映画『フェイクシティ ある男のルール』マスコミ試写会にて | 編集プロダクションGROUP

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毎度のことながら、ご招待を受け、マスコミ試写会に行ってきた。
フェイクシティ ある男のルール」=2009年2月14日 全国ロードショー



ストーリーは
極限状態へと追い詰められていく、ベテラン刑事の孤独な闘い。
片時も銃を離さず、信念を貫くためには、手段を選ばない。
無謀なまでに…。



クールで、冷徹なまでにプロフェッショナルな男
ロス市警のトム・ラドロー刑事を演じるのは、
昨年末に公開され現在上映中の『地球が静止する日』主演の
キアヌ・リーブス。


脚本は、『L.A.コンフィデンシャル』の原作者として有名な
ベストセラー作家、ジェームズ・エルロイ。


自分が信じる「正義」のためなら、悪の巣窟を叩き潰すためなら、
手段は選ばない。
誰もが嫌がる闇の仕事にも、進んで手を染めてきた…。
そんなクールでハードな生き方を貫いてきたラドロー刑事の目の前で、
ある日、かつての同僚が無残にも殺されてしまい、
挙句に彼は犯人を取り逃してしまう。


事件にはラドローを含めた男たちの複雑な人間ドラマが絡み合い、
その裏には、想像を超える…先の読めないシナリオが隠されていた。
悪とは、何なのか。悪を、裁くということは…。


物語の舞台は、
犯罪の街としても世界に恐れられているロサンゼルスではあるけれど。
「遠い国のストーリー(フィクション)」と笑って達観できない。
この日本でも、さまざまな人間模様が複雑に入り組み、
時に怪奇ですらある残虐な事件の数々が世間を騒がせているではないか…。
毎日のようにTVから流れる凶悪事件の報道。
その恐怖に慣れてしまってはいないだろうか。
日々の忙しさにかまけて、
怒りや問題意識を持たなくなってはいないだろうか。


映画にはそれを説く、揺るぎない力強さがあった。
この作品のメッセージを、胸の真ん中でしっかり受け止めなければと思った。
多くの人にこの映画鑑賞をオススメしたい。


いい意味で円熟味を増し、
これまでの役を覆すともいえる難役に挑む、キアヌも魅力的。
クライム・アクションの迫力に、ただただ息を飲む瞬間もあり…だ。