お布団干して大掃除。

洗車。

お歳暮の往ったり来たり。

/湯豆腐の次の朝(あした)はうどんかな

/大掃除窓全開に冬の晴れ

/布団干し妻が勧めるボアシーツ

/えり分けて鳥が突けるあんぽ柿

/もらいものカズノコするめ松前漬け

/長靴や庭に残れる凍み渡り

/洗車して車体に映る冬の翳

/大掃除洗車をしては褒めらるゝ

/皸(あかぎれ)やピッと痛みはかまいたち

/よく見れば梅木(ばいぼく)に芽あからえく

/dryflowers of roses 過ぎ去りし日々に

/お便りをのせてお歳暮ありがとう

/菊一輪残りて残すあと五日

/残菊のみな枯れゆきて花一輪

/年の瀬や人もつまりは腔腸類

/年の瀬や松口上を云ひかける

 

倉石智證

玄関周りの掃除。

八つ颪、粗い風が吹きまくる。

/考えるロダン梧桐(あおぎり)仁王立ち今朝の温度は3℃なり

/朝焼けや天上の雲凍てしまゝ

/寒中や昼間のビール農納め

/缶ビール寄せて年の瀬祝ひけり

義兄たちは本日をもって農納めに。

お疲れさまでした。

/白菜を畑に置いて市場かな

/白菜を干して妻には八つ颪

/南天の実を振るわせて八つ颪

花らしきものは南天の実とウメモドキ。

/枯菊の冥利が尽きて身の始末

/玄関の掃除神さま通りよく

/極月や蜘蛛の巣払ふそんなこと

/掃除して幣(ぬさ)梁にある確かめぬ

/ばけばけや水の流れと恋の末サンポシマショウカ涙を拭いて

つい観て仕舞う(笑)。

佳境だね。

 

倉石智證

冬至過ぎ。

トイレ掃除。

朝市。

雨のクリスマスと門松。

/冬至過ぎゑう無き柚子の余りある

/柚子ぽんのポン酢になりてうれしがり

/豚ロース桃色の笑みクリスマス

/焼き鳥で済ますNoëlやチキンの日

/クリスマスソング門松の売れ残り

/年用意タコ吸盤の表裏

/救急車師走の街に赤色灯

/高速やコンビニもまた年用意

/悴んで朝市に立つ媼かな

/朝市や軒を借りたる小店かな

/朝市や正月用意栗きんとん

/あんぽ柿送る時雨をアグリまで

/ほうとうや眼鏡曇りてうれしかり

/とーちゃんの便器に屈む毎年のトイレの神様微笑むばかり

/ばば抜きになりて家刀自新米のまず漬物に腕を振るいぬ

/武田流門松青く平らかにガザ、ウクライナやすらけくあれ

“武田流”は青竹をスッパリ真横に剪る。

 

倉石智證