こんにちは。心と身体のコンサルタントのななです。
以前病院に入院されていた患者さんですが、この方は何故か怖いくらいのクレーマーでした。
名前をAさんとします。
このAさん、車椅子生活を余儀なくされてイライラしていたのでしょうが、周りのスタッフもお手上げするほど汚い言葉を吐き、何度もダメ出しを繰り返すのです。
とりわけ男性職員にはその人の人間性をも否定するほどの勢いで怒鳴りちらし、時には要求に応えられない職員を笑い飛ばすこともしていました。
しかし病気であることに間違いはなく、治療が必要でしたので退院させるわけにもいかず、これは仕事と割り切り対応していました。
しかしある頃を境にAさんはあまり怒らなくなり、何を見ているわけでもない空間をじっと見つめていることが多くなりました。
普通に会話が出来るようになった訳ではありませんが、自分のことを少しづつ話し始めたんです。
自分は倒れるまではサラリーマンで世界中を飛び回っていたんだと。
世界から見た日本は全ての面においてとても豊かで、この国に生まれただけでどれ程自分達が恵まれているのか誰も考えてないだろう。
日本には飢えることを知らない、みんなスマホを持って綺麗な服を着て家というものに住んでいる。それを当たり前だと思っている…
そんなようなことを話していました。
Aさんは企業戦士だったようです。
忙しく世界中を飛び回りいろんな国の人々と仕事をしてきたそうです。
たまたま日本に帰ってきた時脳出血で倒れ、車椅子生活となってしまいました。
動かない手や足、焦る想いや怒りがクレームという形で爆発させきゅていたのだと思います。
しかしAさんは自分がどれ程恵まれた環境で産まれて生きてきたのか、助かった命に感謝しなくてはならないことは十分にわかっていたのだと思います。
だからこそ、その葛藤が言葉や態度に出てきたのでしょう。
ある日突然、自分に降りかかってくる悲劇は避けようと思ってもなかなか避けられるものではありません。
しかしリスクを減らすことはできます!
それが心の安定なんですv(^-^)v
今日も読んで頂きありがとうございました。
貴方の幸福を心よりお祈り申し上げます(*^.^*)