
神聖寺 隆健 筆
つぶやきを進めましょう。
再度『色即是空・空即是色』登場!です。
空海は、『般若心経』は密教の修法実践の謎を解く『経典』だよ!と言いました。
そして、以前、このブログで『般若心経』に代表される『色即是空・空即是色』を、私なりの解釈を以って一度ご案内したことがあります。
これは、当然に密教的解釈をもってのことでした。
再度、ご説明します。
『色即是空』の『色』は『宇宙全体』のことです
〔ただし、人間・個人によって『宇宙全体(=色)』の価値観は同じですが、捕える大きさ・内容は違ってくるでしょう。
「あの人は器が大きい」とか「小さい」とか良く会話に出るでしょう!あるいは、別に、動物の心を例えて表現したりもします。このように『宇宙全体』も、人それぞれの違いはあります〕
『宇宙全体(=色)』をひとつの一点(=『空の世界』)に収束してしまう。
それが『色即是空(しきそくぜくう)』の教えであり、その理論と実践の修法を教えるのが密教の経典『大日経』です。
仏教史上で初めて「空に至る」実践の修法を教える経典(=大日経)が誕生したのです。
では『宇宙全体』とはいかなるものか?
それを『大日経』は図で教えてくれます。
それが『胎蔵曼荼羅』です。
慣れている密教の修法者はこの図を要しません。
彼の心の『像』で『宇宙全体(=胎蔵曼荼羅)』を描きます。
実は、これは事前段階があります。
それは「自分の全生涯を通じ、自分の精神性も含んだ今の自分の在り様と、この『現実社会』の全てを『宇宙全体』とみることです。
そして上記の事前段階の説明『何やら分からない?むにゃむにゃ!』が表す『宇宙全体』を、誰にでも分かるように、誰にでも等しくひとつの(図)にしてしまったのが『胎蔵曼荼羅』です。
『胎蔵曼荼羅』はあなた自身を含むあなたの『宇宙全体』を表現しているのです。