アラ還 ~ 毎日が日曜日 -22ページ目

アラ還 ~ 毎日が日曜日

ブログの説明を入力します。



先日、同年代の友人4人が、久しぶりで集まった。それぞれ近況を報告する中で、顕著になってきた老化現象が話題になった。

長野「度忘れの回数が増えて、人の名前がすぐに出ないヨ。新しく人の名前を覚えるのが大変だヨ。すぐ忘れてしまうヨ。」

松本「テレビドラマを見ていて、登場人物が多いと名前が覚えられないヨ。だから、複雑なストーリーになると肝心なところの理解が不十分となり、面白さが半減するヨ。それに、普段と異なる作業をすると、数日後に筋肉の痛みが出るヨ。」

二人の話に、坂本が続いた。

「普段の生活の中で、筋肉の衰えを予防し、脳細胞の働きを活発化させることのできるのはウォーキングだヨ。歩くことは誰でも簡単にできるヨ。1日最低でも5000歩、できれば10000歩を目指して歩いているヨ。しかも歩きながら瞑想するのがいいんだヨ。」

坂本は、学生時代から、居るだけで、周りが明るくなるという人間で

 ある。どんなことにも興味を示し、何があっても、面白がっていつ

 もカラカラと笑っている。人生を心底楽しんでおり、時にうらやま

 しく思うときもある友である。その彼が、右脳を働かせながらのウ

 ォーキングを日課にしているという。

阿部を含めた3人が十分な関心をもって聞いているのを確認して、坂本はさらに続けた。

「瞑想というと、座禅を組んでの迷走を思い浮かべるのではないかと思うが、歩きながらの瞑想の方が効果は大きいヨ。」

いくつかの団体の役員を務め、政治の世界にも足を入れつつある坂本は、多岐にわたる活動を、理想とする形にするためには、何から手をつければいいのかと、ウォーキングをしながら考え始めると楽しくてやめられないそうだ。

「これは右脳が働くからだヨ。歩くことで左脳の働きを抑え、右脳を働かせるとα波(リラックスした時に出る脳波で、心身に良い影響をもたらす)が出るんだヨ。するといい知恵が湧いてくるヨ。本で読んだことがあるけれど、カントは毎日欠かさず散歩をしたそうだヨ。彼の思索の大半は散歩の時のものであったかもな。」

「ウォーキングはいいよ。」と、阿部も続いた。

「私も毎日約3kmウォーキングをしているヨ。私は、歩きながら暗算をするヨ。1から100までを、1、8、15、22、……または2、9、16、23、……と7を足して行ったり、100、93、86、……または99、92、85、……のように7を引いて行ったりするんだヨ。」

阿部は学生の時から数学が好きであったことを知っている3人は、なるほどなという顔をした。

人間の体は、25歳で成長がほぼ止まり、以後は衰えていくのみである。筋肉は衰え始め、脳細胞は1日に10万個のペースで壊れていく。しかし、疲れを知らない体力を維持し、若い時と変わらない脳細胞の働きを発揮している高齢者は多数いる。

彼らは、強い意志で節制に努め、体を動かし、好奇心は旺盛である。ひたすらプラス思考で、忙しい日々を送り、今を精いっぱい生きているのだ。老化を無くすことはできない。どう受け入れ、

どう対処するかだと、4人は口には出さないが改めて思った。



本屋大賞を受賞した百田尚樹著の「海賊とよばれた男」に引き込まれている。連続する苦難にどう立ち向かっていくのか知りたくて、読むのを止められない。上巻を読み終えて、下巻を読み始める前に目次を見た。3章白秋、4章玄冬とあった。秋と冬に注目して、上巻の目次を改めて見ると、1章朱夏、2章青春となっており、予想通り春と夏があった。若い年代を青春、働き盛りの年代を朱夏、老境に入り始めた年代を白秋、人生の晩年を玄冬と、人生を春夏秋冬で表現したのであろうが、季節を表す「春、夏、秋、冬」を含んだ4つの言葉に興味がわき、詳しく知りたくなった。

広辞苑によると、

『青春:(五行説では、春は青にあてる)春。年の若い時代、人生の春に例えられる時期

朱夏:(五行説では、赤を夏に配するところから)夏の異称

白秋:(五行説では、白を秋に配するところから)秋の異称

玄冬:(五行説では、玄(黒)を冬に配するところから)冬の異称』である。

更に、五行説について調べた。

すべてのことを5つの要素、木・火・土・金・水で説明しようという中国の古い自然哲学の思想である。そして、五行と四季は、木が春に、火が夏に、金が秋に、水が冬に、土は各季節の最後の月に対応しているのである。

五行(木、火、土、金、水)と、五色(青、朱、黄、白、玄)と、五季節(春、夏、土用、秋、冬)とを、この順番で対応させて、5色(青、朱、黄、白、玄)と、5季節(春、夏、土用、秋、冬)を結び付けて、青春、朱夏、白秋、玄冬という言葉が生まれたのであることが分かった。想像上の動物を表す、青竜、朱雀、白虎、玄武も同様にしてできた言葉であることも分かった。

十干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)を五行(木、火、土、金、水)に甲と乙を木に、丙と丁を火に…と対応させて、それに前にある方を兄(え)、後ろにある方を弟(と)と読み、順に組み合わせると、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)となる。

これに、十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)を組み合わせていくと、60種の組み合わせができる。これが「十干十二支」(または単に「干支」(えと)という)である。

甲子(きのえね)→乙丑(きのとうし)と順に進み、壬戌(みずのえいぬ)→癸亥(みずのとい)で一巡して最初の甲子にもどる。高校球児があこがれる甲子園球場は、大正13年(1924年)甲子(きのえね)の年に完成したので、この名が付いたことは有名である。
 また、
60歳を迎えた人を祝う習慣に「還暦」があるが、これは「十干十二支」がもとになっており、60年たつと生まれた年の干支にもどるということからである。

日本は、古来、中国から大きな影響を受けたことを改めて思う次第である。



春は、入学・入社に限らず、新しい生活のスタートである。夢の実現に向けて努力を開始するときでもある。中には資格の取得を目指している人もいるだろう。資格といえば、100の資格をもつ警察職員が、資格に伴う知識や技能を活用しながら、刑事と共に事件を解決するテレビドラマが、ふと頭に浮かんだ。この機会に、資格について考えてみることにした。

近年は、大学・高校などを卒業する時の就職内定率は低く、就職していても企業の倒産やリストラが相次ぎ、生活への不安は高い。そこで、資格を取って自分の価値を高めて、就職あるいは万一の時に備えようと考えている人は多い。

資格が必要な職業、資格が役に立つ職業は、多岐にわたり数え切れないほどある。ここでは素人には解り難い法律の知識を生かす資格「行政書士」を取り上げ、調べてみた。

日本大百科全書(小学館)によると、「行政書士とは、他人の依頼を受けて、官公署に提出する書類その他権利、義務、事実証明に関する書類を作成することを業とする者をいう。行政書士試験研究センターが、毎年1回行う行政書士試験に合格した者の他、弁護士、公認会計士、税理士の資格をもつ者、及び公務員として高卒ならば通算17年以上行政事務を担当した者は行政書士となる資格を有する……」とある。

「実際に、どんな仕事をするのか?」という話になると、「建設業許可申請」、「株式会社設立手続き」、「増資手続き」、「遺産分割協議書作成」、「相続手続き」、「農地転用」、「公正証書作成支援」、「内容証明郵便作成」などがある。

50歳代の時、ある法律を正確に知らねばならないケースがあった。法律は、すべての国民が守るべきであるから、分かりやすく書いてあって欲しいと思うのであるが、私が読んだ法律は、読み辛くて要旨がつかみにくかった。意図的に難しくしているのではないかとさえ思った。法律の一語一句でも変えると、一つの条件は他の法律にも関連しているから、一つ変えると芋づる式に変えねばならなくなる。だから、従来のままになってしまうのではないかと思うが、納得はできない。

司法書士試験はどんな問題が出るのか知りたくて、平成24年に出題された問題を調べてみた。

次に掲げる条文は、いずれも「みなす」の文言が含まれているが、正しい法律の条文においては「みなす」ではなく「推定する」の文言が用いられているものが一つだけある。それはどれか。

1.未成年者が婚姻をした時は、これによって成年に達したものとみなす。(民法753条)

2.移送の裁判が確定した時は、訴訟は、初めから移送を受けた裁判所に係属していたものとみなす。(民事訴訟法22条3項)

3.文書は、その方式及び趣旨により公務員が職務上作成したものと認めるべきときは、真正に成立した公文書とみなす。(民事訴訟法228条2項)

4.自己の財物であっても、他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守するものであるときは、この章の罪*については、他人の財物とみなす。(刑法242条)

5.試験事務に従事する指定試験機関の役員及び職員は、刑法その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす。(行政書士法4条の7第3項)

やはり問題は、簡単ではない。だからこそ価値のある資格なのかも!