デイサービスへの道⑪ 行かないという選択 | 生きがい見つけた 認知症専門病院で働く作業療法士のブログ

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認知症になっても 自分の得意を活かして暮らせる世の中は
もっと生きやすいはず♡
そんな世の中が見たいなあ (≧▽≦)

そんなことを想う 認知症専門病院で働く 作業療法士が
書いているブログです

一雨ごとに 

草木の成長がまぶしいこの頃。

 

我が家の鉢植えビオラが 

過去ないほどに育っています照れ

 

 

さて デイサービスへの道シリーズ

今日で最終回かと思います。

 

 

Aさん(義母)は

デイサービスを見学し 

自転車マシンを楽しんだことで

デイサービスに行くことを

快諾されたものの

 

その後2回のデイサービスでは

スタッフの過介助 制限が多い

仲良くなれそうな人がいない

などを理由に

デイサービス利用を嫌がり始めました。

 

 

デイサービス利用で自分を取り戻す 

 

デイサービス利用前のAさんは

 

お孫さん達から

「おばあちゃん かわいいドキドキ

と言われるような

 

笑顔の絶えない けれど

どこかに不安も感じているような

あどけなさを漂わせていました。

 

 

 

ですが

デイサービスの利用を始めた

Aさんは

 

ご自分ではできなくなっている

と思っていたことが

案外できるということを体験し

 

本来のAさんらしさを

取り戻しました。

 

 

表情はキリッとし

自分のことは自分で決めます

という強さを取り戻したんですびっくり

 

もともと姉御肌で人に判断を委ねない方ですラブラブ

 

 

 

自分を取り戻した結果 

 

本来のご自分を取り戻した結果

Aさんは ご自分の生活に

デイサービスは必要ないと

判断されました。

 

そうと決めたAさんの判断を

覆すことができる者は ただいま

イスカーチェリ家にはおりませんニヤリ

 

 

Aさんに自信が戻ったからと言って

認知機能が改善してわけではなく

 

Aさんは やはり字も読めないし

短期記憶も低下しています。

現状の認識も 確かとは言えません。

 

ですが

自分のことは自分で決める

と Aさんは

はっきり意思表示をされたのです。

 

 

何のために利用してもらう? 

 

私はデイサービス利用をすることで

少しでも長く 

今の生活を維持してもらいたい

と思っていました。

 

現状すぐに必要というわけではなく

将来のAさんや家族の為に

デイサービス利用を促していました。

 

 

私としては 本当は

デイサービス利用を続けてもらいたい。

ですが 仕方ない。

 

デイサービスを継続利用したとしても

いつかは 

今を保てなくなる日は来ます。

 

それが早くなる可能性は高まりますが

Aさんの選択 Aさんの人生です。

 

 

Aさんに

どうしてもデイサービスが必要

となる日がくるまでは

 

Aさんの選択を尊重することとなり

 

デイサービスへの道は

ひとまず 閉ざされました笑い泣き

 

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございましたラブラブ