がっかりだ。
Drルーム。丸椅子に妻とぼく。スタッフが二人。メモを取る用意。先生が入って来る。開口一番、「肺炎になっちゃた」。パソコンの画面に肺の写真が映し出される。10/6に肺炎で入院。抗生剤が効いたのか食事以外のバイタルは徐々に良くなってきていたんだ。当初の影は肺の上部に映し出されていた。が、今映し出された写真は肺の下部の方が黒く影を濃くしてゐる。誤嚥性肺炎と云ふことだった。昨日のエンシュアの胃食道からの逆流。写真を見る限りでは10/6の入院時よりもひどい感じに見える。酸素吸入は最大レベルの“8㍑”。後は抗生剤100㏄×2、点滴500㏄×2、体力の方は肝臓値はまあまあだけれど、腎臓が少し心配である。痰は検査に出したので3日、4日で結果が出る。それに合わせて抗生剤も変える。総力戦で頑張るけれど、なんといっても98歳と云ふ年齢だ。途中で体力が追い付かなくなるかもしれない。全部がうまくいけば1週間か10日ほどで酸素吸入を外せるようになるかもしれない。Drの大抵の話である。
ショックだぜ。災厄である。快方に向かっていたことだけは確かだ。本来ならばこの日Drルームで自宅回帰が促される予定だった。先生も今回の処方を説明しながらも言外にそのことをにおわせる。また振出しに戻ってしまった。その振出も酸素マスクを付けて、最初の肺炎の入院のスタート地点よりも、誤嚥性肺炎、さらに後方に下がった位置からのスタートになる。ふってわいたやうな災厄、ば様は酸素マスクの下で苦しそうに呼気をしている。まったくなんと云ふことでせう。がっかりだ。
窓外に見える茅ヶ岳“にせ八ケ岳”。
倉石智證


















