王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


学生の頃、
連帯責任を
体験したことは
あるだろう。

芽生えたての
自我、エゴは
視野も狭く

何故に、自分までもが…と

さすがに、
口にすることは
憚られても

内心、ほんの一瞬
心の隙間に
魔が差し込むような

恥を覚えた者も
少なからず居るだろう。

大人になれば
誰しもが、
それこそ、人性の恥、
若気の至りと

今、その頃よりも、
大人に成った自身を以て

無知で稚拙だった
過去の自身の有り様を
愛おしみ慈しみ
懐かしむことが適うだろう。

人間の社会で
生きてゆく中で

連帯責任を被って
不平、不満、不服等
自我、エゴが疼く
有り様を

正せず、治せず
居ることは

人として
人間社会を生きるには
とても生き辛く
なるのだから

思い遣り、配慮
人として生きるための
務めを怠り

何故に、自分が…と

自身のエゴ、自我に
固執し、執着し
自分に同情しては

慰み者の報いか
籠の中

人間社会の中で、
自らが築いた
城壁に囲まれ
四面楚歌

他者を想うことも
愛することも敵わず

地蔵菩薩を前にしても
感謝し、施し
尽くすことも適わずに

何故に、自分が…と

何故に、皆が
口にすることを
憚るのかにも
気付けず、気付かず

臆病風に吹かれたように
自身の弱さを助長させ

誰もが憚り、
忍ぶことが出来ていることを

何故に、自分が…
我慢しなければいけないのか?と

地蔵菩薩に情けを乞うて
救いを求め、

寂しさに負ける
臆病で未熟な魂、性根
自我にエゴをそのままに

独り自身を
慰め続けてしまうのだろう。

どんな生業にも
そう成るために
しなければならない事が
必ずある。

人に成るにも
そのために
しなければならず
努め上げねば
成れぬ事がある。

生き辛さとは
人として生きる意志に
人として生まれた責任を

何故に、自分が
背負わねばならないのか…と

心の隙間を突くような
邪念に息吹を
吹き込んで

弱音、弱気
情けのなさを
助長させた
人性の業に罪の
報いなのだろう。