「二等駆逐艦 若竹」の模型作り、 | 「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

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昭和のプラモデルが好きなタダのジジイです、上から目線で書いてます、日本初のプラモデルメーカー、㈱日本プラスチックなど、真実のプラモデルの歴史を書いてます。

千葉支部より、「二等駆逐艦 若竹」の製作、

 

戦前の艦船模型は資料も少なく全体像をつかむことはなかなか難しいことです。

その中でも第1級の資料として「科学と模型」誌があります。

模型に関して広く記事を掲載していますが、中でも艦船模型は荒川嘉男氏を始め

艦船模型担当者が多数いたようで素晴らしい記事が多数掲載されています。

今回は昭和14年12月号の 簡単な1/400二等駆逐艦「若竹」の作り方

から「若竹」を作ってみました。

 

 

 

「若竹」は1922年竣工の千トン未満の二等駆逐艦です。全長は88.39m、

1/266 33.2㎝の大きさで作りました。縮尺が半端なのは図面の拡大が面倒で

A4プリンターの都合でこの大きさとなりました。

 

材料はアガチス材を使い、特に面倒な工作もなく2日で完成しました。実艦の特徴

を良くとらえてまとめられています。荒川氏のセンスの良さが現れていると思います。

これなど戦後の青島あたりから発売したらよかったのにと思われます。

 

ところで、戦前の艦船模型の資料が少なくと申し上げましたが、実は貴重な資料を

入手できました。

 

 

それは荒川嘉男氏が「科学と模型」誌に掲載した艦船模型の作り方の記事の手書きの

原稿ノートです。これについては此れから少しづつ述べてゆこうと思います。

ちなみに、この「若竹」の図面はそのノートに添付された手書きの図面です。

今回は「若竹」の原稿と誌面との比較をご覧ください。

 

 

これから数回に分けて艦船模型とともに掲載いたしますのでお楽しみに。