講師の人形遣い吉田蓑二郎氏(3期生)と31期研修生らとともに

 

日々勉強!結果に責任!」を掲げ、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする
参議院議員 赤池誠章(あかいけまさあき・比例代表全国区)です。

本年は、癸卯年。「国難を乗り越え、“跳躍”の年に」したいと存じます。

 

4月30日(日)、「#国立劇場養成所を応援する会」を設立し、兵庫県尼崎市と大阪日本橋にある国立文楽劇場を視察しました。今後、尼崎市と国立文楽劇場との関係協力構築のための視察でもあります。私以外、末松信介前文科大臣、加田裕之参議院議員、黒川治兵庫県議、松本眞尼崎市長らが参加してくれました。

【兵庫尼崎】近松のまち ~近松記念館・広済寺、近松研究所を視察 | 赤池誠章ブログ

 

国立劇場養成所を応援する会を代表して挨拶


私は、自民党文部科学部会長時代から、国立劇場養成所を知ってもらおうと自民党本部において、毎年秋に国立劇場養成所出身者の文化講座を開催するようになり、今年度で5年目を迎えています。毎年研修生を募集しているのですが、毎年苦戦しており、特に文楽の研修生が中々集まりません。そこで、今回の「国立劇場養成所を応援する会」の設立に至りました。


国立劇場を所管する独立行政法人日本芸術文化振興会の長谷川眞理子理事長の出迎えを受け、国立劇場養成所の責任者である櫻井弘理事から、文楽劇場の現状と課題の話を聴きました。文楽劇場への入場はコロナ禍前の7割まで回復してきたとのことですが、文楽技芸員(三業=太夫・三味線・人形)の過半数が国立文楽劇場養成所出身者であり、技芸員全体が高齢化し、研修生の応募が減少して、人材不足等の懸念が出ているとのことでした。今後文楽自体の存亡に関わりかねません。

 

そのためには、何よりも文楽自体を知って、鑑賞してもらう広報強化が不可欠とのことでした。

 

「国立劇場養成所を応援する会」としても、文楽はじめ伝統芸能の広報強化と養成所の研修生の応募増加に向けて、引続き力を尽くしていきたいと思います。

 

 以下、国立文楽劇場の視察の模様は以下です。

 

◎三業(太夫・三味線・人形)の実演付き解説



関係者からの説明を聞いた後、三業(さんぎょう)、人形浄瑠璃文楽の太夫・三味線・人形の実演付きの解説を受けました。

 

まず、豊竹芳穂太夫(歌舞伎俳優養成から転籍)から太夫の語り分けの説明を聞きました。笑い、大笑い、怒り、泣きの語り分けや、同じ台詞でも、老若男女の人物像の語り分けには、大変興味深いものがありました。

 

そして、三味線の鶴澤友之助(19期)氏も、三味線による弾き分けによって、太夫の語り分けを強調し、そして、舞台の風情、情緒を三味線だけ醸し出す様には素晴らしいものがありました。



さらに、人形遣いの面遣いの桐竹勘十郎(人間国宝)氏、左手遣いの吉田蓑一郎氏、足使いの31期研修生の3人による実演は、その場面、場面での人形が生き生きと動き出し、その動きには見事なものがありました。

 

◎「妹背山婦女庭訓」


2階ロビーで

そして、4月の千秋楽を迎えた「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」の第2部太宰の段を鑑賞しました。同作品は、直木賞を受賞した小説『渦』でも取上げられた近松半二作です。大化の改新の時代を舞台とした、中臣鎌足が蘇我蝦夷を討伐する物語です。


外国人の観客もおり、世界的に評価されている文楽の魅力が高いことが分かります。今後、外国人対応の強化が求められています。

 

◎人形遣いの研修の様子


研修は師匠と研修生の二人で実施

その後、人形遣いの研修の様子を視察しました。

講師の人形遣い吉田蓑二郎氏(3期生)が、31期研修生に対して、舞台見学の感想を質問し、その上で、まさに手取り足取りの人形遣いの実演演習をしていました。


若者が伝統芸能に取り組む覚悟と真摯な姿、それを指導する師匠の温かい眼差しに、感銘を受けました。

 

◎国立文楽劇場とは


黒川紀章氏設計で来年開館40年


今回視察した国立文楽劇場は、大阪日本橋にあり、地元大阪府と大阪市はじめ各方面の強い要望により、「人形浄瑠璃文楽」を中心とした伝統芸能の保存と振興を図ることを目的に、昭和59(1984)年3月に開場し、来年令和6年度には開場40周年を迎えます。

戦後、文楽を運営するために、昭和38(1963)年国・大阪府・大阪市・日本放送協会・関西財界により財団法人文楽協会が設立され、昭和47(1972)年国立劇場で文楽養成研修が開始されました。今年で、文楽協会創立60周年、養成研修開始50年の節目となっています。

 

人形浄瑠璃文楽は、18世紀江戸時代に大阪で生まれ、わが国を代表する伝統芸能であり、語りと三味線と人形の三位一体の音楽劇です。義太夫節を語る太夫の声と三味線の伴奏で、登場人物の性格や喜怒哀楽の心情を語り分け、そして三人が一体の人形を操作して、時に人が演じるよりも観客の心に響くと言われています。昭和30(1955)年国の重要無形文化財に指定され、平成20(2008)年ユネスコ世界無形文化遺産に認定されました。

歴史(インデックス)|人形浄瑠璃 文楽 (jac.go.jp)

 

国立文楽劇場の有料入場者数は、年間9万から11万人と横ばいで推移しており、10年に一度の周年行事の際には12万人前後と増加しています。コロナ禍となり、年間2万人台まで激減しましたが、昨年度令和4年度は約7.7万人と7割程度の回復となっています。

 


 

◎文楽養成所の研修制度 応募者が減少


 文楽の技芸員は、計86名(太夫22+三味線22+人形42名)おり、その内49名(57%)が養成所出身者です。

 文楽養成所の研修生の応募者数は、年々低下してきており、そのため技芸員の平均年齢は現在52.5歳と高齢化してきており、60代が22%、70代が16%もおり、彼らが引退すると文楽公演の維持が困難になりかねない状況です。

 

文楽養成所の研修は、中卒以上で無料であり、期間は2年間、研修開始後8か月後に適性審査を行い、合格者は太夫、三味線、人形の各専攻に分かれて研修を続けることになります。

研修科目は、義太夫(浄瑠璃・三味線)、人形実技のほか、謡、狂言、日本舞踊、筝曲、胡弓、作法、体操、文楽の歴史等の講義、舞台実習、公演見学、部外研修等です。

1年目の1月に研修発表会があり、2年目(修了年)の1月に研修修了発表会を実施しています。

遠隔地の研修生には、宿舎の貸与(有料)又は住宅費補助員を給付し、適性審査合格者には、伝統芸能伝承奨励費(月10万円)の貸与(修了後2年就業すれば返済免除)と、文楽協会からも文楽技芸後継者養成貸付金(月5万円)の貸与資格が与えられます(修了後文楽協会と契約した時点で返済免除)。コロナ禍の緊急措置として、適性審査以前の研修生にも、特別奨励費(月10万円)の貸与資格が与えられています。

令和4年度からは、応募者減少対策として、隔年募集から毎年募集に切り替えています。

 


 

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コロナ禍

 

現在の感染状況をデータで一覧できます。

https://covid19.mhlw.go.jp/

 

都道府県の1週間ごとの医療提供体制と感染状況(6指標)です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00035.html 

 

災害支援

 

気象庁の防災情報です。

気象庁 | 全国の防災情報 (jma.go.jp)

https://www.jma.go.jp/bosai/#pattern=default&area_type=japan&area_code=010000 

 

全社協の災害ボランティアの募集情報です。

https://www.saigaivc.com/ 

 

日本赤十字社の義援金募集情報です。※トルコ・シリア大地震支援金も募集中。

http://www.jrc.or.jp/contribution/ 

 

災害が各地で頻発する中で、災害復興のために、観光支援を行っています。

https://travelersnavi.com/coupon/

 

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自民党党員募集

 

 自民党では党員を募集しております。

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