その時
――バンッ!
部屋のドアが急に開き、優、翔、莉緒、真優が入ってきた。
そして、私と斗真さんの姿を見て優は斗真さんに向かって走り出し、おもいっきり、顔を殴った。
真優と莉緒は私に上着を着せてくれて、莉緒は斗真さんに今にでも殴りかかろうとする目つきでにらんでいる。
『実紅ちゃん、こっから出るよ』
『う、うん。』
真優は私の手を引いて、立ち上がらせた。
『あとは、俺に任せとけ。』
翔がそう言ってくれたので、私たち4人はこの部屋を出た。
出ていく時に優が
『二度と実紅に近づくな。』
と言って。
みんな、助けにきてくれた。
たまり場に戻ると、さっきのこと、今までの事を3人に話すと、
『怖かったね。もう大丈夫だからね。』
『私たちがいるからね。』
真優と莉緒がギュ―っと抱きしめてくれた。
『斗真さんのことは、翔がなんとかしてくれるから。心配すんな。』
優のその言葉を聞いて、私はずっとがまんしていた涙が一気に溢れ出した。
私は、この日から、私は桜鬼を抜け、族との関係を立ち切り、自分の過去を隠して、普通の女子高生として生きていくことを決めたんだ―――・・・。
―13に続く―