ラジコンも物品税の対象だったので、 | 「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

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昭和のプラモデルが好きなタダのジジイです、上から目線で書いてます、日本初のプラモデルメーカー、㈱日本プラスチックなど、真実のプラモデルの歴史を書いてます。

 

 

これは、日本ホビーがマンモス戦車用に発売したラジコン装置の「ホビーコーン」、

 

        (昭和38年10月25日 日本模型新聞)

 

 

価格は送信機が3,500円、受信機が4,500円、

一式揃えると8,000円となる、当時の子供達ではとうてい買えなかった代物であった、

 

しかし、それでも物品税がかからなくなった分だけ安くなった、

実は当時は模型でも5,000円を超えると物品税がかかった、模型といえど贅沢品とみなされていたのである、

そして、ラジコンはラジオの部類として7,000円以上が課税対象となっていた、

それが、昭和38年5月からラジコン製品は非課税品目となった、

模型に組み込むとその模型全体の価格に物品税がかかるので、ラジコン単独として、送信機、受信機の単体として販売すれば物品税はかからなくなった、

 

         (昭和38年6月15日 日本模型新聞)

 

つまり、このことにより各メーカーはこぞってラジコン装置を発売し始めたのであった、

 

その物品税5,000円の影響をモロに受けたのが相原模型の61式戦車であった、

 

 

イメージ 7

 

初回の売出し価格が4,990円、

そう、5,000円を超えると物品税がかかるのであえて4,990円にしたという、

もちろん、利益はほとんどなかったという、

相原模型1/15 61式戦車