ひとりがいいんだと玉袋をさらけだして風に吹かれている

用も為さないなあ

案山子が笑ふ

野雀がチュン

稲穂がたちまちにして伸びてくるのが分るから

みんな拳になって青嵐に突っ込んでゆく

 

隠者は脚を等閑に伸ばして

背を粗壁に凭せ

雀がチュン

株価がモニターに上がってゆくのを眺めてゐる

2024,5,19森村泰昌「シュウゴアーツ」本気で遊ぶと世界は変わる。

 

ひとりがいいんだと指折り数えて

ここから脱出するにはどうしたらいいのと

目の前に栄養食が積み上げられた

「召せませね」

と女は意味ありげに笑ふ

 

すべてに物憂く

縦のものを横に、横のものを縦にするのもめんどうに

ついに各々方出合え、出合えたまへと

上へ下への大騒ぎになった

真夏の夜の夢は玉袋を寂しく曝け出して

風に吹かれているのにかぎる

そんな夢さへ

 

倉石智證

サイパン、マッピ岬のこと───

 

ユイヨーユイヨーユイヨー(ツクツクユイ)

ユイヨー(ツクツクユイ)

トミオートミオー(ツクツク)ヒュイ

鳴いて熄んだからといってどうなと

遠雷があって

雨が少しばかり降った

これで少しは地面の粗熱もおさまるだろう

子どもたちの長い列ももうだいぶ先の遠くへ行ったものだ

 

草の葉っぱや蔓草のいくつものカーブ

それらが雨粒を受け止めてしずかに地面へと受け流す

作物たちの喉の渇き

葡萄や林檎たちだって人心地がついたのに違いない

八月よ

大いなる遺産よ

雲があんなにも高かったのに崩れて

蝉が閑閑と鳴きい出す

なにかを伝えやうとして八月

散々な仕打ちにもかかわらず

これらにすこしもやさしくないとしてもそれは

2005,6,28サイパンのバンザイ・クリフの崖を訪れ

黙礼する天皇、皇后両陛下。

「いまはとて島果ての崖踏みけりしをみなの蹠(あうら)思へばかなし」

皇后美智子妃御歌。

 

1944,7/7 サイパン陥落。

日本は絶対的国防圏を失う。

東条英機はようやく内閣を総辞職。

終戦時まで百姓の真似事をしている。

「国民が無気魂」とは敗戦時の言。

赤紙を配った人間が、

赤紙を貰った人間と一緒に合祀されている。

閣僚は易々とヤスクニになんか行くな !

 

倉石智證

デイの日はのんびりと…

/夏雲に捕(つら)まえられて顎を出す

/昼目覚め鴉の一羽電線に

/糠床に教養主義の目覚めけり

/山下りてターフの下の娘かな

/盆過ぎて中元の未だ続きをり

/団扇風膝に置きたり膝枕

/夏の蚊の風呂の中まで蹤いて来て

/あえてなほ末期の南瓜誉めそやす

/餡掛けに夏の野菜のテンコ盛り

/吐淫して花の末期を百合の花

/ふうらりとゴーヤは棚に涼みをり

/甲州は夏雲 東京は豪雨

/仲良きは頼もしきかな「yes she can 」夫婦演説

ハリスは奔る

/ばーさんをディに送りて日ののたり

妻はのんびりお昼寝をする

デイの日は束の間のんびりできるやうです。

 

倉石智證

 

「彼には共感も道徳も真実への忠実さもない」

ステファニー・グリシャム氏20日、トランプ前大統領・大統領報道官、

民主党大会で演説。

米中西部イリノイ州のプリツカー知事(民主党)が20日、

同州シカゴで開かれた民主党全国大会で演説。

「自分で大金持ちだと主張しているが、彼がたくさん持っているのは愚かさだけだ」