畑仕舞い。

ひとりの人の紅葉狩り。

/息抜きや妻に介護の遠眼鏡(季語無し)

/柿の木の剪定続く高処

/おじゃけたる鵯の高鳴き柿ドロボー

/プチトマトルビーとなりて仕舞い棚

/畑仕舞い枯れたるものを二人きり

/X'masの詩唄い次ぐ母娘かな

/ケアマネの師走の村ををちこちす

/柿の木に上れば空に月冴えて

/布団からあご出す朝の寒さかな

/冷えまさる塀の上なる紅葉かな

/庭の隅ひとりの人の紅葉狩り

/冬麗やばば送り出すデイの朝

/風流や紫陽花の葉も霜の朝

/霜の朝ネギ太くなる甘くなる

/畑仕舞い苦土石灰を撒き申さん

 

倉石智證

「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」万太郎

北信濃の故郷から林檎が届く。

検診の結果表。

/足袋のハゼおお寒ぶこ寒ぶ弁天さん

/物干しにお指冷えゆく冬の朝

/とろろ芋摺るばーさんの年忘れ

/粉(こう)吹くや吊るし柿には寒太郎

/丹精が色に出にけり北信濃平穏(ひらお)リンゴや玄関先に

/作り置くシチューは妻の愛ならん

メールで届く息子のありったけ

/湯豆腐の揺れを待つ身も万太郎

/数値よし検査結果のお墨付き肝臓機能親に感謝す

/冬麗や検査結果のありがたく

/十二月富士ありがたく押し戴く

感謝です。

 

倉石智證

昼食はホットケーキ後、

収穫が了はった百目柿の剪定に入る。

この木は高いゾ(笑)。

/百目柿乳母日傘(おんばひがさ)で日を過ごし

/就中(なかんずく)部屋の中まで百目柿

/こっそりとお湯割りに出す百目かな

/鵯殿に木守をひとつ残しけり

/電ノコを使わずに梯子下りにけり

/満天星(どうだん)に陽が当たりけり陽の箭柄(やがら)

/寒太郎やって来たぞと竿の先

/尹さんのパニック一夜戒厳令光州事件憶ひ出すはも

12/3非常戒厳令

 

倉石智證