まずはこの写真を御覧下さい。タカハシFC-76DC(レデューサー装着)で撮影したM42オリオン大星雲です(中心部のみトリミング)。
撮影データは下記の通りです。
2017年12月7日
タカハシFC-76DC(76Dレデューサー装着・焦点距離417mm・F5.5) SXP赤道儀
コ・ボーグ36ED+ASI224MCでオートガイド
カメラ:ASI1600MC-COOL フィルタ:オプトロンUHC(31.7mm)
GAIN:450と500 冷却温度:-15℃
露出時間:
4秒×21フレーム(GAIN450)から上位50%のフレームを抽出
4秒×73フレームGAIN500)から上位50%のフレームを抽出
ステライメージ7・Neat Image v8・PHTOSHOPCC(NikColetion含む)にて画像処理
もうお分かりかと思いますが、いわゆるラッキーイメージングによる撮影を試してみました。当初は普通に撮影する予定でしたが、予想通り雲が広がってきて、半ば苦し紛れに試してみたものです。フレーム数はそれなりに稼いでいますが、実際は雲が横切りまくったので使えたフレームは合計26フレーム前後だと思います。つまり実質的な露出時間は1分40秒前後ということになります。それでも高GAINのお陰でここまで写りました。
この撮影で分かったのは、この手法ならばGAIN500という普通では考えられない高感度でも問題なく撮影できる点です。さすがに画像の荒れは酷かったのですが、Neat Imageや星雲マスクを駆使することで消し去ることができました。ただ、画像の上下に酷いカブリが出てしまい結局トリミングする羽目になったのが残念です(星雲マスクでも消せなかった為)。
この手法、今後も試してみたいと思います。ガイドエラーに悩まされなくて済みますからね。