『梵字・阿』字観は『瞑想』ではなく、『念法』の世界です。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし


上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
さあ~、つぶやきを進めましょう。
『梵字・阿』字観は『瞑想』ではなく、『念法』の世界です。
前回からの『梵字・阿』字観・観法です。ゆっくりとご案内を。
『呼吸』が整ったら『梵字・阿』字観に入ります。
実践ですが、壁に黄金の円月(月輪・満月)の中に墨字の『梵字・阿』字を掛けておき、壁に向き合う形で『梵字・阿』字観に入るやり方もございますが、作り物である『梵字・阿』字(掛け軸)を私は必要としません。
右の手を『手刀』にし、この『手刀』を『刷毛筆』の代わりとして胸の前、目の前で空中に『梵字・阿』字を描きます。
最初に『命点・あ』の打ち込みから入り、そこで『ピタリ!』と止め、以後『手刀』を柔らかく『ひらひら』と舞うように流して一気に『梵字・阿』字を描きます。
〔まだまだ未熟ですが、私は『梵字』で『般若心経』の御写経をします〕
〔常日頃から、書き慣れているので、『梵字・阿』字についても、しっかりと自分なりの手蹟を持っています〕
眼の前に「実体ない『梵字・阿』字」がハッキリと浮かびます。
このようにして『梵字・阿』字観に入ります。
『息』の吐き出しを『念』とし『念』を込めるようにして残像の『梵字・阿』字を小さく・小さくします。
意識的に『梵字・阿』字が自身から『遠く』に『遠く』に離れていくようにします。
残像が『針の穴』となるまで!・・・
やがて今度は逆に引き寄せます!
『梵字・阿』字が大きく!大きく近づいてきます!
最後は自分を包み込んでしまうまで!
『梵字・阿』字が『球体』となり、我が身を包み込んでしまい、『自分』が、その中心にいるような感覚になるまでです・・・!
『梵字・阿』字観は『瞑想』ではなく、『念法』の世界です。