ぼくの夏休み 第2部『ジャパンスネークセンター編』 | やもぶろ!

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皆さんは『ヤモリ』ってどんなイメージでしょうか?『雨戸に張り付いてる!!』『ヤモリって何?』『っていうかキモい!!』だいたいそんな感じでは ないでしょうか!

いえいえ♪ 実はヤツ等はとってもチャーミングでおもしろい生きものなんですよ!

ハァ… ハァ…
ブログ書く書く詐欺のブリーダー…?
ハァ… 

取り消せよ……今の言葉……!!!

はい、というわけでこんにちは!
お待ち頂いていた心優しい皆様、そうでもなかった皆様、そもそもお前誰やねんって方々、お待ちどおさまでございます。

なんかね、最近とうとう身内にまで『ブログ書かないブリーダーがいる』と噂される人がいるらしくてですね。
なんでしょうね、いるんですねそんな人!
僕のように更新間隔が短い人を見習ってほしいものですよ!!
ブログをサボるなんてもっての他だよ!!
はい…本当スミマセン…
反省は…してるんですよ…

そんな感じで自戒しつつ始めていきましょう、
僕の夏休み 第2部『ジャパンスネークセンター編』であります!
四万川温泉公式さんにリツイートされるほどただの観光記事だった前回(ビックリした)と違い、とても爬虫類っぽい内容となる(はずの)今回。
たくさんヘビが出てきますよ!

おっとその前にです!
まずはジャパンスネークセンターについてお話しておかなければいけませんね!
我々爬虫類飼育者の間では非常に有名な施設ですが念のためね!

グンマー王国ヤブツーカ温泉にあるヘビ類を主として展示している動物園です。
もとい毒蛇の血清を製造したり、研究を行う施設でもあります。
特にヤマカガシの血清は日本で唯一、このジャパンスネークセンターでしか作ってないそうですよ!

ちょっと変わった怪しい観光スポット、恐らく世間様ではそんな認識ではないかと思いますが、我々爬虫類飼育者にとっては生唾モノの憧れの施設だったりするんですよ!

なにせ普段ショップやイベントでは絶対にお目にかかることがない、世界各国の毒蛇が多数飼育展示されているんです!

触れることはおろか、本でしか見たことのない生き物がいる。
そんな生き物を生で見ることができる素晴らしい施設なんですね!

爬虫類専門の動物園といえば静岡のizooが有名ですが、このジャパンスネークセンターも我々が1度は訪れたいと思う素敵スポット!

そんなマニア垂涎のグンマー秘境中の秘境、ジャパンスネークセンターへ行きたいとかねてから駄々をこねまくっていた赤目。
今回の夏休みを利用して連れていって頂いたのです!!
dieさんの運転で!!
運転してもらったうえに爆睡こいて本当にすいませんマカロンで勘弁してください

さあそんなわけでいざ憧れの地、ジャパンスネークセンター!


う、うん…(困惑)

由緒ある赴き、というか…
歴史を感じる構造、というか…
全体から感じる昭和感、嫌いじゃない、嫌いじゃありませんよ!

昔からある施設なので多少古いのは仕方ない。
重要なのは中身なのですから!(精一杯)

高まる期待とせめぎあう不安の中、チケットブースで気さくなレディとしばし談笑、実はこのジャパンスネークセンター、けっこう標高のある場所にあってあたりの風景を一望できるのですが


うーん和かだなぁ…
今日もグンマーは平和です。


道中にはかなり大きな観音様がいらっしゃいます。
白蛇観音様とおっしゃるそうで、採毒実験などでしんでしまった蛇たちの供養のためなんだそうです。


我々飼育者、ひいてはホモサピエンス全体にも言えることですが、生き物を飼育するにおいて『死』は避けられないものです。

供養の気持ちというのはともすれば偽善や自己満足に捉えられることもしばしばありますが、こうして形にすることは我々がヒトとしての矜持と業を忘れないためにとても重要なことなんですよね。

そんな厳かな気持ちを胸に進んで行くと見えてきました大蛇温室!!

中にいたのは我々にも比較的身近な存在、


ご存知ボアコンストリクターですね!
様々なモルフ(品種)がいました。

メキシコ以南のアメリカ大陸原産、飼育下でも3mほどに成長する大蛇です。
性格は比較的温和なので扱いやすいそうですが、普段レオパと乳繰りあっている僕のような人間からするとこのサイズ感はけっこう驚異的です。

特定動物に指定されている生き物ですから、今後一般人には飼育することそのものが非常に困難(というかほぼ不可能)になる生き物です。

特定動物についてはいつかそのうちきっとメイビー書こうと思っているんですが(詐欺)ここでは簡単に『人の命、財産に危害を及ぼす恐れのある生き物』とご理解して頂ければと思います。


ガメラことワニガメもいました。
こちらも特定動物です。

こちらもアメリカ原産の生き物で、その顎の力は500kgとも言われます。
仮に噛みつかれたりした場合、指くらいは簡単に食いちぎられてしまうことでしょう。
全長は最大で80cmほどだそうですが、なんと体重は100kgを超えることもあるそうです。
普段レオパとイチャイチャしている僕から(以下略)

これだけ見るととても狂暴な生き物のように思えますが、自ら人間に襲いかかる生き物ではありません。
ちょっかいを出したりしない限りは大人しい生き物と言えるでしょう。

危険な生き物、狂暴な生き物という『悪名高き』レッテルを貼られているワニガメですが、本来人間側から妙な関わり方をしない限り積極的にヒトに危害を加えることはないのです。
僕たちはこのことを深く考えなければいけない立場にあると思っています。

さあ堅苦しいお話はここまで!!
お次は僕も皆さんもお待ちかねの毒蛇温室!!
はりきって行ってみましょう!!


お腹をすかせてやってくる!!
ガラガラヘビだー!!


エリマキトカゲと並んで昭和産まれの僕たち旧世界人に抜群の知名度を誇る有名な毒蛇ですね!

ガラガラヘビもいくつか種類があるようで、この子はベネズエラに分布するウラコアガラガラヘビという種類でした。

尻尾に発音器がありますねー!
これを振って威嚇音を出すわけだ!
この特徴的な尻尾の発音器、いかにも中になにか入っていそうですが、鱗が変化したもので中にはなにも入っていません。
高速で擦り合わせて威嚇音を出すんですね!


こちらも皆さんご存知!
キングコブラだーーーー!!

こっわ!!
顔こっっっっわ!!

世界最大の毒蛇で、なんと全長5mを超えることもあるとか。
信じられん…そんなもん完全にSFやろ…!!

インドから中国南部、東南アジアの森林に棲息していますが、水田にいることもあるそう。
田んぼに行って5mのキングコブラに出会った日にゃあ…!!

キングコブラの学名は『Ophiophagus hannah』そのものズバリ『蛇を食べるもの』です。
実際に他の蛇を食べてしまうんですね!
オオトカゲを食べることもあるそうな…あんな強い生き物を…!!


ああなんと美しい…!!
トウブグリーンマンバです。
南アフリカに棲息する昼行性の毒蛇。
あっきらかに樹上性の顔つきですね!
毒蛇らしからぬかわいい顔してます。

比較的大人しい性格のようですが動きが非常に速く、強い神経毒を持っているそうです。
最大で4mほどになるそうですが細い体つきなのでそれほど大きく感じませんでした。


グネグネ動いてくれました。
蛇はコーンしか飼育していない赤目。
本気で移動するコーンにすらビビるほどなので絶対に近寄れませんね笑


ずぁああぁあぁぁぁカッコいい!!
個人的には一番好きな毒蛇!!
ガボンアダーですね!!

こちらもアフリカ原産の林に棲息する毒蛇ですが、さきほどのグリーンマンバと違って明らかに地上性の蛇ですね。
体長は120~180cmとグリーンマンバよりはるかに短い数字です。
ですがこの太さですよね!力強く感じます。

ご覧のように落ち葉の中では模様が保護色になって気づかずに踏んづけてしまいそう。
いや、踏んづけたりしたらただでは済まないでしょうけどね…。

頭も大きく、食性の違いが見て取れます。
当然頭の大きさに比例して毒量も多いので噛まれたりしたら致命的でしょうね!!


ああ…呼吸しています…!!
目の前の、本や写真でしか見たことがない生き物が動いて生きている感動をどうお伝えすればいいでしょうか…!!
ごはん3杯はイケる…!!


最強の毒蛇とはなにか…?
その話題になると必ず候補にあがるこの蛇。
ブラックマンバですね!!

アフリカ南部から東部に棲息するこの蛇は体長200~250cm、キングコブラに次いで世界で2番目に大きいのです!!
地上でも樹上でも生活しています。

グリーンマンバにも言えることですが、動きが非常に速く、時速11kmに達するそうです。
これはヘビ全体を見ても最速の部類で、さらにジャンプ力もあります。
成人男性の胸元から首くらいまでは跳んでくるそうで(蛇を飼ったことがある方なら跳んでくる時の恐怖はご存知ですよね)攻撃的な性質から『世界最強』の名を欲しいままにしています。

毒々しい見た目や狂暴な風貌はしておらず、むしろ地味にすら見えるこの蛇。
しかし本当の強者に飾りなどいらぬのかもしれませんね。


ブラックマンバは何匹か展示してありました。
灰色~黒褐色の個体がいたんですが地域によって違いがあったりするんですかね?


全然こっち向いてくれない!!泣
蛇飼いなら誰もが憧れるアイドル、ブッシュバイパー!!

全長70cm、コーンスネークより小さな蛇ですが恐ろしいのはその毒です。
出血毒と呼ばれ、血小板の働きを阻害し、血管の細胞を破壊してしまいます。
つまり血が止まらなくなってしまうわけですね。

さらに恐ろしいことにこの毒、抗毒素が見つかっていないそうです。血清がない!!
もし咬まれたら…想像もしたくありません。

ベビーと成体の色や模様が成長とともに変化するそうです。
樹上性で成長とともに色が変わる蛇…みなさん好きですよ(断言)




さて、ざっっっとご紹介しましたが展示数はまだまだこんなもんじゃありません!!
本当に世界毒蛇大博覧会と言っても過言ではないラインナップです。
普段絶対に見ることができない毒蛇を観察できる素晴らしい素敵施設!!!

しかしながらこのジャパンスネークセンターという施設、本当に来場者に伝えたいのは別のことだと思います。

先述したようにこの施設は本来研究機関であり、マムシやハブ、ヤマカガシなどの日本に棲息する毒蛇に咬まれた時のために血清を作成しています。
実際に『採毒実演』として蛇の毒を採る実演を見ることができます。

その際に研究員さんが何度も口にしていたことは、

『蛇に不用意に近づかなければ咬まれることはほぼありません。』

蛇は本来大人しく、臆病な生き物。
マムシやハブの咬傷事故の大半は捕まえようとした時に抵抗した蛇に咬まれるというものだそうです。
マムシ酒やハブ酒にするんでしょうね。

印象的だったのはヤマカガシのお話です。
蛇に驚いて叩き殺し、飛び散った毒液が眼球や傷口に入ってしまうと。
ヤマカガシの毒腺は首の後ろ側にあり、叩きつけたりすると簡単に破れてしまうんだそうです。

人間社会という仕組みがある大前提では、人間様の都合を最優先に考えるのは仕方がないことですが、僕たちが忘れてはいけないことは『自然への畏怖や尊敬』なんですよね。

怖い、恐ろしい、そう考えるのは自然なことです。
でも『なぜ怖いのか?どうして恐ろしいのか?』それを知ることが自然への畏敬を怠らないということだよ、と。

そういうことを伝えたいんじゃないでしょうかね。

僕たち人間は熊より腕力もないし、兎の絶滅も食い止められないし、毒蛇に咬まれたらしんでしまいます。
ならばどう関わっていけばいいのか?
それをみんなで考えられる世の中にしたいものです。

柄にもなくそんな真面目なことを考えていた赤目。
胸を張り、厳かな気持ちで振り返るとそこには


こんなことが書いてあるんだから人間はやめらんねぇ!!

はい、というわけでいかがでしたでしょうか第2部ジャパンスネークセンター編!!
夏休みの自由研究としては申し分無いかと思います!笑

ご紹介しきれませんが日本原産の蛇の展示や怪しい秘宝館のような恐竜のオブジェ、8m以上あるニシキヘビの脱け殻などの展示が盛り沢山!
色んな意味で楽しめることうけあいです!

もし機会があればこの素晴らしい毒蛇と大自然を楽しんでみてはいかがでしょう!?

さあそんなわけで実はお風呂に入りながらこれを書いている赤目(全裸)、そろそろのぼせて参りました。
ちゃちゃっとあがって先日配信されたポケマスをプレイしようと思います。

次回は僕の夏休み第3部『はいどあんどしーく編~告知もあるよ!そろそろ準備しろとんぶり市~』
近いうちにまたお会いしましょう!
再見!!