インドの民の信仰・崇拝対象はスカンダの『おっかさん(母親)』に向かう。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

神聖寺 隆健 090-3085-9732

神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
「 カ 」と発音、読みます。お地蔵様を表す梵字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝
今、真言密教の胎蔵曼荼羅・金剛界曼荼羅に登場する古代インドの神々をご案内しています。
つぶやきを進めましょう。

『スカンダ』の父は『火神(アグニ)』、母の名前は『スヴァーハ』(女神)と言われてきましたが、『スカンダ』の実際の父・母はシヴァ神とシヴァ神『妃』だとインドでは伝説伝承されています。つまり『火神(アグニ)』にシヴァ神、そして『スヴァーハ』(女神)にはシヴァ神『妃』(ウマー)が化身し入り込んだ結果だと。
ある日『スカンダ』はインド叙事詩・ヴェーダに登場する創造神『ブラフマー』から、シヴァ神が本当の父親である真実を知らされます。また、自分の誕生の目的をも知らされました。

その目的とは、長い・長い戦乱(侵略戦争)を終了するには、ここで総大将インドラよりも強い『大将軍』たる指揮官の登場が必要となったから、でした。
以降、自分の存在を自覚した大将軍『スカンダ』はシヴァ神を敬愛し、彼の活躍・暴れん坊振りはいっそう際立っためざましいものとなります。
インド中を右に左に、前に後ろに素早く動きまわり、結果、魔物軍(阿修羅軍)は壊滅状態になっていきました。
さて、本題です。

ここに大将軍『スカンダ』の大活躍により、彼のおっかさん(母親)が大きく浮上(クローズアップ)します!
インドの民の信仰・崇拝対象は、実は、この『おっかさん(母親)』に向かって行きました。
この頃には、『スヴァーハ』(女神)はシヴァ神『妃』(ウマー)の化身だと知れ渡っていました。
次回に!
ちなみに漢訳ではこの大将軍『スカンダ』を『韋駄天(イダテン)』と言います。