デイな日。

/銷夏なげうってばばに南無妙法蓮華経

百日紅の天にゆらゆれ

もうば様には周囲の状況とは少しずつ乖離が。

どこへ行くかも分らんて。

自分の家の庭先も分からんて。

百日紅の紅色の花もようワカランて。

分からんてそのまま車で連れ去られてゆく。

ば様は少し詰まらなさうだったな。

 

倉石智證

またまたスイカな日々。

/雁首をそろへ鰻玉でウナギの日

/カラスのカア、大玉西瓜に籠被せ

/何度でもスイカな愉しみ敲き見る

/百日草百日紅の咲き継げり

/包丁を入れて西瓜を覗きけり

/しし唐も大当たりする辛さかな

/花暑し凌霄花(のうぜんかずら)紅暑し

/汗滴る化粧ながれて選挙戦

/選挙戦勝ってうれしいはないちもんめ

あの娘が欲しいジャンケンポン

/紅葉葉の涼味飾りてうどんかな

/義兄(にいさん)の葡萄の消毒朝一番汗の滴る長靴の中

/李の木収穫されて枝戦ぐ

/とびとびに蝉の声など風の中

/風湧いて鳥除けの凧空飛びぬ

/カイト飛ぶ鳥を威してシャインかな

/気持たせのホタルブクロの袋かな

/仏壇に四つ目の西瓜供えけり

/太陽の姻族なりしトマトかな

/よく食べてよく眠る兒の生身魂なんの不足の夢かうつつか

 

倉石智證

透明な駅の前でno where 

と呟いたら風は許してくれるだらうか

石を蹴ったら石はどこまでも転がっていった

hanakoさんが下にゐてくれればいいのに

海と雲の淡いは風と霧との淡いでもあった

みんなが許しを願いあっていた

あそこに行くためには切符を買わなければならない

 

「透明な駅の前」、

と云ったら、

風が横からさあっと来て、

楽譜やらメモやらをみんな攫って行って仕舞った。

 

倉石智證