昨日のお昼前、Kaiの学校から
「モーニングティの後、Kaiがアレルギー反応を起こしたので、救急車を呼びました。」
との連絡があった。
実は去年にもこのような事があり
2度程救急病院に連れて行った事がある。
私はそれがまた起こってしまった事にショックを感じながら、
一目散に車で学校にかけつけた。
Kaiは保健室で保険の先生と、担任の先生と一緒に
座っていた。顔が腫れていた。
幸い、呼吸などに異常は見られなかった。
モーニングティでは家から持っていった
「りんご」「ドライアプリコット」「ぶどうをすう粒」
食べたらしい。アレルゲンになりそうなものは特にない。
取りあえず、Kaiは顔や体のあちこちに蕁麻疹が
できていきていたけど、状態としては普通に会話ができるくらい
落ち着いていた。
そうこうしているうちに救急車&救急隊員到着。
保健室にいるKaiと私にいろいろ質問したあと、
取りあえず救急車でゴールドコーストの病院へ
行く事になった。
救急隊員は合計3人。
一人のお兄さんが運転して、
もう一人のお兄さんは、どうやら責任者っぽくて
ストレッチの上に横になっているKaiの傍らに付き添って
体温やら心拍やらを計ってくれた。
お姉さんも一人いた。たぶん事情聴取&メモ係。
救急隊員の人たちは皆若くて
「頑張ってくれてるなー。」という感じ。
とにかく、Kaiにとって「救急車」は初体験。
まー、なるべくなら避けて通りたい事ではあるけど・・・。
ストレッチに寝かされたKaiは
責任者のお兄さんにいろいろ話しかけられてる。
Kaiは普通に受け答えしていた。
お兄さんはKaiにフルネームや歳以外にも
「初めての救急車はどうや?」とか、
「学校は楽しいか?」とか
「友達はできたか?」とか
フツーにその辺の近所の兄ちゃんが話しかけるような
感じであった。
Kaiにとっても
「大丈夫、大丈夫!!もう少しで着くから心配するなー。」
こんな感じで真面目っぽく対応されるより
こんな「どこにでもいそうな兄ちゃん」の対応が
嬉しそうに見えた。
一度、その責任者のお兄さんがKaiの体温を計った時、
「はい、問題なし!
体温31度!」
と言った。
すると、前に座ってた運転手のお兄さん&お姉さんから
「それ、めちゃ問題やん!低すぎるがなー。」と笑いながら突っ込みが入った。
オージーなので大阪弁ではないけど、
そんな感じの勢い。
ついでに私も爆笑。
フツー、我が子が救急車で運ばれてるのに
横にいる母親が笑うか??っちゅーところだけど、
ここはオーストラリア、オーストラリア・・・・。
実はコレ、責任者のお兄さんの見間違え。
「37度であった。」デジタルなので1と7を見間違えたらしい。
本気だったのか笑かそうと思ったのかは定かではない。
そんな愉快な責任者のお兄さん、
今度はどこからか風船を出してきた。
マジシャン系?
そして、Kaiを喜ばせる為に
風船を膨らませてマジックで描き描きしはじめた。
風船はこんな「手」の形のもの。↓
しかし、これをよーーく見ると・・・
ちゃーんと顔が描かれている。
ちなみにお兄さんは名前も付けてくれたけど、
すっかり忘れてしまった。
「病院に着いたらこいつも一緒やから寂しくないでー。」と
いうような事もKaiに言ってた。
さて、この風船人間、
日本人だったら普通に手のひらにあたるところに
人の顔を描きそうだけど、
そこは立体的な顔の西洋人、
顔を描く角度が違う。
横顔はバリバリのモヒカンでイケイケだけど・・・
正面もなかなかチャーミング。
鼻の穴までなかなかリアル。
さすが救急隊長。
素敵な芸を持つ責任者のお兄さんだった。
そんなこんなしてるうちに
10分程で病院に到着。
最後に
「ここで働くよりも今度は保育園かどこかで
働いた方がええかもなー。」
とニコニコしながらKaiに言っていた。
車内を盛り上げて、
Kaiを元気付けてくれた救急隊員の皆さんに
心から感謝したい気持ちでいっぱいである。
ここ数日で、人間味溢れる人たちと出会って
オーストラリアがますます好きになりました。
※現在Kaiは回復して100パーセント元に戻りました。