みなさま、こんばんは!
思春期専門カウンセラーの飯塚ひろみです
今回は「思春期っていつまで?20歳を越えてからの反抗期事例 ① 」のお話です
さて、みなさま、思春期っていつまでだと思いますか?
・高校生くらい?
・反抗期が終わるまで
・大学を卒業するくらいまでかな
と、思春期の入り口は分かっても、終わりのほうは、実ははっきりと分からないままの方が多いと思います
思春期前期が10歳から14、15歳くらいまでと言われている一方で、終わりのほうは20歳くらいと言われていますがあくまで
個人差
として扱われることが多いのです
体の成長に個人差あるように、心の成長にも個人差があり、思春期を迎える時期は本当に人それぞれです
もちろん、環境によっても違ってきます
さて、今回は23歳で反抗期を迎えた方のお話をしていきたいと思います(掲載内容は了承をいただいております
)
お母さまからご相談をいただいたときは、お嬢さんは23歳、社会人として働いていました
お話を伺うと、これまでお嬢さんは目立った反抗期というものがなく、親子の仲もとてもよかったそうです
女の子の反抗期は、父親に対する嫌悪感から始まるケースが多いのですが、ご相談者のお嬢さんはお父さんとの仲もとても良く、一緒におでかけしたりする程だったとのこと
それが、社会人になり、仲の良かったお父さんに対して、反抗するようになってしまった、とのご相談でした
内容としては
・お父さんを無視してしまう
・心配されても「分かってる!なんでもない!」と突っぱねてしまう
・目を見て話すのが辛いといっている
・一緒に食事を取らない
・お父さんが帰宅すると部屋に籠ってしまう
と、その言動は思春期前期にみられるようなものでした
家族関係、ご本人の育成歴、現在の環境等、何度かお話しを聞かせていただいた上で、幾つか課題が見えてきました
一つ目は
これまで、大きな挫折を知らなかった
ということ
二つ目は
社会人としてのお父さんの姿が尊敬の対象となっている
ということでした
順風満帆に人生を歩んできた彼女が初めて知った挫折が、社会人としての壁でした
学生だったこれまでとは、生活リズムも環境もまるで変わる訳ですから、彼女に限らず、誰でも一度は「こんなはずじゃなかった」と思うのではないでしょうか
そして、お父さんが憧れの存在であるというのも大きく関係している背景が見えてきました
・お父さんのようになりたい
・お父さんのような立派で、誰からも尊敬されるような社会人になる
ことを目標をしていた彼女は、未熟な自分を受け入れられず、また、父のようになれない自分に嫌気がさしてしまったのです
本来ならば、新入社員は全員未熟者でいいのです。失敗して、挫折してナンボの世界、それが社会人としての入り口な訳ですからね
お父さんも、お母さんも、誰もがみんな最初は社会人一年生、偉大な経営者も最初は未熟者からスタートなのです
ですが、挫折を知らなかった彼女からすれば、社会人として立派に社会に貢献している父は眩しいばかり…
お父さんと自分を比較しては落ち込み、自分が嫌いになってしまった彼女は、お父さんと話すことも、目を合わせるのですらもできなくなって、遠ざける様になってしまいました
本当は、どうしたら今抱えている不安や、迷い、課題を解決できるか、お父さんに聞きたいことは山のようにあるはずなのに、ギクシャクした関係を修復もすることができないままになってしまったのです
大人になってからの反抗期で何が辛いかというと
自分が大人であること、社会人であること
を脳が理解しているが故に、
反抗している自分自身の態度がおかしいと本人が気づいている
からこそ、自分を責め、嫌いになり、苦しんでしまうのです
そして、周りに相談しようとしてもみんな口々に
・大人げないよ
・社会人にもなって何やっているの?
・え?今頃?遅くない?
周りはもう10代で思春期・反抗期を経験し、抜けてきてしまっている訳ですから、否定的な見方しかしてもらえないことが多いのです
それゆえに、誰にも相談できず、ひたすら自分自身を責めてしまい、心身ともに病んでしまうという方もいらっしゃるくらいです
心の一部分の成長が遅れてしまっているだけで、反抗しているご本人すべてに問題がある訳ではありませんからね
実際に、社会人としては新入社員という未熟な立場でありながらも、懸命に毎日通い、働いている訳です
今回のケースでは、お母さんに間に入ってもらい、娘さんとお父さんの懸け橋となってもらうこととしました
ちょっと長くなりますので、その対応と具体例は次回お話ししますね
さて次回は「思春期っていつまで?!20歳を越えてからの反抗期事例 ② 」のお話です!
お楽しみに!
思春期教育研究所アジュガ
代表 飯塚ひろみ
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子ども時代は部屋で本とピアノばかり弾いている日々だったが、 行動派な姉に連れられ、野山を駆け巡る。
音大卒業後はピアノ教室を開設し、自宅レッスンの他に訪問型のレッスンも開始。 不登校の子どもとお母さんの支援をする中で、家族の繋がりの大切さを実感する。
結婚・出産後は発達障害の療育に力を注ぎ、同じ悩みを持つお母さんたちと共に「発達障害の会」を結成。理解を深めるための勉強会を現在も定期的に開催している。
杉並区立小学校PTA連合協議会事務局・生協の組合員活動を通じて思春期の子育ての大切さを痛感。カウンセラーの資格をとり思春期・発達障害で悩む母親の支援を開始。
2016年4月 思春期教育研究所アジュガを立ち上げる。
カウンセリングでは性格学に基づき、お母さんの気質(生まれつきの性格)とお子さんの気質に合わせた助言を行いながら、オリジナルのツールを使用し、お子さんの「心の黄金トライアングル(友達と過ごす時間・一人で過ごす時間・家族と過ごす時間)」の乱れを分析し、更に多面体にまで細分化。お子さんとお母さんの気質と関係をみながら、家庭でできる声掛けや接し方を助言し、 性格の違いによる親子の相性、コミュニケーション方法をお伝えします。
反抗期・学習・サブカルチャー・スマホ・対人関係・発達障害・・など、思春期における様々な悩みの種を持つお母さん専門の相談室。
「思春期を持ってましたと迎えるには?」「0点100点理論から見るありのままのわが子の受け入れ方」「発達障害を持つの子どものマイルール作り」「最強の行動思考回路を作る パルテノン型 目標設定法」講演会・セミナー・ワークショップも開催。
2016年5月 16人の法則 MBTIセミナー受講
合言葉は「思春期を待ってましたと迎えよう!」
現在は夫、高1の息子、小3の娘の4人暮らし。 思春期のマイナスイメージを払拭するため活動中。
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中学校教諭一種免許 高等学校教諭一種免許 一般社団法人 日本総合教育支援会認定 臨床心理支援技法士