子供は健気な嘘をつく
自分の親に心配をかけ
足をひっぱらないように
一人で前を向いて
自らの壁に立ち向かう。
そうして、挫けず
真っ直ぐに
生きれている限り
地に足をつけ
誰の目にも
誇らしく
生きているように映る。
だけれども、
残念なことに
子供の狭い視野では
想像し難い現実に
直面することもある。
健気に嘘をつき
強がってみせても
親や周囲の大人には
その強がりが
いつもより長引き
子供自身が儘ならぬ想いを
抱えていることは伝わる。
親や周囲の大人に
それを隠せる子供は
儘ならぬ想いを
親や周囲の大人の前で
見事に堪え封じ込み
穏やかに静かに
優しく尽くしてみせる。
子供自らが、
何を大切に思っているかに
気付き、
その為にと、自らに
誓願をかけて
強かになっていければ
よいけれど
自分だって
そうしたいのに…と
思うになったなら
破滅的。
親や周囲の大人に
嘘をつく子供は、
その親や周囲の大人には
助けることも
守ることも出来ない。
それでも子供は
嘘をつき
自分の気持ちの
理解を求め
自分が何を
して貰いたいか
気付いて欲しいと願い
自分が今
して貰いたいことを
してくれることを
求めるようになっては
自らと云う人間の
その人生に挫折する。
夢に破れて
自ら、日々を
闘い生きることに
敗北し
何を選択するかは
人それぞれ。
何を選んでも
可笑しくはなく
その全ての選択が
人間らしい選択だ。
人は皆、誰もが、
一国一城の主なのだから。
「国破れ山河あり」
自ら、守ろうとしていた筈の
何かに、もう、
手が届かぬように感じ
己の敗北、挫折を知った時
自分なんて、
ちっぽけな存在だ。と
気付けることは幸いで
雄大な景色の素晴らしさ
いつまでも残る
史跡、城跡、墳墓に立って
その境地に
今まで、どれほどの存在が
触れて来たかを
その身をもって知れることで
人は、また
人それぞれに
選択する。
その全ての選択は
何を選んでも
おかしくはなく、
全ての選択が
人間らしい選択だ。
人は、皆、
己と云う、
一国一城の主だけれども
早くに、それに気付き
具現化し、
自分以外の人をも先導し
自ら国を興し
多くを従えた者ばかりではなく
他がために、と
他を支えながら
名前も残さず
死んでいった者がいる。
寧ろ、そのように散る
人の数は
星の数にも
匹敵するのだろう。
恥を知り
傲りを捨てれたなら
人は、
自らの垣根を
取り払う
一国一城の砦に
囚われることなく
もっと、もっと雄大な
一国におさまりきれない
あらゆるモノに触れながらも
限りある、
その一生を強かに
穏やかに全う出来るだろう。
幾度となく、
自ら、築いたものが、
失われても
生きると云うことは
そうすることが
当たり前であるというように
たんたんと
自ら、頭をたれながらも
一から、何かを
難なく積み直して
ゆけるように成ってゆく。
欲がある内は
儘ならないことが有り
欲を手放せば
煩くもなく
御身が、何処に居ようと
誰を前にしようとも
史跡、旧跡、墳墓に立つような
静寂に、ただ包まれて
人の一生、生涯を静観し
この世に生を受けた者、
自分自身にも、礼をもって
接しては
たった一度の人生を
自分なりに愉しみ
自分なりに堪能し
今の自分を大切に
今を生きることと
それを何時失うか知れぬ
狭間の中間で
己の生、都合、
我欲に縛られず
いつでも直ぐに、
史跡、旧跡、墳墓に
立ち返っては
正気に返り
在ったモノを、
偲ぶことはあれど
執着することなく
快い平穏を常に
自身に捧げ
人に寄り添い
人へと礼を払って
今を生きる。ことを
人であるならば
誰もが、自ら
大切に出来もする。
何が大切かを
たくさん説かれ
自分が選んで来たもので
傷つくことも当たり前。
一つ一つを吟味して
一つ一つを大事と
積んで来ても仇とも成る。
それでも、
怠れば、運任せ。
心、煩くさざめいては
人は、自分にも嘘をつく。
何を選んでも
何もおかしくはなく
その全ての選択は
どこまでも人間らしく
愚かしい。