常に傍らに膨大な何かが流れてそれは書き記すこともなかった
実際に書かれたことはほんとに些細に過ぎなかった
たとへば畑に南瓜の蔓が伸びて
そろそろほんたうに蔓は自身の行方の旅に出ようとしてゐる
それにあの花が咲くと
なにやら頭上が明るくなるやうな気がするのだった
勇気づけられる
土蔵と母屋の間には海峡があって
燕(つばくらめ)喜ぶ、喜ぶ燕
少しの泥を与えられて
嘴に藁を咥え幸せいっぱいに
何度でもいそいで家へ帰る
予報ではお天気が崩れて来るやうだった
完全防備の人がSSを農道に走らせていった
親子だものこんな時には甘えるのがいいのサ
働き者のば様がゐる
倉石






















