帰郷。

千曲川縁故郷ロード。

/門松に人を立たせて日神さま

/藁塚や水の流れと千曲川

/ふくふくと道の駅にはネコヤナギ

/道の駅豊野であれば冬林檎

/帰り来るカントリーロード千曲川

シガ(氷華)が流るる時季も流るる

/故郷の山なつかしきシルエットあれに見ゆるは木島平か

/幾たびか故郷ロードなつかしき津南、栄に飯山通れば

/七十(ななそじ)の雪と戯る面白き手形を押しぬ雪の匂ひや

/雪丘に見えねどたしか春の声

/寒太郎、太郎ばかりか四郎まで

/首筋をさする深い忘却の森

/雪垂り氷柱はひとつの物語

/あの氷柱取ってくりりょと一茶かな

/北斎も雪の五岳を小布施かな

 

倉石智證

仕事初め。

恵方。

/一椀の粥に大根さつま芋

/雪催槙の木あたりふわふわと

/雪国は口ひらくのもくぐもりて

/元旦や等身大が歩き出す

/ばーさんのお糞るに寒き歳初め

1/4ウンチが出る

/昼酒や仕事始めの仇の如

/「明けまして」お神酒臭きがすれちがひ

/柏手の恵方に響く初茜

/ばーさんに認知の深き白き粥

今年も始まったようです。

ば様、今年最後の訪問入浴。

/黒豆の皺皺人のため息も

/冬野菜鵯が寄り来るダメデスヨ

/牛蒡さん蓮根さん根の張るものにおはやうさん

/しののめに明けゆき木戸に百姓家振り返りする去年の今年の

/妻の謂葱採りに行ってね五、六本

/年の瀬や右腕を出す指をさす

/皸(あかぎれ)てシンクに溜まる年用意

/X'mas 過ぎれば世間お正月

/ばーさんはいよよほにゃらら師走残

/年用意ネズミも梁を奔るかな

/仏壇に寒気斜めに居座りて

/藪柑子赤い実つけて忘れられ

/喧嘩雲富士の高嶺に雪のせて

/年の瀬や人を平場に置きしまゝ

/ばーさんに今年最後の入浴日にわかに庭に陽の射し入りて

/身延から訪問入浴車やって来て身延は寒かったと宣はりしこと

ば様、きれいきれいになりました。

爪も切ってもらいました。

ありがとうございました。

 

倉石智證