平塚の話 | akaitobiranoさんのブログ

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最近母と昔の話をよくします

 

何人かの人には話したのですが

 

うちは昔に駅の近くで商売してまして

 

平塚の右も左もわからない両親に

 

親切に世話してくれたおばあちゃんがいたらしく

 

その方がいろいろ平塚の話を教えてくれたそうで

 

その中の一つに宿場町の話があって

 

昔々平塚は宿場町だったんですね

 

ちょうど旧東海道のあたりに店があったもんで

 

昔の宿屋の女将の話をしてくれたそうです

 

昔の宿屋の女将は日暮れになると旅人に声をかけ

 

あそこに見える山が箱根だよ

 

今から箱根を超えるのは夜道で危険だから

 

ここで宿をとらないと寝床に困るよ

 

悪い事言わないから泊っていきな

 

そうやって客引きしていたそうです

 

ただあの山というのが問題で

 

そこに見えるのは湘南平

 

高麗山とも言いますが

 

何も知らない旅人は

 

そうかそうかと

 

よくぞ教えて下さったと

 

面白いようにお客さんが入っていったそうです

 

今の時代じゃアウトな案件かもしれませんが

 

商売ってそういうとこあるんですよ

 

その気にさせるまでが腕と言うか

 

なんだかんだ言っても皆さん心当たりあるんじゃないですか?

 

効果を感じないって

 

やってる事で満足してるだけとか

 

流行ってるからもそうです

 

価値をどこで線引きするかなんですよね

 

自分はそう言うのは苦手な性分なので

 

たぶん商売には向いてないんだと思います

 

ただそれが悪いとも思いません

 

結局は最後は心にうったえ掛けられるかだから

 

真理とは無関係な事に思います

 

 だいぶ話が逸れましたが

 

ちょっと前にある和菓子屋さんに入ったんですね

 

そこにあったんです

 

旅館の女将にまつわる言い伝えを表現したお菓子が

 

その名も

 

ペテン山

 

これを見てすぐわかりました

 

だってその和菓子屋さん

 

旧宿場町の近くでご商売されているので

 

逸話はちょっと違いますが

 

お菓子屋さんの説明では

 

大磯に行くにはあの山を越えなきゃならないよ

 

今からあの山を越えるとなると

 

山賊や獣に襲われるよ

 

悪い事言わないから泊っていきな

 

翌日旅人は気づくのです

 

東海道は湘南平を右手にすんなり横を通れたことを

 

あくまで逸話なので

 

真実のほどは知りませんが

 

そういう女将がいたとしても

 

シャレが効いてて面白いなと

 

商魂たくましいとはこの事です

 

少なくとも土産話にはなりそうですしね

 

その位の余裕のある暮らしの方が

 

今よりよっぽど豊なのかもしれません

 

繰り返しになりますが

 

あくまで逸話です

 

女将の名誉のために

 

後世の人が笑い話ができるように残してくれた

 

心温まる話かもしれませんね

 

可愛い子には旅をさせろ

 

そうして人は成長するのかもしれません