こんにちは。
いつもありがとうございます。
小さい頃、着物を着るのが好きでした。
特別感があり、お姫様になったような気持ちがしていたからです。
でも、母に着付けてもらう時間は嫌でした。
母はいつもイライラしながら、わたしに着付けていたからです。
着付けてもらっている時間は、母がわたしだけに時間を使ってくれている。
それは嬉しかったのですが、あっち向けとか押さえろとか、厳しい声で指示が出るんです。
なので、着付けが終わったときは、嬉しいような悲しいような、複雑な気持ちになっていました。
今思えば、母は本当はやりたくなかったのではないかと思います。
それを、色々なしがらみなどから、わたしに着付けることを義務としていたのでしょう。
嫌々やっていたのですね。
結婚した時に、母の着物と、わたしにあつらえてくれてた着物を持ってきました。
でもそれはどこか重く、その箪笥の周りの空気が澱んでいるようにも感じました。
わたしは自分で着物が着れません。
それも、心を重くしていたのかも。
ある時耐えきれずに、母に着物を返しました。
それですっきりしたかと言えば、そうでもないです。
今でも、それが良かったのかどうかわかりません。
その着物たちは叔母の元へと行きました。
わたしがもう着ないということで。
どこかで母に悪いことをしたという気持ちもあります。
母がわたしに手をかけてくれた証でもありましたし、反面、母のお人形さんだった証拠でもあるように思います。
それらの着物のことを思い出すと、今でも心がざわつきます。
取り返したいような、それで良かったような、複雑な気持ちです。