わーい、今日は昨日よりはきれいに弾けるようになったよー♪
(ええ?もう?)
はっはっはっ
やっぱり一度でも基礎を徹底的に叩き込んであると回復も早いねぇ。
(して、何を弾いたので?)
ハノンの1番。
(...何を弾いたので?)
だからハノンの1番とゆーとろーが。
(...単なる単純極まりない運指練習じゃないか)
だからそう言ってるでしょうが。
(あんな運指練習にキレイもクソもあるか)
ふっ、これだから素人は困る。
(...)
昔々のこと、あるピアニストが「どの曲を弾くのが一番難しいですか?」と聞かれて「スケール練習」と答えたという。
わかるかね、この意味が?
人間の手の指は全部不揃い。
長さも違えば日常生活での役割も違うために強度もバラバラ、独立性もバラバラ。
そのバラバラな指を使って完全に均等な音を出せるようにしなければいけないのだ。
1音たりともはみ出てはいけない。強くも弱くも深くも浅くも。
(均等に弾くだけでは面白みがないんじゃないでしょうか?)
フッこれだからアホは...
(...)
スケール練習に面白みなんぞあるか。
ただひたすらに指の訓練をするということじゃ。
バラバラな筈の指で完全に均等に音の粒を揃え美しく弾くことがどれほど難しいか。
まず1本1本を完全に独立させ、その上で完璧にコントロールしなければならない。
これができるようになるということは、その上にあらゆる曲を弾く限りない自由が広がるということなのだよ。
その自由を手に入れるための土台作りが大事なのだ。
それがなければすぐ限界にぶち当たる。
というか、納得のいく演奏はまずできない。
例えばの話、これが完璧にできる人でないとモーツァルトは弾けない。
(弾く気ないだろう?)
ないけどさ。
(...)
でも譜面上は決して難しいとは言えないモーツァルトの方が、難易度で言えばもっと高いショパンやリストより実は弾きこなすのが難しいというのはわかる。
モーツァルトはごまかしが効かない。
完璧にコントロールして音の粒を完全に揃えなければそれはモーツァルトにはならない。
(だから嫌いだったのか)
うんにゃ、これでもテクニック的には結構あった方だ、プロを目指してなかった割には。
でもそこまでなら機械と同じなんだよ。
問題はその先。
テクニックは土台に過ぎない。
その先に曲への共感がなければ、人間が作り出す”音楽”にはならない。
けどさー、モーさんの曲になんか全然共感できなかったのね。
(...)
だから「テクニック的には問題ないが、曲を理解する気が全くない」と見做されて「モーツァルトはここまでにしよう」(←先生の言葉)となったわけ。
助かったわぁ。
(...)
あれプロ目指してる生徒だったら、モーツァルトをどう理解すべきかでまた絞られたんだろうな...
ご苦労様です。ほほほほ
(...)
私は自分好みの曲を弾きたいんだ。
でもどんな曲を弾くにしても、指1本1本の独立とコントロールは不可欠。
弾きたい曲を弾くためなら~、カバさん頑張ります~♪えんやこら~♪
なんだけど...
うーん、やっぱり左の4(薬指)が弱すぎるなー。
右はまだ何とかなるんだけど。
左の方はまず独立性が低過ぎる。甘えるな、こら!
(...)
これ元に戻すのには相当かかるな...
(きれいに弾けたんじゃないの?)
昨日よりはと言うとるだろうが。
バラバラ加減が昨日よりはましになってきたという程度。
まだ完全な均一化には程遠い。
今日はまずハノンの1番をゆっくり指1本1本の力加減に気を配りつつ弾き、やっぱり左の4がクソだということで、次に左の4を意識しながら付点とシンコペで1回ずつ練習。
それからもう1度ゆっくり1本1本を意識しながら弾いてみて、その後テンポを速めて同じ練習。
うん、これならジョージ・リンチよりはマシかも。
「一々引き合いに出すな!」(←名ロックギタリストの誉れ高いジョージ・リンチ)
ごめん、音の粒がバラバラで好き勝手に弾いてるというと真っ先に浮かぶもので。
「...」
これもドッケンが好きだったからこそなんですよ。
ギターソロは別にどうでもよかったけど。
「...」
曲とヴォーカルが大好きで。うきゃっ♪
(注:往年のドッケンでヴォーカリストとギタリストの不仲は有名でした)
だからギターが嫌いなんじゃないよ、ゆっとくけど。
単に音楽的に好きになれないだけやねん。
まぁでもまだまだだな。
独立してない指があるんだから当たり前だけど。
完全にコントロールできるようになるまでが最初の関門かな?
焦ってもしょうがない。
あ、最後にスタッカートでも練習しとこう。
...
はい、今日はおしまい。
(え?)
え?
(それだけ?)
それだけって?
(ピアノ生活に入るというから休みの日は1日中弾いてるのかと)
あのな...
ずーーーーーっと弾いてなかったのに、そんなに根を詰めたらまた腱鞘炎が悪化するでしょうが。
1日中弾いてられるほどヒマでもない。
継続は力なり。
少しずつ少しずつやっていくんです。
うちにあるから毎日弾けますし。うふっ
(東京にいた時も一度電子ピアノ買ったのに、「こんな玩具ではしょうがない」とか言って結局全然弾いてなかったと違うか?)
あの時は...今の百倍は...弾けてたんだよ~?どろどろどろ
それだけ弾けたら毎日の玩具より...例え週1回でも...生ピアノスタジオの方が...ずーっと有意義だって...わからないか...なぁ~?どろどろどろ
(何も妖怪化せんでも...)
今回は「こんな玩具ではしょうがない」となるまでどのくらいかかるのかなー?
1年位かなー?もっとかなー?
(気の長い話だ)
でもさ、習ってた頃はハノンもツェルニーも嫌いでそういう運指練習は退屈で嫌々やっていたものだし、ましてや付点やシンコペでの練習なんて「一々めんどくさいなー」と思ってたものだが、今はそれすら楽しいね。
長のブランク明けに1からやり直すというのを繰り返してきたから、それがどれだけ重要な土台を作るか身に染みてるし、実際効果も見て取れるのが嬉しい。
というだけにとどまらず、今は運指練習でさえピアノが弾けるということ自体が楽しい。うきゃきゃっ♪
うーん、変だな...
今日は全然別のこと書こうと思って始めたのに。
(だからどうしていつもそうなるの)
今日の元々のタイトル「私が西田を嫌いになった理由」だったんだが。
(全然違うじゃないか)
うーん、ピアノのことは前段だけに済ませるつもりだったんだけどな...
どうも力が入ってしまって。
(もうお前は前段を書くな!)
今日本でVNL開催されてるらしいからせっかく水差してやろうと思ったのに。
(どうしてこういい性格なんだ...)