童友社のメルセデスベンツは欠品で組み立てられず、増田屋のシュマイザーはウォームギアをアマゾンで注文したのにまだ届かず、ということで今回はその間の繋ぎとして緑商会のプラモデルを組み立ててみることにした、
(昭和38年12月5日 日本模型新聞 ㈱ジートッププレス監修済み9
発売は昭和38年12月、
この緑商会の1/28「零式艦上戦闘機」を組み立ててみよう、
実は、これは当時の走る戦闘機の中では一番欲しいプラモデルであった、しかし、何と言ってもその価格、1,200円もしていた、なので、ついに手にすることはなかった、
なんと言っても、その仕掛けが凄い、
プロペラを回し、ジグザグに走り、豆球を点滅させ、昇降舵が自動で動き、風防がスライド、操縦桿がスイッチ、とギミック満載のプラモデルである、
正直言って、これをちゃんと動かす自信はない、おそらく、ちゃんと動かないことを証明する結果になる可能性が高い(笑)
組み立て説明図は丸まっているから元に戻そうとしてもクセが付いているので、中々平面の状態に戻らない、
やっと1枚の平面状態に戻して、これが結構デカイ、
これは大分前に模型店からの発掘品なので欠品はないはず、もちろんビニール袋を開けた形跡もない、ザッと目を通しても大丈夫のよう、
モーター付きとなっている、このモーターは01系の両軸が出ているやつ、そうプロペラと尾輪を回さないといけないので、
さて、ちゃんと動かないことを証明することになるのかどうかお楽しみ、
まづ、モーターをギアボックスに組み込む、
早速ここで障害が、 モーターの上部の爪がプロペラを回すシャフトに当たって回らない、
仕方ないので、モーターの爪をもぎ取ってこのように隙間を作って、これで大丈夫、
モーターのシャフトに付いている緑のフアンはエンジン音を発生させるもの、そう、そのフアンで紙を叩いてエンジン音を発生させる、どんなエンジン音になるのか、
スイッチを取り付けて、
今度は翼単灯の豆球を配線、緑色は豆球は大丈夫だが赤の豆球が切れているらしく点かない、
翼端灯の豆球を点滅させる仕掛けはどうなっているかというと、
これで、翼端灯を点滅させる、
緑のものがスイッチ、
これが、翼端灯の豆球からの配線、スプーン状の金具がスイッチとなる、
ギアボックスの中には茶色の半円版状のものが回転する、
そこへ、スプーン状の金具のスイッチをセット、半円盤状のものが回転しその切れ目の箇所ではスプーン状の金具がギアボックスの金属面と接触するので電気が流れて豆球が点灯、逆に半円版状のものに乗っかっているスプーン状の金具は電気が流れないので消灯、となりその連続でチカチカと点滅する、
という仕掛けだが、なかなかこれがうまくいかない、スプーン状の金具の曲がり具合などを修正しなければならない、
翼端灯の豆球の調整が完了、
スイッチを入れると、
両方の豆球が交互に点滅する、
そして、ギアボックスを胴体の片側にビス止め、
このギアボックスは金属製なのでプラギアみたいに劣化して割れたりスカスカになったりはしないので安心、
しかも、かなり精巧に作ってあるので確実に作動する、ひょっとしたら能書き通りにちゃんと動くかも、
主翼は接着ではなくビス止めという優れもの、後々のメンテも大丈夫、
さて次は主翼の補助翼の作業、これも自動で上下に作動する、
ピアノ線がギアボックスのカムに繋がって補助翼が作動する、
補助翼を動かさなければならない、
このカムが補助翼のロッドを動かす、
主翼がピシっと合ってないのでこのように出っ張りとなり、ここに補助翼が引っかかってちゃんと動かない、
その出っ張りを削り、
これでモーターを回して動かしてみると、
おお~、補助翼が上下にちゃんと動いてくれた、
さて、次は昇降舵の組み立て、
もちろん、この昇降舵も自動で動くようになっている、
このステーがピアノ線に入らない、そう、直角に曲がっているのでなかなか入らない、
ちょっとばかり曲げてやると入った、
そして、元の直角に戻す、折れるのが怖かった、
この昇降舵を水平尾翼に組み込む、
この水平尾翼に尾輪を取り付ける、
この尾輪がロッドを介して左右に自動で動いてジグザグ走行、
とにかくギミック満載なのでその組付け調整に時間を要してしまう、
さて、次は方向舵の取り付けである、
ピアノ線を中に仕込んで、
方向舵のピアノ線を差し込んでいる部品は尾輪と一緒に左右に動くので、それと共に方向舵も左右に動く、
胴体を合わせてスイッチを入れてみたら、そのスイッチに問題発生、
スイッチはネジ止めなので左右に動かしているとネジ穴がスカスカになって接触不良、
そこで、ナット式のビス止めにした、ついでにコードがギアに絡まないないように樹脂で固める、
再度胴体を合わせてチェックしてみる、もちろん胴体等は接着ではなくセロテープ止め、
スイッチを入れてみると、尾輪は左右に動く、
方向舵も左右に、昇降舵もちゃんと自動で動く、今のところOK,
とにかく、このプラモを組み立てるのは時間がかかる、 次はエンジン音を発生させる、
次は、エンジン音を発生させる装置?となる、
この組み立て説明図を縦2センチ、横1センチに切りなさいとあるので、切り取った、
切り取った紙切れをペタッと貼って、
プロペラ、カウリング等を組み立てる、
紙切れがまだ乾いていないので、それが乾いたらモーターを回してそのエンジン音とやらを聞いてみよう、
さて、今度は転写マークを貼り付けてみよう、
もうすでに55年くらい経っているので転写マークは使えないだろうと思っていた、そう、僕お得意のハサミで切り抜いて糊でペタッと貼り付けようかと、
しかし、その前にものは試しと水に漬けてみた、そう、日の丸を切り抜いて水に漬けてみた、
2分近く漬けていると、おお~、 台紙から剥がれてきた、ひび割れなどもない、
そこで、主翼に貼り付ける、ただ、粘着力がない、乾いてくると、ペローンと剥がれてくる、
それと、リベット跡の凹凸があるのでちゃんと貼りつかない、そこで、クリアーを使って貼り付かせ固める、
風防ガラス等も取り付ける、
基本的に僕は色を塗らない、そう、昭和のプラモデルには色を塗ってはいけない、
ただ、パイロットの人形だけは塗ってみた、
今のところ、転写マークの貼り付けは無事に成功している、
やっと完成、まだ走らせてはいない、
スケールは1/28 なので、大滝製作所やニチモの走るゼロ戦よりも大きい、
操縦桿?がスイッチになっているが、パイロットの人形が邪魔になって指が入らない、
ドライバーでスイッチを入れるしかない、
尾輪が左右に動いてジグザグ走行、ただ、我が家の狭い部屋ではジグザグ走行させるのは不可能、
エンジンの爆音が出る、とは言っても、紙切れを回転するフアンで叩くので爆音は出ない、
この補助翼が上下に動き、翼端灯が点滅、
方向舵、昇降舵も自動で動き、
実はこの垂直尾翼のストライプの転写マークを貼り付けるのに失敗、
貼り付けるのには成功したものの、乾かないうちに指が触れたので指にくっ付いて剥がれてしまった、
そして、心配なのがこの主脚、走らせると折れそう、そう、段差などでつまずくとポキッといきそう、
それともう一つ問題が、 まあ、とりあえずは今日走らせてみよう、