~実紅side~
――キーンコーンカーンコーン・・・
チャイムが鳴り、席についた。
出席番号順らしく、私は『い』から始まるから、結構前の方の筈なんだけど・・・あっ!あった!
窓側の前から3番目か。なんか風通しの良さそうな席だ♪
えっ・・・待って・・・?
前は莉緒で隣が優!?すっごくいい席だぁ♪
――ガラガラ。
席につくと担任らしき女の人が入ってきた。
「はーい。みんな席ついてー。始めまして、今日から一年間あなたたちの担任をする、増永 ゆかり(ますなが ゆかり)です。担当教科は英語です。よろしくね。」
かわいい先生だなぁ。いや、美人?
身長高くて、すらっと長い足。長い黒髪はゆるく巻いてあり、ハーフアップにしている。
服装も、黒のシャツに白のシルクのスカートがよく似合っていた。
声も透き通っててきれい・・・。
さすが、英語の先生だね。
「じゃぁ、出席とるわよー。青野くん――」
「はい。」
――5分後。
出席をすべてとり終えると、来てない人が1人いた。
「あと、来ていないのは、片桐君だけね。」
”片桐”と言う名前を聞いて、みんながざわつき始めた。
「片桐って豹鬼の?」
「マジで?幹部なんだよな!かっけー!」
豹鬼・・・?
優が入ったあの?同じクラスなの・・・?
からまれることは無いと思うけど・・・。
もう、族には関わりたくない・・・。
優が族に入ることも、かなり嫌だったのに・・・。
もう、あんな思いはしたくない・・・!
あんな・・・思いは・・・。
―10に続く・・・―