1週間ほど前のこと、
夜中にピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、とインターホンが鳴った、
真夜中でぐっすり眠っていた僕はビックリして飛び起きた。
このご時世なので強盗の可能性もある、
誰かさんもビックリして飛び起きていたが、「絶対に応答しないで、絶対にドアも開けたらアカン!!」と言う。
この時間なのでインターホンが鳴るなど普通ではない、何がおきているのか僕としてはそれに興味がある。
インターホンのテレビ画面を見ると、玄関ドアの前あたりをお婆さんらしき女性がウロウロとしている。
「これは何かあったにちがいない、なにか困っているのだろう」と察して、ドアを開けて、
「この夜中にどうしたのですか?」と聞くと、
おばあさんは、「ここはホテルと繋がっているのですか?」と言う、
僕は、「いいえ、ここはホテルではありませんよ、マンションですよ」と答えた。
そこで、「どこから来たのですか?」と聞くと。
「神戸のホテルから歩いてきました、部屋がわからなくなって探し回っています」と、
足元を見るとサンダルみたいな履物、とても神戸から歩いてこれるはずがない。
これは認知症だと察した僕は誰かさんにお婆さんと話し相手になってもらい、その間に110番へ連絡した。
警察が来るまでの間に、
「そのホテルの部屋番号は何番でしたか?」と聞くと、
「◯◯◯号室」と答えられるので、
「お名前は?」と聞くと、
「◯◯です」とハッキリと答えられた。
そこで、ハッと気が付いた、
◯◯◯号室の◯◯さんといえば、うちのマンションの人ということに気が付いた。
そう、うちのマンションのその◯◯◯号室に◯◯という名字の表札があることに、
「それでは、そのホテルの◯◯◯号室へ案内しますのでついてきて下さい」と誰かさんも一緒になって連れていった。
連れていくとドアに鍵はかかっていない、
おばあさんは、「ここです、ありがとうございます」と入っていく、
全ての部屋に電気が点いており誰もいない、
そこへパトカーで2人の警察官が来たので今までの経緯を話して、あとの対応は警察官に任せることにした。
後日いろいろと話を聞くと、そのお婆さんはあちこちとインターホンを鳴らしまわっていたという。しかし、皆は「怖い、気味が悪い、」と出なかったという。
それで結局は僕の部屋のところまで来たのだろう、
結果として無視することなく、対応してよかったと思っている。
そうそう、それからそのお婆さんの家族の方は部屋からお婆さんがいなくなったので近所を探し回っていたという。
僕らもこの歳になったのでいつ認知症になるかもわからない。
こればかりは防ぎようもない、予防薬などもない。
令和6年における行方不明者届受理等の状況 - 警察庁
上記の統計のように、認知症による行方不明者も驚くほど多い。
決して他人事ではないことを自覚しなければならない。