMPIRE 今、日本の銭湯で働いています」
そう。銭湯 が本作の重要な舞台のひとつ。
で、あるから。
♪ババンババンバンバン♪(ハァ ビバノンノン)+バンパイアで、
ババンババンバンバンパイア、なわけである。
タイトルからも、おわかりいただけるであろう。
本作は、笑えるラブコメです。かなり、笑えます。

原作は、奥嶋ひろまさ氏による同名コミック。
2021年12月より別冊少年チャンピオン(秋田書店)にて連載を開始するやいなや、そのぶっ飛んだ設定と、一度読み始めると止まらない中毒性のある独特な世界観、浮世離れした美形でありながら、どこかおバカな蘭丸をはじめ、愛すべきクセ強キャラクターたち、彼らが織りなすカオスなストーリー展開の虜になるファンが続出。
各メディアで取り上げられ、SNSを中心に世間の注目を集めている。
主人公の森蘭丸…
その正体は450歳のバンパイア。
演じるのは、
先日、公開したばかりの映画『国宝』でも話題・注目の
俳優・吉沢亮
非の打ち所がない、麗しさ。
大ヒットし一大旋風を巻き起こした『東京リベンジャーズ』シリーズの“マイキー”こと佐野万次郎役、
2021年の大河ドラマ『青天を衝け』の渋沢栄一役
をはじめ、数々の映画やドラマ作品で、その実力を多くの人が知るところになったと思われるが
いや…こんなにもコメディが似合う、ハマる俳優だったとは…。
ん…まてよ。私、実はもうずっと前から気づいていた。
アイリスオーヤマのCMで。
彼の、“ユーモア”の表現力に。チャーミングさに。
見た目の美しさは絶対条件としてあり、さらに、そこに、なんともいえない可愛らしさも共存するという森蘭丸に、まさにうってつけのキャスティングだと言えよう。
随所に、彼の突き抜けたユーモア・センス、おかしみ、愛らしさ…が滲み出ていて。
笑い泣き、泣き笑い…?いやぁ、とにもかくにも、ただただ、魅せられ、楽しく、自然に作品の世界に引き込まれた。
蘭丸にとって、至高の味わいである「18歳童貞の血」。
それを求め、銭湯のひとり息子である15歳の天真爛漫ピュアボーイ、
立野李仁(たつのりひと)の成長と純潔を、
そばで見守る日々なのだが、この李仁を演じるのは、板垣李光人。
まさに、ハマり役だと、観ていて感じたのだが、それもそのはず。原作者の奥嶋氏が、本作を描く際に彼をイメージしていたため、
漢字こそ違えど、同じ名前にしたのだそう。
李仁が一目惚れしてしまうクラスメイトの篠塚葵に原菜乃華。
蘭丸を狙うバンパイアハンターであり、李仁の担任教師でもある坂本に満島真之介。
そして、菜乃華の兄で蘭丸を慕うフランケンこと篠塚健に、関口メンディ―。
彼の演じる、不良たちをまとめる肉体派・脳筋番長という強烈なキャラが、また、至る所で、笑いを誘う。
そして、因縁の相手でもある蘭丸の兄・森長可(もり ながよし)役に、眞栄田郷敦。
後半は、それまでのコミカルな一面とはまた違った、
シリアスなドラマも見どころとなる。
とにかく。最近、お腹の底から、声を上げて笑えてない…かも。
疲れが、ストレスが溜まっているかも。
そんな人たちの心に、まっすぐ響き、素直な感情を引き出してくれる、まったく新しいタイプの、バンパイア映画。
この夏、暑さを避けて空調の効いた映画館で、
ぜひ、いろんなことを忘れて純粋に映画の世界に親しんでほしい。
公開は、7月4日(FRI)
公式サイトhttps://movies.shochiku.co.jp/bababa-eiga/
松竹ナビ株式会社 西日本マーケティング部 関西映画宣伝室よりご招待を受け、
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』
マスコミ試写に行ってまいりました。
原作は、住野よる氏による同名小説(新潮文庫刊)。
住野よる氏といえば、鮮烈なタイトルと、社会現象を巻き起こしたデビュー作
『君の膵臓を食べたい』の印象が強いと思うが、
2023年には『恋とそれとあと全部』
で第72回小学館自動出版文学賞を受賞している。
他には、
『また、同じ夢を見ていた』、『よるのばけもの』、『青くて痛くて脆い』、
『麦本三歩の好きなものシリーズ』、『この気持ちもいつか忘れる』、
『腹を割ったら血が出るだけさ』、『告白撃』、『歪曲済アイラービュ』
などの作品もある。
人の気持ちが、記号化されて見える…
そんな特殊能力があったら、あなたなら、どうしますか?
『か「」く「」し「」ご「」と「』は、
一見、ごくごく普通の高校生たちが主人公の青春物語だ。
とはいえ、主人公は、
人の気持ちがほんの少しだけ記号のようなもので見える、
という特殊能力を持っているのだ。
そんな不思議で、唯一無二なキャラクター設定が、
この物語の主軸でもあり、魅力でもあり、
また、登場人物たちに他にはない彩り・存在感をもたらしている。
一方、この不思議な力は
彼ら自身の心を揺れ動かす要素にもなっている。
それぞれが抱える感情や自分自身の心の声との葛藤…。
もしも、君の気持ちが見えてしまったら…
言えない、この想いだけは…
実は、私はまだ、この原作小説を読んでいない。
だが、今、無性に本作を読みたいという熱が高まっている。
これを書き終えたら、書店へと急ぐ自分の姿が想像できる。
主人公の京は、自分に自信が持てないでいる、男子高校生。
同じクラスの人気者、いつも明るくキラキラ眩しい雰囲気を身に纏っている
ミッキー(三木)が気になっているが…
彼は「自分なんて」と、いつもどこかで引け目を感じていて、
ただ静かにミッキーのことを遠くから見つめるだけ。
京の親友でミッキーの幼馴染でもある
高崎博文・通商ヅカを通して、
”友達の友達”に過ぎないのだと認識している。
つかみどころのない存在の黒田文・通称パラ。
ミッキーの親友で、どこか予測不能な言動で、
彼女もまた、秘密を抱えている。
背も高くて一見キラキラした王子様キャラに見えるヅカも、
実は内心、複雑な想いを抱えている。
そして、内気な性格の宮里・通称エルは、ある日突然学校に来なくなり…。
そんな彼女を救いたいと、思い切った行動に出るミッキー。
それぞれの想いが、交錯し、動き出す…。
スクリーンを観ている私は、
気づけば、登場人物たちの言動、心模様が気になり。
心配になり。ところどころ、共感でき。
もどかしく、歯痒くも思え。
寄り添いたい気持ちになり。応援したくなる。
彼らの想いは、言動は、若さゆえにまっすぐで熱量があり、
危うげであり繊細でもあり、眩しくもあり、時に痛々しくもあり。
青春時代、ティーンエイジャーの頃って、こんな…だったかなあ。
こんなこと、気にしていた、かもしれないな。
なりたい・そう在りたい自分と、上手くできなかった、
上手く振る舞えなかった…反省の、繰り返しだったかな。
もしかしたら、あの日あの時、あの頃。
気づいていないだけで、自分をはじめ、自分の周りでも、
些細な行き違いやすれ違い、かけ違い、も
あったのかもしれないなぁ。
など、遠い目(笑)で、ガラスのように透明で、
壊れやすい、青春時代を懐かしく振り返っている自分も、いた。
本作の主人公の京くんを演じるのは、奥平大兼さん。
京くんは、青春ラブストーリーの王道である、
クラスや学年一の人気者、とか、ヒーロー的要素の強い、
そんな華々しい主人公ではなく、
どこか自分に自信が持てずにいる、自己肯定感の極端に低い男の子。
口数は少なく、決して目立つタイプではないけれど、
よく見ると人としての愛らしさが見え隠れし、穏やかで不思議な存在感がある。
奥平大兼くんの、若いながらも安定した、
説得力を持たせることが自然にできる演技力が、
京くんの人となりを見事に表現していた。
そして、もうひとりの主人公、
ミッキーこと三木直子を演じるのは、出口夏希さん。
いつもクラスの中心にいて、明るくて茶目っ気もあって、
キラキラしていて、誰からも好かれるミッキーを、
スクリーンの中で快く体現していた。
透明感があって、
内側から輝きを放っているようなナチュラル・ビューティーであり、
お芝居のセンスも光っている。
”私もミッキーと仲良くなりたいなぁ”
なんて思いながら、観入っていたから笑える。
実は以前から、私は、
映画『赤羽骨子のボディガード』で共演していた
奥平さん、出口さんが本作で再共演することを知り
密かに、楽しみにしていた。
ミッキーの幼馴染のヅカこと高崎博文を演じるのは、
Aぇ!groupのドラム、佐野晶哉さん。
映画『20歳のソウル』(22)で、神尾楓珠さん演じる
主人公・浅野大義の親友で吹奏楽部のメンバー、
佐伯斗真役でスクリーンデビューした佐野晶哉さん。
彼がこれまで積み上げてきたアイドルとしての顏と
俳優としての顏が両方活かせる役だから、と起用されたそうだが
その期待に見事に応えている。
要所要所で光り、冴えていた彼の演技から、
俳優として、表現者としての魅力をしっかり感じられた。
パラこと黒田文役に、菊池日菜子さん。
素の自分となりたい自分の間で悩み揺れ動く、そして、
その二者の間にも幾層もの移り変わる表情・心情の変化があって
…という難役。
映画『月の満ち欠け』(22)で大泉洋と柴咲コウの娘役を演じ、
第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した彼女が演じる
パラの存在感、複雑な心境のやり場、行き場に戸惑う
繊細な10代の少女の変化や成長が気にかかり、
何度も何度も、心を強く揺さぶられた。
エルこと宮里望愛を演じたのは、早瀬憩さん。
住野よる作品の大ファンだという彼女は撮影当時17歳で
一番年下だったが、作品と演じるエル役への理解度が高く、
監督が信じて任せ、思うままに演じてもらうことで、
想定していたよりも心揺さぶるシーンへと変化した場面もあったのだという。
今後の活躍がとても楽しみな、個性輝く若手キャストたちと、
原作者住野よる氏が生み出した世界観。
その世界観を壊したくないとの想いから
住野氏と丁寧なやり取りを重ね、
演出・脚本に落とし込んでいった中川駿監督。
ほんの少し、相手の気持ちが見える、という
キャラクター設定があるとはいえ
これは、普通の高校生の物語でもある。
そのあたりの、空気感、会話のリアリティを
大切にされている演出に、
観る者は、まっすぐ、引き込まれていく。
そして、主題歌は、ちゃんみなの書き下ろし曲
『I hate this love song』。
“ちゃんみなさんは、「多様性」という言葉の背後で苦しんでいる
若者たちがいることにも、きちんと目を向け、社会現象となった『No No Girls』で
そういう子たちに、救いの手を差し伸べている。
そんな、彼女が、もしこの映画に曲を書いて くださったらどんな曲になるだろう
という想いに駆られ、思い切って依頼した”
と、プロデューサーの宇髙武志氏。
“物語に寄り添った歌詞を書いてくださって、
心から感謝しています” と。
多くの人の心に沁みる、原作の絶対的な魅力、奥深さ。
奇跡とも言える、素晴らしいキャスティング
それらを支え、引き出し、まとめた
優秀で繊細な制作陣の織り成す科学反応を、
ぜひ、ひとりでも多くの方に、スクリーンで体感してもらいたい。
一人で落ち着いて、この物語が紡ぎ出すメッセージに触れ、
感じ考えるのもよし。
青春時代をともに過ごした友を誘い出して、
帰りに、それぞれのキャラクターと自分たちの
重なるところ、気になるところなどを語り合ってみるのも
楽しいかもしれない。
今日は、午前中
グランフロント大阪北館の中にあるクリニックで、健康診断を受けてきました。
その帰りに
北館1階にある、ナレッジキャピタル EVENT Lab.(イベントラボ)
で、
モンスターハンター20周年-大狩猟展-
が開催されているのを知り。
https://mh20th-exhibition.jp
なんか、心引かれる眺めだったので、思わず撮っていました。
グランフロント大阪~大阪駅の方へと歩く途中
こんな、抜け感のある風景にも、心引かれて。
抜け感のある風景って
やっぱり、心引かれます。
開放感。解放感。ね。大事ですよね。
デスクワークが続いて、肩が凝ってるなぁって時などは、特に。
時折、腕や肩、首を回したり、動かしたりしながら
歩くと、頭の体操にも繋がる気がします。
そして、午後は
資料探しと運動を兼ねて、大阪城公園~京橋方面へと、ウオーキング。
大阪城乾櫓の前あたりから、OBPを眺めると
大阪今昔が、ね。体感できて、面白いの。
大阪城の外濠で寛ぐ水鳥たちの鳴き声が、愛らしかったです。
(ライター:日下郁子)














