【ネタバレあり】ついに完結!!EUREKA/エウレカセブンハイエボリューション | 赤羽ころろのお部屋

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どうもころろです。


今回は記事タイトルにある通りEUREKA/エウレカセブンハイエボリューション3の感想を書いていこうかと思います。例によって(?)ネタバレはガンガンありで語っていきますので未視聴の方はお気をつけを。あと今回に関しては見て直後ではなく数ヶ月経っているためあらすじ等は省くのとうろ覚えなところもあるのでそこはご了承くださいませ🙇‍♀️

ちなみに過去記事にもありますが筆者は交響詩篇、ポケ虹、AO、ハイエボ1、ANEMONEは視聴済みですが漫画版、ゲームは未読、未プレイになります。AOはANEMONE後に見ましたー


過去記事はこちら





で、結局ハイエボってどうなの?

そんなわけで早速作品全体の評価になるんですが私的には

ハイエボリューションシリーズとしては良作

エウレカセブン完結編としては少し認めたくない

という感じです。

じゃあ具体的にどこがどうかってお話になるんですけれどまずハイエボシリーズとしてのお話。

ハイエボ全体の流れとしては

・エウレカがレントンの死を何とかするために複数世界を作る(この中にこれまでのエウレカセブンがある)→ANEMONE以前?


・エウレカセブン内の世界でレントン、

ビームス夫妻と別れエウレカと合流直前までのお話ふりかえり→ハイエボ1


・ブルーアースにてエウレカセブン出現、アシッドが迎撃作戦を展開しアネモネはエウレカを救いエウレカセブン内の地球(グリーンアース)が現れ二つの世界が融合。中から月光号やゲッコーステイトのメンバーも現れ卵からニルヴァーシュZが生まれる→ANEMONE


・どこかの地球(エウレカセブン内のどこか)、レントンの生存が確認される→ANEMONEエピローグ

と言った形で進んでたわけです。

ハイエボシリーズは各エピソードでレントン、アネモネ、エウレカに焦点が当たる構成になっているのでハイエボ3はタイトルにもある通りエウレカに焦点が当たっています。

具体的にはレントンのために多数の世界を作り出しアネモネたちの世界でも多数の死者を出したエウレカの罪と贖罪のお話になります。

歴代シリーズでもポケ虹に続いて力を失いただの人間になったエウレカがどう罪と向き合うのか、過去の自分と同じ力を持つ少女との出会いでこれまでのシリーズ同様過去と向き合うことを強いられます。

ANEMONEからの流れで行くとこのEUREKAのお話の流れはとっても綺麗なんですよね。交響詩編やほかのシリーズではなかった親友同士のエウレカとアネモネやとっても人間くさい(というか人間ではある)エウレカなども面白い要素かと思います。

ラストのレントンとの合流も私映画館で号泣してしまいましたしハイエボとしては本当に良作だと思います。

ハイエボ1の構成は当時ものすごい叩かれていましたがANEMONEの後に見るとなるほどという構成にはなっていたりANEMONEはこれまでのアネモネとは違う側面を見れたりと"ハイエボリューション"の名の通りシリーズの新しい可能性を見せてきてくれたわけです。


んじゃ、エウレカセブンの完結編としては少し認めたくないってどういう感じ?というお話なんですけどとっても簡潔に言えば

シリーズの集大成のはずなのにTVからの古参キャラ達が(何故か)報われないというところです。

ぶっちゃけていうとホランド・ノヴァクなんですけども...

そもそもこのハイエボシリーズ、一部キャラの立場がTVのそれとは違います。それ自体は交響詩編とポケ虹でもあったことなのでいいんですけど恐らくみんなが望んでたであろう関係性まで無くすのはどうなのだろうっていうところですね。

例えば何故かAIのドミニク。個々のキャラ設定は各作品違えどドミニクとアネモネの関係性は完成されていたはずでみんなそれを望んでいたはず。TVやポケ虹は結ばれましたし漫画版はドミニクの死という悲恋で終わるもののやはり二人の関係性はむず痒い青春という感じでした。しかしANEMONEに関してはどちらかと言うと父と娘、という関係性。これ自体はアネモネの性格変更のせいもあるでしょうが多分みんなが求めてるの違うよね...って感じです。で、今作のホランドはと言うと

死にます。ええ、それはもう死にます。死ぬんだろうなぁと思ってたらやっぱり死にました。

まさかとは思いましたよ。TV版は劇薬の使用で先は長くない程度の描写で子供もにも恵まれたりポケ虹は実験のせいで老化したとはいえこちらもタルホとの子供を授かってます。曲がりなりにも幸せではあったわけです。

今回も幸せだとは思います。当然のようにタルホのお腹には子供もいますしデューイとの関係性も悪くない。死ぬ理由も子供とタルホを守るためというありがちではあるけれども父親として死ぬホランド、というところではアネモネやエウレカのような新たな側面とも言えるかもしれません。が、それが特攻というのは納得いきません。というのもホランドのこのシーン、尋常じゃないくらい人が死にます。ニルヴァーシュXの女の子たちも特攻で死にます。

それがとっても嫌でしたね。キャラの劇的な死を描くために特攻させるという演出はガンダムシリーズや戦争物ではよく見かけるものではあります。が、あまりにもボコスカ死にすぎる。薄いんですよね一人一人の死が。戦場での死なんてそんなもんと言われてしまえばそこまでですが名有りキャラ、しかもホランドに関して言えばシリーズのメインキャラかつもう1人の主人公と言っても差し支え無いキャラです。そんなキャラの死がとっても薄くていいわけないですよね...。

さらに言えば今回ハイエボシリーズはホランドに焦点が当たることがまあない。ハイエボ1冒頭のサマーオブラブでは出番ありますがその後はとにかく影が薄い。ANEMONEではラストに少し出てくるだけでセリフもない。やっとそれなりに出番があると思ったEUREKAは上記の通りです。

今作のホランドの死に方は劇場版機動戦士ガンダム00 A Wakening of the Trailblazerのアンドレイ・スミルノフの戦死シーンに似ています。守る対象こそ違えど誰かのために特攻し死んでいくというシーンですがこのふたつのシーンの大きな違いは掘り下げです。圧倒的に掘り下げが足りない。アンドレイは2クール丸々使って掘り下げられての劇場版です。しかしホランドは正直EUREKAしかない。しかもこのホランドについて我々が知ってることはとても少ない。さらに言えばエウレカ達の旅の裏でデューイを止めるためにホランド達は動くことになりますが本筋であるエウレカ達の心情に絡んだ来ないんですよね。デューイという1本の線をエウレカ・アネモネ達と言う線とホランド達の線が追いかけていますがデューイ越しに絡むことはあったもそれぞれでは絡まない。だから終盤、エウレカが特攻で死んでいくみんなに対して絶叫するシーンがありますがエウレカにとってホランドの死はそこら辺の名無しと同じなんですよ。だから全く感動が生まれない...。当然と言えば当然です。ハイエボのエウレカとホランドはほぼ関わりありませんし。ホランド→エウレカの認識はあってもその逆はないので...。

そしてほかのゲストキャラ達の扱いですね。AOやゲームからゲスト参戦していますが「いいのかこれで?」という感じです。ゲームに関しては未プレイですがキャラくらいは知っていたので登場に歓喜した人もいるのでは無いですかね。 それがかたや爆破係で死亡、車で潰されて死亡ですからね?良くないですよカテジナさん!!

そんな彼らがデューイに加担する理由もイマイチ共感できない。ビームス夫妻はレントン返せ!!なんですけどもゲスト組はお前が作った世界なんだから認知して!!って感じなんですよね。それでデューイに協力程度ならともかく心酔までしてるのはどうなの……って感じでしたね。

正直本筋に絡む必要もあったのかどうか……。ゲームとかのゲスト組はカメオ程度が1番ファンが喜ぶと私は思ってます。コードギアス三部作のランスロットグレイルとかがそれですね。

そもそも各作品キャラ付けが違う作品でこれだけ大量のキャラを消化するのが無理な話だったんですよ……()

完結作をうたうならば最後は幸せで終わらせてあげるのが筋なのでは……?というところですね。結局レントンとエウレカの結末も交響詩編の焼き直しですし……。

というかAOをなかったものにしよう感が強いですね……これは後述しますがAOはエウレカセブンっぽいかと言われるとそうでは無いけど作品としては普通に面白いと私は思ってます。全否定では無いとは思いますがレントン達が掴んだ幸せが数ある可能性のひとつになってしまったのは残念です。


さてここまでキャラの扱い面でのお話をしてきましたが今度はメカニックの部分のお話をしたいと思います。

はっきり言います。EUREKAで出てきた中でいいなと思ったメカ、無いです。

これは正直好みの問題ではあると思うのですが私はとりあえず認めません。

今回の目玉的扱いだった大河原大先生の機体ですが正直最初からエウレカに合わねぇと思ってました。先生のデザインは良くも悪くも古き良きを体現しているのでスタイリッシュを地で行くエウレカには少々テイストが違うのかなって感じです。それとニルヴァーシュな。何あれ()

正直ニルヴァーシュXもどうかと思いましたがニルヴァーシュZでもうお手上げですよ……なんでハイゴッグやねん……。せめて最後なんだから普通にみんなの知ってるニルヴァーシュ出てきて欲しかった……それこそレントンが乗って助けに来て欲しかったよ……。

思い返せばハイエボからの新機体、オリジネートゼロ以外みんな微妙だったな……。

個人的な意見にはなりますがどれもエウレカセブンっぽさがないんですよね。スタイリッシュさというか。やっぱりサーフィンでブイブイ言わせたりしてるのがエウレカセブンじゃないですか。ガリバー・ジ・エンドとか私認めないからね!!


まあ色々言いましたが音楽面は相変わらずいいですよねエウレカ。ただ主題歌にFLOWいないのはどうなんだろ……いや別にいいっていう人もいそうですけど。そこはテイストが違うんだろうとは思います。


ここまで書いてきて感じるのは

制作側とファンの思っているエウレカセブンの齟齬ですね。

制作側としてはこれがエウレカセブンだよって出してきてる。となると制作側が思うエウレカセブンは色んな愛が中心なんですよね。

で、ファン、というか「私」の思う〜にはなりますがエウレカセブンは人間の成長、そこで生まれる愛なのかなと思います。恋を原動力とした成長というか。あとは異種との関わりを通しての価値観の違う文化との共存、とかですかね。


んじゃ結局お前の見たいエウレカセブンってなんなのさって話になると思いますが言葉じゃ表せないですよ。

結局ファンが出来るのは制作から出された料理を味わうだけなので……。EUREKA自体はすきなので数点挙げた部分がまた違ったら私の評価も違ったのかなって思います。


何はともあれこの時代にまたエウレカセブンが見れたことには感謝しかないですね。寂しい気持ちもありますが色々楽しませてくれてありがとうエウレカセブン。

それではまた。次回はコードギアス復活のルルーシュのお話(多分)