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第13雨乞王子社の続き
ここから先は今宮道を成就社方面へ進むと14・15・16・17・18の王子社は道端に
ありすぐに分かる。
19は成就社手前の山頂で20は成就社本殿横の龍王社横にある。
今宮王子道前編7~13 → こちら
この道はしっかり踏まれているので迷うことは無い
第13雨乞王子社から40分
今宮道に出てから30分で第14花取場王子社
この王子社にも伝承があり「石鎚山へ
捧げるしきびを取った所と伝えられる
またお山参りには不要と言って小判を埋めてあると
伝うので人夫十数人を雇い掘ったが何一物も
見つからなかった」ともある。
次来るときはスコップを持ってこよう
僕は埋まっているとこを知っているのさ (^_^)。
200mほど進むと今宮道唯一の水場があるが
もう何年も前から水が汲める水量ではない
この道はずっと同じ勾配で少しずつ登っていく
所々に王子道の看板がある
花取場王子社から13分で廃墟がある
ここが第15矢倉王子社
この廃墟はかつて展望のよい茶屋であった
茶屋は昭和43年までお山市期間中は営業していたという
ここからは「かつて南に瓶ヶ森、下には西之川集落、北に
瀬戸内海を臨む眺望地であったという」が今は展望は一切無い
手水舎には「大正五年七月」の文字が読み取れる
第15矢倉王子社
本にも「大杉の元に石像が安置されている」とある
「その昔、石仙上人が初めて石鎚山を登拝した時、
ここに参篭し祈願したという」
このお地蔵さんは僕が組み立てた
本来の場所は前の四角いブロックの上で
僕が初回に来た時にはお地蔵さんが無かった
その時に周囲を探してみると大杉の
根本でバラバラに崩れて埋もれていたのだ
その時拾い集めこの場に安置した(^_^)。
この王子社から道の様子が少し変わる
やがて傾斜がゆるくなる
矢倉王子社から20分
登山道を左側に折り返した所で右側にポールがある
登山道を左側に折り返した所で右側にポールがある
ここが第16山伏王子社の入口
ここからすぐ先には第17女人返王子社が見えている
右側に続く尾根道を100mほど進むと
尾根の先端部に巨大な五葉松がある。
第16山伏王子社
ここは王子社らしい所である
下を覗き込むと絶壁と言うほどでもないが
ここは崖の先端である
正面の谷は黒川谷で本には
眼下に黒川道の行者堂が見えたとあるが今は分からない
最先端に生えた大木はかろうじて大岩にしがみついて
いるようで今にも崩れ落ちそうである
左側を見るとスキー場が見えている
その向こうが成就社だ
今宮登山道へ戻り少しの所に
第17女人返王子社
本には「栂(つが)の大きな自然木が枝を張っている」
とあり現在もこの木は確認できる
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140702/16/akaikurepasu/5a/38/j/o0600045012991077269.jpg?caw=800)
有名な「石鎚の投げ石」伝承発祥の地がこの王子社である
昔はここから先が女人結界の地であった → こちら
昔はここから先が女人結界の地であった → こちら
ここで現在の今宮道と言われる所の王子社は終わり
平坦な道を石鎚スキー場の方へ今宮道は進んでいる
いきなりリフトの下へ出る
登山口からここまで5時間半かかっている
まぁ自分的には予定通り
スキー場を横切り
前神寺奥院でロープーウェイからの道と合流し成就社へ向かう
ここは「明治初年まで参詣者はお山杖をこの王子に
今ではわき道のように見える細い道だが
山頂は平らで開けている
第19鳥居坂王子社
スキー場を横切り
前神寺奥院のほうへ進む
前神寺奥院でロープーウェイからの道と合流し成就社へ向かう
左側に第18杖立王子社が現れる
ここは「明治初年まで参詣者はお山杖をこの王子に
立て置き勇気を振るって無杖で登山するのを
例としていた。沢山の杖が間違わず
1本として紛失する事が無かったと伝う」とある。
杖立王子社のすぐ先の左側に「第二園地入口」の
看板があり次の第19鳥居坂王子社はここを入る
今ではわき道のように見える細い道だが
この道が本来の成就社参道である
看板から数分で山頂だが
さすがにここまでの疲れが効いている
山頂は平らで開けている
第19鳥居坂王子社
元々はこの辺りに成就社入口の鳥居があった
道は山頂から成就社へ向かって下っている
現在の成就社入口へ出る
やれやれだ~(^_^)。
本殿横の八大龍王のそばに
第20稚子宮鈴之巫子王子社はあるのだが
すぐ横にある第20稚子宮鈴之巫子王子社
この王子社の石標は紛失して復刻されている物
今日の石鎚山 ! !
石鎚山旧跡三十六王子社の本の著者
今日も石鎚山はすばらしい~
14時40分のロープーウェイで下山
下のロープーウェイ乗り場にある三光坊不動堂
西之川15時17分のバスを待つ
道は山頂から成就社へ向かって下っている
現在の成就社入口へ出る
やれやれだ~(^_^)。
残るは第20稚子宮鈴之巫子王子社のみ
本殿横の八大龍王のそばに
第20稚子宮鈴之巫子王子社はあるのだが
この八大龍王は本来この場所ではない
離れた旅館の裏にあったのがここへ移築されている
この八大龍王の伝承もすばらしいものがある → こちら
すぐ横にある第20稚子宮鈴之巫子王子社
何より気になる他の王子社とかけ離れたこの
王子社の名前だが自分の知る限り何にも記されていない
三十六王子社の本にも「この王子社の尊称と
その出緒に就ては詳しい事は三十六王子調べにも
書かれていない」と記してある
この王子社の石標は紛失して復刻されている物
元々はちゃんとあったのだ ! ! → こちら
今日の石鎚山 ! !
石鎚山旧跡三十六王子社の本の著者
十亀和作元石鎚神社宮司
この方からこの旅は始まった ! !
生きておられたら聞いてみたい事だらけ
今日も石鎚山はすばらしい~
14時40分のロープーウェイで下山
下のロープーウェイ乗り場にある三光坊不動堂
ここは前編で紹介した今宮王子社にあったもの
西之川15時17分のバスを待つ