大乗仏教は【タントラ仏教】という、壮大な横・縦糸の織物の完成を目指した。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。
大乗仏教は【タントラ仏教】という、壮大な横・縦糸の織物の完成を目指した。
【タントラ】の実践=瑜伽(=ヨガ)の行とは、肉体を通じて、祭司・儀礼を通じて、個人と宇宙との一体感を体験しようとするものです。
その修法の一つとして 宇宙図が描かれました。
その宇宙図は瞑想や修法に利用されました。
この宇宙図が大乗仏教、真言密教、ジャイナ教で【曼荼羅】と呼称されました。
【ヒンズー教】は 【マンドラ】とは言わずに【ヤントラ】といい、全くの【抽象的図形】です。
ですから、インドに行けばモザイク模様の曼荼羅(ヤントラ)が実際にあります。
大乗仏教の【曼荼羅】は、たくさんの仏様が配置されている【仏の曼荼羅】に発展していきます。 【タントラ】は宗教ではないと言われます。
そして【タントラ】の言葉は横糸と言う意味もあります。
ちなみに、仏教でいう経典は、サンスクリット語では【スートラ】と言われて、本来は、縦糸の意味がございます。
すごいですね、 横糸(タントラの実践面)、縦糸(スートラの思想的内容)で、大乗仏教は、【タントラ仏教】という、壮大な横・縦の織物の完成を目指したのです。
そのようにして、大乗仏教世界に、曼荼羅の象徴性と具体性を完成させる密教経典【大日経・胎蔵曼荼羅】を完成、【金剛頂経・金剛界曼荼羅】の完成が世に現れました。
人間と宇宙の関係を作り上げていく壮大な密教=空海が尋ね、訪ねて探し求めた結果、捕まえた【密教】の原点は、このようにしてインドに登場してきたのです。