【Bリーグ初年度を思いのままに振り返る】(前編)新リーグのインパクトと日本人選手のポテンシャル | メッタのバスケットボールとゲームLIFE

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結論は最初から決まっているんです。
「それでも応援し、雰囲気を楽しみ、行く末を見届けるしかない」と。




様々な障害や紆余曲折があり、2016年9月にようやく始まった新リーグ「B.LEAGUE」初年度も、いよいよ今週末から始まるB1チャンピオンシップ、そしてB1残留やB2優勝や昇格をかけたプレーオフ、さらに入れ替え戦を残すのみとなりました。

全て終わってからにしようかとも思ったんですが、先週でシーズンを終えたチームも多いので、(すでに始まっているところもありますが)CS等に入る前にここまで見てきて感じたことを一旦振り返ることにしました。

※思い浮かんだことをそのままメモ感覚で書き起こしているため、支離滅裂な文章になるかと思います。あらかじめご了承ください。
 また、私はB1とB2の一部分を中心に見てきたのでB2・B3の大部分は割愛します。

私はBリーグ開幕戦のチケット抽選に運よく2日間とも当たってから、休日の過ごし方は様変わりしました。
「せっかくの機会だし、自分の目で各地の盛り上がりを確かめたい」という気持ちがより強くなり、正直言って今シーズンはNBA関係よりお金と時間をかけてきました。

私は育った環境的に元々bjリーグを中心に見てきたのですが、NBL側からやってきた代表クラスの選手や、NBAからやってきた力のある選手をほぼ初めてまともに見てみて、本当に格が違うなと思わざるを得ませんでした。

開幕戦は企業チームの名門アルバルク東京と、bjからの叩き上げである琉球ゴールデンキングスという対照的なカードとなったのですが、実際に現地で確かめてみたらとにかくサイズとフィジカル面、個々のスキルやチームの戦術の引き出しなどでいずれも大きな差が出ているのを肌で感じ、私は身震いさえ覚えました。
ここの差は簡単には縮まらないだろうし、チーム力で補うことにも限界があるだろうなと思いながら見続けていましたが、やはりシーズンの順位を見てみても、各地区で優勝した川崎や栃木、三河は主力が少なくとも数年間変わっておらず、逆に多く入れ替えたチームは中位・下位で程度の
差はあれど、怪我人が出て苦戦を強いられていた時期がありましたね。

今後、より戦力差がなくなって拮抗した試合が多くなるためには、今後数年間のスパンをかけて(将来有望な学生の獲得も含め)ある程度の主力選手の固定と、それに見合ったチームスタイルの確立が必要不可欠な気がします。
もちろん、移籍して大活躍した宇都直輝(A東京→富山)や張本天傑(A東京→名古屋D)などの例もあるので、活発な移籍は必要だとは思いますが。
また、川村卓也(横浜)の復活や五十嵐圭(新潟)の地元凱旋など、Bリーグになったことで一つ一つの移籍に話題性がついてくるパターンも好例だったと思います。

戦力という意味では、ここ最近ずっと言われ続けている「日本人ビッグマン」の層の薄さが日本特有の悩みですね。
2メートル越えの日本人選手自体がそこまで多くない中、すでに30代半ばに差し掛かっている竹内兄弟などの中堅がいまだに貴重な存在である状況は非常に辛いところです。
ただ、長身選手に関しては他のスポーツでものどから手が出るほど欲しいわけで、注目度的に「Bリーグがもっと早くできていれば・・・」という考えもあるはずです。
NBAやヨーロッパでは典型的なセンターを置かないスモールラインナップも流行っていますが、確率の高くないアウトサイドが頼りの日本ではまだまだセンターの需要が高いのではないかと思います。
いずれにせよ、今すぐ解決できる問題ではないのでリクルートを含めた長期的なプランを立てつつ、それまでは外国人に頼らざるを得ない状況になるのは仕方ないのかな・・・。
B1では特別なオンザコートルールが採用されましたが、結局帰化選手や第3Qまでの日本人PFの使い方ばかりに注目が行ってしまい、99%が「2」を選択する第4Qではあまり意味がないルールになってしまった印象があります。

そうそう、先日バスケ部の後輩の結婚式で久々にとある東京在住の同級生と再会したんですが、学生時代はそうでもなかったくせに今NBAやBリーグの試合をよく見ているそうで、こんなことを言っていました。

(酒席だったのではっきりとは覚えていませんがだいたいこんな感じ)
「今のNBAってガード全盛期じゃん?アイザイアトーマスやアービング、ウェストブルック、ハーデン、カリーとかハンドリングやシュート力、得点力がすごいし。Bリーグは外国人ビッグマン中心のセットプレイが多すぎて、面白さが半減してるような気がするんだ。
 もっとガード陣がNBAみたいにガンガンやってもいいと思うんだけど。出来てるの比江島(三河)くらいじゃない?富樫(千葉)もすごい目立ってるけど、数少ないスコアリングガードだからであってNBAを見慣れてるとなんか普通に見えてしまう」

これは単純にNBAとBリーグのレベルの差を持ち出して日本人をDisっているわけではなく、外国人の存在がデカすぎるが故の意見だと思いました。
もちろん先述の日本人ビッグマン問題にも絡むことですし、元々効率の良いチームプレイを優先する日本の考え方や、全体的にガード陣のシュート力やスキルがまだ世界レベルではないことも大きく影響していると思います。
(結局その日はどうすればいいのか結論が出ず解散となりました)

それでも、私はBリーグになって注目度が増したことでほんの少しずつではありますが各選手に色気が出始めているように感じます。

代表的なのがアルバルク東京の田中大貴選手。「バスケ界のプリンス」と称された開幕前の特集や某スクープのせいで話題の方向が少しズレてしまった印象ですが(笑)、得点にこだわるという目標を立てて臨んだ今季、平均得点・シュート試投数関係のスタッツが上昇し、より日本人エースとしての自覚が芽生えたようなので、チーム的にも、代表の戦力としても、さらに露出面でもプラスになる要素は多かったと思います。

日本人の課題ばかり話してしまいましたが、忘れてはいけないのがNBAとのつながりが増したこと。
「元NBA選手」の肩書を持った選手はBリーグになる前からそこそこ日本に来てプレイしていましたが、その価値が間違いなく爆上がりしたシーズンとなりました。







開幕2DAYSでディアンテ・ギャレットが見せた衝撃はいまだに忘れません。
初戦こそシュートタッチが悪かったものの、ドライブに行くステップやボールハンドリングだけで場内がざわつき、2戦目はアウトサイドも当たりだしてコート上を完全に支配。
その後の試合でも、ムラや審判への不満があったりするも集中した日はクロスオーバードリブルやステップバックジャンパーを中心に多く歓声を受けていましたね。
その後、シーズン途中には「あの」ジョッシュ・チルドレス、さらにロバート・サクレやジェフ・エアーズまで来ちゃうというサプライズが続き、獲得を狙うチームの本気度がうかがえました。
そして、みんなナイスガイ。
秋田遠征時にチルドレスと一瞬目が合った時に彼が見せたスマイルには正直やられました(笑)

そういえば、開幕戦ではアダム・シルバーコミッショナーからもお祝いの言葉があったなぁ。
あのシーンも感慨深かったです。


(後編「露出度とファンが織りなすLIVE感」(仮)に続く)