お彼岸。

お墓参り。

オハギ。

/お彼岸や亭主オハギが目当てかも

/お彼岸やカートに入れる菊の花

/お彼岸や掘り抜きの水お墓まで

/お彼岸や隣りの墓の気に掛かり

/彼岸花塀に寄り添ふ二三本

/秋海棠石を背中に日照雨(そばえ)降る

/青草の草の劍と攻めかかるモア喘ぎゐるエンジン吹かす

/放棄地に鉄道草の根を張ってみなこちら見る敵意剥き出し

/天福やカラス残しゝ巨峰かな

/薄の穂ゆれて屋根から顔を出す

/地下茎のさつま芋の畝気配あり

/シロヒトリ蠢くネット雨や來る

/豊作や南瓜に日付彼岸入り

/洒落てみるシャインをハムで巻いてみる

あればうれしき生ハムもがも

/かーさんの南瓜コロッケうましうまし

玉ねぎのほか色々入れて

/缶ビール持て来る親子お隣さん故郷に住み10年は経つ

/雨保ちゐる空に反転つばくらめ

/柿の実の落つる生家の細々し

/靖子ちゃんてゐたね入水千曲晩夏果つ

遠い昔そんなこともあったな。

 

倉石智證

ロシナンテ、モアに跨りハイド―ハイド―(笑)。

刈り払い機、放棄地3枚。

/刈り払い畑三枚やねこじゃらし

/刈り払いしてとんぼうの湧き出る

/安曇野の碌山で見た秋海棠

/知らん顔してても柘榴の赫さかな

/夏過ぎて座敷童(わらし)と扇風機 縁先に咲く百日紅かな

/頂き物お隣さんにお返しのママは得意のかすぃてぃーら焼く

/覗き見る藤棚の下曼珠沙華

/たがうこと無くて彼岸や彼岸花

/墓汚すほどではなくて彼岸花

/見渡せば畑放棄地ばかりなり病得る人ほたりほたりと

/土手伝い刈り払いして腰に来る

/うどん粉病残りカボチャの七個かな

未だあと3個もある。

 

倉石智證

秋来ぬと。

/蹲踞して草曳く人に雨上がり

/幽霊花足もと無くて曼珠沙華

/夏雲を空に出したり引っ込めたり

/甲州は笹子越えればこの暑さ

/前線は柿甘くして柿落とす

次から次へとやって来る。

/夕さりて隣の人のシャインかな

/紫苑しおん名を呼びたきに秋の風

/式部の実ただちに枝をむらさきに

/赤い実や蜘蛛揺らしおるマユミかな

/紙函をお仏壇へと月後れ

/かく云ふも金木犀の匂ひ出す

/放棄地に位占めたる鉄道草

/秋連れて果糖の甘さフルクトース

/見渡せば蔓モノでござい放棄地に

山のカラスが降りて来て鳴く

/見渡せば蔓モノでござい放棄地に

莫迦と呼ばるる引っ付き虫の

/顔ぶれは悪い奴ほどよく眠るカネの臭ひの芬々とする

「おぬしもワルよのう」と云ふやうな人が堂々と。

/秋来ぬと南瓜で遊ぶハロウィーン

ちよっと早いかな(笑)。

 

倉石智證