2016年3月 高知県 日高村 大花鳥越の石鎚神社と石鎚山 | 旅する石鎚信仰者

旅する石鎚信仰者

やはり石鎚山は素晴らしい。

高知県高岡郡日高村大花鳥越に石鎚神社と石鎚神社礼拝所があるよう。

この情報は「鎮守の森は今」と言う本に記されている、何よりもこのような本が

存在する事すら知らず、これも読者の方から戴いた情報である

この場を借りて厚くお礼申し上げます、いつもありがとうございますm( _ _ )m

そしてこの本にはこう記されている「石鎚神社 日高村大花鳥越」・「石鎚神社

礼拝所 日高村大花鳥越 愛媛県の石鎚神社を遠望する山頂」とある

2009年発行の本なので今まで調べてきたようなさっぱり地名が分からないという

ような事はないが「大花鳥越」という地名は現在も日高村の山中に確認できる。

標高が高く民家も無い、ゴルフ場に続く1本の道があるだけで他に何も無い ! ! と

言ったほうが早い場所だろう

いつもだが果たしてこんな情報で本当に見つける事ができるのか?

唯一の救いは神社の写真が小さく掲載されている事、しかしこの写真も発見して

から合っているか照らし合わせる事ができるだけで場所の特定はできない。

だが2009年発行の本に写真があるのだから今もある事は間違いない ! !

もちろん今までこのような情報はまったく無い、新しい本から始まった旅だ必ず

見つけてみせる ! ! 今日も「どうなってもいい車」で「どうなってもいい格好」で現地

乗り込んでみよう

場所は両方とも「大花鳥越」である、地名はゴルフ場に続く道沿いであり何本か

林道も確認できる、まずはすべての林道を攻めてみる事に。

写真の石鎚神社は立派な建物であり石鎚神社礼拝所は小さな社である、しかし

道沿いにあるはずも無くいつものようにググってもヤフっても出てくるはずも無く

グーグルアースで空から見ても山中にそれらしき建物は見えない

今回は高い山の中なので民家も無く聞き込み調査ができないのでひたすら林道

を走り周るしかない様だ。

とりあえずゴルフ場入口まで行ってみるとすぐ手前から林道が2本延びているが

ここから攻めてみると、以外にも石鎚神社を発見 ! ! 本に載ってある大花鳥越

石鎚神社である、そして石鎚神社礼拝所は地形からもこの裏山と察してぶじぶじ

になって登ったが無かった、そして林道もいろいろ攻めたが見つからない。

この礼拝所のヒントは「愛媛県の石鎚神社を遠望する山頂」だけであるが、どう

考えても西条にある石鎚神社本宮が見えるはずも無く地図から計算してこの

辺から石鎚山が見える山頂が地図に無いのよね

そして残る鳥越と呼ばれる場所はゴルフ場の敷地のみである、入ってみよう ! !

何と、クラブハウスに繋がる道で探していた石鎚神社礼拝所を発見した、これ

じゃ何ぼ探しても分かるはずがないし何よりここから石鎚山は見えん(-"-;A

しかし

ここに由緒があり「礼拝所の後方山頂に石鎚神社がお祀りされています ! !」

石鎚神社があるとな

やはり僕の教訓が功を奏した、本に記された言葉は愛媛の石鎚神社ではなく

愛媛県の石鎚神社から勧請された石鎚神社を遠望できる場所に建っている

と言う意味である、しかし山頂ではない

しかしひょっとした事から何にも記されていない新しい石鎚山を発見したのである

日もだいぶ傾いた時間であるが石鎚山を目の前にして攻め込まない訳が無く、

もう何年も誰も通ってないであろう登山道を無理やり登り石鎚山山頂に立った

この山頂でこの声が響くのは何年ぶりか?何十年ぶりかも知れない、そんな事

考えながら僕の知っいる神仏すべての祝詞を唱えて山頂を後にした。






日高村大花鳥越の石鎚山はここにある

石鎚山と石鎚神社礼拝所・石鎚神社
位置からしてこの3ヵ所は間違いなく繋がっていると思う
すべてが南東向きで石鎚山が最初に勧請され
次に石鎚神社が建てられたと思う
そして最後に石鎚神社礼拝所が建てられた


日高のグリーンフィールゴルフ場へ
ちなみに僕は全然興味ないのよね


すぐ先はゴルフ場の立派な門である
ゴルフ場って何であんなに高級感があるのか?
社長風の人ばかりで高級車がうろうろ
僕のどうなってもいい車は変な目で見てるし更には
どうなってもいい格好お賽銭のお金しか
持っていない僕には近寄りがたいものがある ! !
しかしこの辺りが大花鳥越と呼ばれる場所
ここから左に林道があるので徒歩で入ってみる

すぐに左右に分かれるがここは左側へ入る


森林の中に建物が ! !

おぉぉぉ~~っ ! !
本に載っている建物と同じだ ! !


間違いない、鎚神社だ ! !
建物は南東向きである

しかし「以外にも簡単に見つかった」と思うか
「この石鎚神社に呼ばれたな ! !」と思うか
同じに見つけても考え方で大違いである ! !
最近は特に御縁を感じる事が増えた
いよいよ天の囁きは近い ! ! と思っているのだが


丸に石の印が ! !


手水舎もある


水は湧き水が出ている様子

ここは鍵が閉まっていて中に入ってお参りはできない


建物の横に回って窓から覗いてみると
こりゃ立派な祭壇だ~神仏混淆で祭られている
石鎚本教の賞状がいくつかあり
「石鎚本教 土州槙山遥拝所」とある ! !

気になる丸太がある


入り口にある2つの穴


中にはスコップが
どうも手作りの鳥居を作ってるのかな?

この辺の等高線と経験からしてこの石鎚神社の
裏山が石鎚山であると察し登ってみる事に

くしゅくしゅになって登ったが山頂には何も無かった(>_<) ! !

もはや大花鳥越と呼ばれる場所はゴルフ場の中のみである
最終確認で中を調査してみる


そしてクラブハウスまでの道の途中に社が

何と石鎚神社である
社も鳥居の形も本と同じである


まだ新しい鳥居の神額


網目から覗いてみると
青々しい榊・塩に米も供えられている

横には元々の神額が


まだ比較的に新しい

この石鎚神社は南東に向いているが

横に礼拝所建立の由来がある
何とこの神社後方の山に石鎚神社があるとな
ここまで来て始めて知る情報である
何も情報は無いが参道とあるので何とかなるだろう

本にある「石鎚神社を遠望する」とはこの事である
この石鎚神社は石鎚山を遠望できる方向に建てられているのだ
後に見えているお山が石鎚山


クラブハウスまで登り石鎚山への登山口を探してみる

ひじょうに怪しい
ここから山頂までは約500m

すぐに道が無くなり

獣避けの柵にぶちあたった
何となく柵の向こう側に参道らしき痕跡が

柵を乗り越え柵沿いに登ると
元々の参道へ復帰した

しかし、早くも(>_<) ! !

ぶじぶじになって進むと開けたが
結構直登りなのよね


山頂に近づくと傾斜がゆるくなったが

またもや(>_<) ! !

なかなか疲れた
そろそろ山頂が近いのだが

おっ

手水舎もあるが文字は無い

石鎚神社の祠

この山頂に響く祝詞は何年ぶりか

たぶん何十年ぶりかも知れない、響く声聞いていると

先人の思いが伝わってくるようだ


祠の前にはゴルフボールが
ここまで飛んできたのか?

石の扉は開いたが中は空っぽ
何も石鎚山と分かる物はなかった

この祠には何ひとつ文字は彫られてない
全体的な感じからしてそんなに古くは無いよう
だが昭和初期には既に鎮座していたと思う

祠横の大穴が何か分からない
内側には石組みがあった


石鎚山によく見られる一升瓶の残骸
「お祭りの際ここに篭り皆で飲み交わしたという」
高知の石鎚山では共通してよく聞く事である

この石鎚神社も南東向き
目の前にはさっきの石鎚神社礼拝所があり
下の礼拝所はこの祠の向きに合わされている

下りてくるとクラブハウスの正面である
「やはり石鎚山はすばらしい」


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