設定が似てるドラマ「私を離さないで」と漫画「約束のネバーランド」
ドラマ「私を離さないで」と漫画「約束のネバーランド」の類似点
★設定の類似点★ドラマ「私を離さないで」と漫画「約束のネバーランド」は、どちらも高い塀に囲まれた学園(または養護施設)で、健康に気を遣いながら丁寧に養育される子供達の物語だ。
★子供達の様子の類似点★
自分自身や世の中について何も知らないうちは、元気で無邪気に、毎日を楽しみながら過ごせていたという部分も共通点であるが、それは、こうした設定にした時点でおのずとそうなるだろう。
★非情な現実の類似点★
どちらの作品も、塀の向こうには「提供」「出荷」という名の恐ろしい現実が待ち受けているという点は同じではあるが、
その内容については、ここで分岐点がある。
ドラマ「私を離さないで」の方では、塀の外へ出てすぐ提供を強いられるわけではなく、まだ学園組織の管理保護下にある。
一方、漫画「約束のネバーランド」では、塀を出たとたんに出荷(殺害)される。
作品の中で使われる「私を離さないで/提供」「約束のネバーランド/出荷」の意味
「私を離さないで」では“提供”、「約束のネバーランド」では“出荷”と表現されるその真意については、前者は臓器提供の事であり、後者は最早、言葉の上でさえ人権を無視した食肉家畜として屠殺して市場に出荷するという意味なのだ( ̄□ ̄;)!!二つの作品が掲げる命に優先順位があっていいのか?というテーマ
「私を離さないで」では、普通に生まれて病気になった人間さんへの臓器提供であり、「約束のネバーランド」では鬼に対しての自分丸ごとの出荷という風に、
差し出す範囲や相手においての違いはあるものの…どちらも、とんでもなく倫理観が崩壊した世界である事は間違いない。
そして、どちらも、とっても考えさせられる同じ哲学的テーマを内包している。
それは、命に優先順位があっていいのか?という事だ。
「私を離さないで」ではクローン人間を取り扱っているのだが、
今の時代ではまだ、社会の中で、人権を擁護してあげられる見込みのないクローン人間を作る事自体が厳しく規制されている。
それは倫理の観点から言えば至極、妥当な事だろう。
しかしながらSF作品的に考えると非常に興味深いテーマであるので、度々、小説や映画で取り上げられている。
このクローンによる臓器提供という同じテーマでは映画「アイランド」という作品がある。
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