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2020,5 再訪修正
2021.10 加筆
石鎚山 先達会符第1番
「山と信仰 石鎚山」という本に石鎚神社の先達会符の事が記されていて、ここに
先達1番会符が展示されている写真が目に付いた。
この1番会符を持っているのは松山市三津浜の木地屋市左衛門という方のよう
で、既になくなられている。
この本には「なかでも三津浜の木地屋市左衛門が所持していた石鎚山の先
達会符1番札は権威あるもの、霊能あるものとされ、病気封じ・諸病治癒・小
児の疳の虫・夜尿症などに効験があるとされる。 この会符は安永4年に出さ
れたもので菊花紋のある黒漆塗の鞘付きである。」そして現在この1番会符の
保存されている場所は「三津町神田町の石鎚分社に市左衛門の墓碑とともに
保存され」と記されている。
また他の書物にも同様の内容記でされているが、資料により表記が違い「石鎚不
動尊」「石鎚不動明王堂」「石鎚分社」と記されている。
そして、この先達一番会符について注意すべき事は、この会符は安永四年(1775)
に前神寺から出された物であり、現存の一番会符は石鎚神社が昭和9年に新調した会符で、板面は裏表銀製で文字は刻印された少し小ぶりの会符である。
現在では、前神寺が出した元の一番会符の情報は無いが、古い先達より「元の
一番会符は割れていた」と聞いたことがあるが、それ以上の情報は何も無く、現
存しているかどうかも分からない。
そして今ではこの先達一番会符の存在や権威を知る人も少なくなったが、現在で
も7月1日の石鎚山お山開き大祭御神像御動座で中予崇敬組合奉仕団の先頭は
この会符を管理している松山市三津浜の「刈屋会」と呼ばれる先達団体が、この
一番会符を背負って登拝している。
ここが松山市神田町の石鎚不動尊
人気は無く鍵が閉まっていて何も記されてない
隣の石鎚神社の「證」は大変興味深い内容である
功勞アルニヨリ左ノ待遇ヲナスモノトトス
一、銀製會符ヲ授與ス
一、木地屋市左衛門ヲ尊霊社ニ合祀ス
一、當該會符ハ成就社ニ於テ本殿御内陣・納ノ祈念ヲナス
一、當該會符ハ所持者壱名ニ限リ例祭ノ際昇殿ヲ許可ス
一、登山第壱ノ名稱ヲ承認ス
昭和九年四月十六日 石鎚神社々務所
![赤いクレパス君の日記 (>_<)](https://stat.ameba.jp/user_images/20120425/20/akaikurepasu/b9/7e/j/o0600045011936202136.jpg?caw=800)
旅する石鎚信仰者