今年も松芽掻き開始。

風力8 。

築百年の陋屋は

いたるところガタピシとうるさくてしょうがない(笑)。

トランプは嘯く“石器時代”。

TACOTACO上がれ。

平和になるんならそれの方がいいじゃんねぇ。

/天辺に上りて久し松芽掻きわたしはついに八十路になるよ

/松芽掻き今年も梯子の人となる

/青草にポピーが咲いて紅い花

/傾ぎたるポピーの花にほだされて

/傍らで蒼き実結ぶ李かな

/夢ばかり語る人ゐて草育つ

/鎌を手にそろそろ近き青葉鬱

/健気なる林檎の花の白さかな

/紫木蓮咲けば咲いたのいそがしさ

/柿若葉鵯と眼が合ふそんなこと

/ほー丹の苞の割れ行くフォルテシモ

/チューリップ昔馴染みの物語

/トランプや厭な音だね八つ颪裏も表もドア鳴らしゆく

/またTACOに逃げ込む道化MAGAの人

そろりチャンネル消したくなるね

 

倉石智證

モア乗用除草機青草刈り。

/木の芽雨木の芽ばかりか草までも

/草笛やカラスノエンドウ嫌われて

/棚下で長話して日永かな

/庭に出て子どもと遊ぶ春愁い

/ハナズオウそぐはぬ塀の裡に在り

/藤房の花ほころび出て下がる

/春は貝ホタテの稚貝ネギに蒸し

/新玉の箸に崩れる白さかな

/うれしさはジャガイモの苗青々と土を寄せやる声を掛けやる

/おっちゃんはご機嫌モアのロシナンテ葡萄棚下青草刈りに

 

いよいよ本格的な草との闘いが始まりました。

 

倉石智證

 

柿若葉。

じゃが芋の芽のおろぬき。

野良に子どもの椅子。

/柿若葉お~いお茶にでもしやうか

/鵯は厭だね満天星(ドウダン)の蜜吸い

/カネチョロの腹温めて石の上

/お気張りや君子闌の色気づく

/玄関にヒルザキツキミこんにちは

/疎抜きてかあいさうだと余所に植ゑ

如雨露で水を遣りにけるかな

/野良に出て我が子の椅子にをさなさな

パッチワークは古びにけりな

長子隆正くんの幼いころの椅子は妻の実家に。

妻は椅子にパッチワークを施した。

今は百姓の中腰の仕事に耐え切れず、

椅子を引っ張り出してきて腰掛ける。

/乗用の門行く音や若葉風(乗用草刈り機)

/チューリップのなんてったってアイドルよ

そよ吹く風にダンスダンスダンス

/採れたての韮、チヂミだよ食べるかい

/お花見の掛け持ち元気印かな

/菟眸のカラスノエンドウ告げに来る

 

倉石智證