シチュエーション・スリラー 視聴映画一覧 評価(5点満点)と感想(洋画) | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

シチュエーション・スリラー 視聴映画一覧 評価(5点満点)と感想(洋画)

シチュエーション・スリラー高評価

映画 アイデンティティー ★★★★☆
《映画 アイデンティティー ストーリー》
天候が大荒れで大雨のある日、行き場を失い一件の寂れたモーテルに集まった11人の男女が、次々に殺されて行く。
どうやら11人の中に殺人鬼が混ざっているようなのだが、それが誰だかわからない。

一方、同じ日に、死刑囚マルコム・リバースが、彼の再審議が行われる場所へと護送されていたが、なかなか到着しないでいた。

《映画 アイデンティティー 感想》
犯人は誰か?と考えるミステリーには違いないが、
予測不可能な仕掛けのある映画で、ラストぎりぎりまで犯人はわからない。
多重人格者の話であるが、通常の多重人格者の物語の場合は、何重人格であろうと、そのつど一人ずつ登場するのに対して、この映画は一度にオールスターが勢揃いする。
そんな見せ方は未だかつてなかっただろうから新鮮ではあったが、その新鮮さは後から気付く事で、気付いて「へえ~っ」と感心する。

SF映画 月に囚われた男 ★★★★☆
《映画 月に囚われた男 ストーリー》
地球のエネルギー資源が尽きた近未来。
人類は新たなエネルギー資源として、月にあるヘリウム3に目を付けた。
ヘリウム3とは、ヘリウム元素の中で、ちょっとだけ中身が違うものを言う。
ヘリウムとは、元素の中では水素に次いで軽いもので、
地球上にはあまりないが、浮かぶ風船の中に入っていたり、吸うと声が変わるあのガスの事だ。

太陽の中の核融合で生まれ、太陽風(太陽から流れてくる粒子の流れ)に乗って、月へ届き、月の表面の砂(レゴリス)に吸着され蓄積される…それがヘリウム3だ。

計算では、月の砂に吸着されているヘリウム3をすべて使えば、現在の世界で使われている電力の数千年分のエネルギーが得られるとされている。

というわけで、この映画は、そういった科学的事実を背景に作られた正統派のSF映画であるとも言える。
(参照:月探査情報ステーション

このヘリウム3の採掘を一手に引き受ける独占企業、ルナ産業に雇われたサム・ベル(サム・ロックウェル)は、唯一の話し相手のヘルパー&会社との取り次ぎロボット、ガーティと共に社員としてはただ一人で、月面にて採掘の仕事に従事していた。

契約の3年間の任期が残り数週間と迫っており、
通信機材の故障により、地球とは直接交信が出来ないものの、
サムは、地球に残してきた愛する妻と3歳になる娘の録画映像メッセージを見つめて、任期満了を心待ちにしていた。

だが、最近、どうも体調が思わしくない。原因不明の偏頭痛に襲われたり幻覚を見たりするのだ。
そんな折り、彼は月面探査車を運転中に事故を起こして怪我を負い、静かに療養して過ごすようにと会社からの通達を受ける。
この療養中にサムは、自分とそっくりな男( ロビン・チョーク/以降サム2と呼ぶ)に基地内で遭遇し、一体どういう事なのかとガーティに尋ねるのだが、ガーティの答えは曖昧でいっこうに埒が明かない。
サム2の方でも混乱し苛立っている。

そうこうするうちに、ルナ産業の恐るべきブラック企業ぶりが露呈されて来るのだった。
このままでは無事に地球へ帰れそうにないと焦るサムと、もう一人のサム2。
この後、物語は近未来ならではの驚愕のクライマックスを迎える。

《映画 月に囚われた男 感想》
この映画、視はじめから《なんで、採掘労働者を1人しか雇わないのだろう?普通なら、最低でも数十人くらい纏めて採用するんじゃないのかな?》という疑問を抱く。
その疑問を引きずりながら見ていると、やがて後半になって、その理由が明かされるのだけれど
「なるほど、人権蹂躙のブラック企業の悪辣な様をSF映画で表現したらこうなるわけなんだね!」と納得させられる。
そもそもクローンを扱うSFには、常に倫理的な問題が付き纏っているものだが、それがブラック企業の手に掛かってしまうと、こんな酷い有様に!と絶句ものの通常とは違う角度からの切り口が新鮮なSF映画だ。

それと、この映画の不思議さは、普通ならばオリジナルとそこから複製されたクローン1やクローン2は同一かと思われるのに、微妙に似ている別々の俳優がクローン1とクローン2を演じている事。

映画のある時点から、
それまでずっとクローン1のサム(サム・ロックウェル)を追っていたカメラが、
すこし時間を遡って、
今度はクローン2のサム( ロビン・チョーク)を追いはじめる。
非常に2人の俳優の顔が似ているので、いつの間に入れ替わったのかわからない人もいるだろう。
血の気が多く短気なのは、このクローン2のロビン・チョーク演じるサムの方で、彼はまだ目覚めたばかりで、この仕事を開始したばかり。
このクローン2のサム( ロビン・チョーク)が、体調不良のために事故を起こした(映画の冒頭から視聴者が見てきた)クローン1のサム(サム・ロックウェル)を助け出すのである。
彼もまた会社の支持で「暫く基地内から出ないように」とキツク言い渡されていたのだが強引に外へ出て、
その結果、クローン1のサム(サム・ロックウェル)を助け出す事になった。
もしこのクローン2の強引さがなければ、
会社側は、クローン1のサム(サム・ロックウェル)を事故を起こした月面探査車の中に怪我をしたままで放置するつもりであったのだ。
量産したクローンだから、気安く使い捨てにするつもりだったのだ。
そら恐ろしきブラック企業である。

映画 unknown アンノウン★★★☆☆
《映画 unknown アンノウン ストーリー》

(同じ『アンノウン』というタイトルのリーアム・ニーソン主演の2011年の映画とは別物です。)
目覚めると、閉ざされた工場。

そこに監禁されて目覚めた男たちが5人。
全員が記憶を失っている。
全員が疑心暗鬼の中、記憶が徐々に蘇り、
やがて、それぞれの断片的な記憶を繋ぎ合わせてゆくと、この中の誰かが誘拐犯で、誰かが人質だという事がわかってくる。
誘拐犯が3人、金持ちの実業家と付き添いの人質が2人という内訳のようだ。

《映画 unknown アンノウン 感想》
ほとんどが工場の中で撮影された低予算映画ながら、心理劇としてはなかなか面白く退屈せずに観る事が出来た。
5人ともが記憶がないだけに、自分の味方と敵の区別が付かず、ゆっくりと手探りでしか、事の真意を見極められない。
仕方なく、それぞれが、神経を研ぎ澄ませてつつも、疑ったり協力し合ったりという特殊なシュチェーションがリアルとほぼ同じ時間の流れで進む。

最後には、ちょっとしたどんでん返しも仕込まれていて楽しかった。

シチュエーション・スリラー低評価

映画 ブレーキ ★★☆☆☆
2012年のアメリカ映画。

《映画 ブレーキ ストーリー》
ジェレミーが気付けば、車のトランクの中に置かれた様子の箱の中に横たわっていた。
車は道路を走り続けている模様。
何とか外部と連絡を取って助けてもらおうと頑張るが、次々と予測不能な攻撃に襲われて、もう死ぬのかと思ったりもした。
ジェレミーは米国大統領を守るシークレットサービスで、
犯人一味は、大統領の緊急避難先を聞くために彼をこんな形で痛めつけているらしいのだ。
それでも、プロ意識の高いジェレミーは口を割らない。
そんな彼の運命の顛末を描いたシチュエーション・スリラー。

《映画 ブレーキ 感想》
頭上にある4分間のカウントダウンを刻むデジタル時計の存在が謎。
最初のうちこそ時間切れになったらどうなるのかとハラハラさせるが、
結局は車が停止するだけで何も起こらないのに、ずっと一定時間のカウントダウンを繰り返し続けていた。
何のために?

これはラストに、二重のどんでん返しが仕込まれているが、その2度目のどんでん返しがあまりにも鬼畜過ぎて「閉塞感に耐えたあげくがコレ?」という報われない嫌な後味が残る。


映画 リミット★★☆☆☆
2010年のスペイン映画。
《映画 リミット ストーリー》
民間土建業者CRT社のトラック運転手としてアメリカから働きにイラクへ来ていたポールは、
支援物資の運搬中にテロリストの襲撃を受け、気がつくと粗末な棺に閉じ込められていた。
そして、手元には自分のものではない携帯電話とライターがあった。
それを使い必死に外界とのコンタクトを試みるのだったが…。

《映画 リミット 感想》
設定は、気が付くと箱の中というところや、すぐ傍に携帯電話が置いてあるなど、一応、外部との連絡が取れるようになっている部分が、前述の『ブレーキ』と同様である。

だが、こちらは土中に埋められてしまっているので、映画『ブレーキ』よりも更に絶望的で、電話を受ける相手も親身になってくれないので、悲しいやら悔しいやら。

アメリカの警察の無能さや、国家や会社から、軽く扱われる人命の痛ましさを、嫌と言うほど思い知らせてくれる。

もし民間人が巻き込まれるテロに対しての、こんな対応がアメリカ社会の現実ならば、そら恐ろしくなる。

この映画がリアルなのかどうかは、事情通でないから正直、よくはわからない。

だから、そんな無知な私が、一概に駄作と言い切る事も出来ないが、救いのないラストを見終わった後には陰鬱なイメージしか残らない。
(主人公に糠喜びが一瞬与えられた後、棺がだんだんと砂で埋まり、もう後、数十秒で顔もすべて埋まって息が出来なくなるところで幕。)

映画 ザ・キューブ ファイナルトラップ★☆☆☆☆
2014年製作のアメリカ映画。

《映画 ザ・キューブ ファイナルトラップ ストーリー》
女は、気が付くと見知らぬ部屋にいた。

足を縛られ、首には何か埋めこまれたようなふくらみ。
ポケットの中には、“1月11日 8:30”と書かれたマッチと、見知らぬ小さな鍵。
部屋の中には、自分を映し出すテレビモニターとベッドが置かれ、大きな壁掛けのデジタル時計がカウントダウンを始めている。
顔を覆面で覆った人物が、定期的に粗末な食事を運んで来るが、何も教えてはくれない。
出口はどこもかも塞がれ、脱出も叶わない。
「一体誰が、何のために?」
カウントダウンが終わった時、一体何が起きるのか?
部屋の中に残された僅かなヒントを頼りに、
彼女は謎を解き明かし、脱出に繋げようとするのだが…。

《映画 ザ・キューブ ファイナルトラップ 感想》
タイトルやキャッチコピーからすると『キューブ』というシリーズ化されているヒット映画の続編であるかのように勘違いしてしまう。
事実、私も勘違いして視てしまった。
すると何の関係もなかった。
立方体の空間が数珠つなぎになっている訳でもなければ、
映画『キューブ』のようなスリルを伴うわけでもない。
他の人もレビューで書いていたが、要するに映画『キューブ』の人気への便乗詐欺であるように思われる。

ただ理由もわからず軟禁されている女性の不安や謎解きに暫し付き合わされるという平凡なシチュエーション・スリラーである。

覆面で顔を隠している犯人が定期的に出たり入ったりするが、目的がわからないので不気味ではあるが、
たいして過激な事もしないので全く怖くない。
ヒントを手繰る作業が単調で途中で眠くなった。