王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。

物心つく辺りから

周囲に在る人の

有り様を観て来て、


他者に厳しいことを

云う人は、皆、


少なくとも、

其の当人が、相手よりも

厳しい苦境を

生きてきた

自分の観てきた世界を

信じている。と


思える僕は


この世界で

他者に厳しいことを

云われた人が、


自らのバツの悪さ

体裁、体面、

世間体を

取り繕うつもりか


厳しいことを

言ってくれた人に対して


『偉そうに…』と

口にして


其の体裁、体面、

世間体を見事に

己自ら、

情けない有り様に

変えてしまう者を観て


親の顔がみたいとは

少し違うけれども

其の者のソコに至るまで

其の周囲に在った

大人の有り様ために、


其のように

成ってしまったのだろう。と


選ぶことなど

出来ない

巡る境遇に呑まれて

今、汚れ足掻く者に

出会ったように思う。


他者に厳しいことを

云う人の抱える

苦痛に気付けずには


他者に厳しいことを

云うことが


泣きながら憤り

己を挫き

求不得苦に及ぶ


人世の

恥と、理解出来ずに


『偉そうに…』と

想ってしまう者が

矛盾を抱えたまま


他者に対し

厳しいことを

口にして


両刃どころか

己にしか刺さらない

刃で己をズタボロに

傷付けては


相反する

己の有り様を

この現世にさらけ出し


他者に情けを乞い

迷い葛藤苦悩に喘ぐ


したくもないことを

していることを

憐れに思われ慰められる


其の相手が

自らが厳しいことを

云った筈の

他者に、慰められて


相手の手を払いのけ

自分の方が上だとか

惚けたことを

口にしては


お前が云うな!と

泣きながら憤り


相手の良いところを

貶しながら、


相手の良い有り様さえ


自分が厳しく

言いつけたからだとか


自分が厳しく

言いつけたことを

誤魔化すためだとか


したくないからだとか


自らが、穢し、荒み


突っ張り、突っぱね

『偉そうな真似をするな』と

この現世で

他者に対して厳しく

云える者の


今、抱えているつもりの

苦しみを

誰が馬鹿に出来るだろうか


『偉そうに…』

恥ずかしくないのか?と

口に出来る者は


まだ、理解に及ばず

身に付かず

相反する迷い葛藤

苦悩を抱えて


ソコからの

その苦痛、苦悩からの

解放、救いを、

他者に委ね


自己の言動に

自己責任取れずに


答えを求める

真似をする。


この世界に

真理とされるモノが

存在するのに


それを信じようとせず

習うことに逆らい

示されること反発し


なのに、他者に

答え合わせを求める


相手のために

どうすれば良いのかと

訊ねずに


自分がどうすれば

このイラ立ちから

解放されるのか?


他者に答えを求めては

まだ、まだ、

見聞広げ、傷を負い

たくさん苦しみ

自ら得心を得て


自らが、定めゆけるまで

多くの矛盾を抱え

矛盾に迷い苦しみ葛藤し


どう生きようか

生きればよいのか

迷ってゆく。