動詞 เสก ( sèek 、呪文を唱える) | タイ語、単語帳の素材?

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2015年5月下旬にタイトル変更。
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動詞 เสก ( sèek )

【 意 味 】 呪文を唱える

【 用 例 】 ア.เสกมีดวิเศษขึ้นมา
           イ.เสกสมรส
           ウ.เสกน้ำอภิเษกครั้งประวัติศาสตร์



《解説》

 この単語には、
「(聖なるものを創るため)・・・に呪文[聖句・経文]を唱える、呪術(魔法)をかける、まじないをする」
「(呪文を唱えて)・・・を創る」
「(祝いの式で)水(聖水)を注ぐ、水を振りかける」
「神秘的な、魔法の」といった意味がある。

有資格者・能力者が所要の呪文を唱えた時に自ずと創りだされる種類の物である場合には、唱える=出現だろうから、「創る」の意味ななる感じだろうか。
また、この動詞がよく使われるのは、呪文を唱えて水を聖水(水注ぎ式用)にする時なのだろう。なので、その聖水の用途先としての「注ぐ」行為も動詞の対象となることがあるのだろう。


 用例アについては、〈現れるよう、魔法の刀に呪文を唱える〉の趣旨で「魔法の剣を作る呪文を唱える」の意味だろう。


用例イは、〈婚姻の水を注ぐ〉の趣旨で、「《王室》婚姻する、結婚する」の意味となる。
この เสก は、パーリ・サンスクリット語由来のもので、同語系の接頭辞 อภิยิ่ง, วิเศษ, เหนือ の意味でここでは〈格が高い〉の趣旨か)を付けると、綴りが เษก に変化して、อภิเษก となるらしい。これは、前々回記事にした単語である(記事を書いた当時に分解できそうというのは分かっていたけど、เษก が何に繋がるか分からなかったが、用例ウを見つけて判明したところ)。

使い方については、王子・王女クラスの場合は เสกสมรส で、それを超えると อภิเสก になる感じではなかろうか(どこかの国で王女クラスが結婚を延期するとかの話があったけど、あの時は、พิธีเสกสมรส という用語を見かけた気がするところ)。また、王族用語でなくすると、สมรสแต่งงาน となるのだろう。


 用例ウは、次のネット記事の見出しの一部にあたる。

      เสกน้ำอภิเษกครั้งประวัติศาสตร์ 'พระสังฆราช'จุดเทียนชัย
       พฤหัสบดีที่ 18 เมษายน 2562 เวลา 20.00 น.
       https://www.dailynews.co.th/royalnews/704638

上記用例中、เสกน้ำ は上述の点及び文脈も踏まえると「水に経文を唱える、聖水を創る」の意味になるのだろう。
ครั้ง は普通は「回、度、時」の意味だけど、見出し部分なので字数の制約があるからなのか、(あまり見かけないというか、初めて見かけるような気がするけど)ここでは「出来事、行事」のような意味だろうか。
อภิเษกครั้งประวัติศาสตร์ では〈歴史の行事である、水注ぎの儀式(による任命)〉の趣旨で「歴史的な(行事の)水注ぎの儀式、歴史的な戴冠式」の意味になるのだろう。


【 英 語 】 to pronounce an incantation or magic formula (over), to cast a spell on(/over); to create; to pour holy water in blessing ceremony; mystical, magical
【 類義語 】 ปลุกเสก, เสกเป่า
【泰泰解説】 ร่ายมนตร์เพื่อทำให้ศักดิ์สิทธิ์, ปั้นให้เป็นเนื้อเป็นตัว ,รดน้ำในพิธีมงคล

【用例和訳】 ア.魔法の剣を作る呪文を唱える。イ.《王室》婚姻する、結婚する。ウ.歴史的な戴冠式用の聖水を創る。