王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


貴方の周囲を
見渡せば、

きっと貴方も
気付く筈。

後進に対し
何かを告げる
目上の者が、

後進の進言を
目上の者が
告げたことに対して
屁理屈をもって

目上の者が
告げたことに
耳を貸さない言い訳と
捉えるばかりでいる
目上の者は

後進と共に
大人として
成長してゆくこともなく

いつまで経っても、
自らの周囲に在る者を

自分が居なければ
どうするつもりなのか…と
其の今生にて
言い続けている。

深淵を覗く時
深淵も貴方を見ている。

そうして共に考えて
後進は後進の考えを

後進の前で頭を抱える
目上の者に告げるのに

耳を傾け、聴くことが
出来ない者は

自らの上に在る者を
羨んで

馬鹿にし嘗めて
軽んじている
今の自分に気付けない。

そんな目上の者を前にして
その目上の者を敬い
礼を払う後進が
いつでも、其の活路で在る
人の在り方に先に気付く。

目上の者が羨んでいる
他の誰かと
目上の者の在り方の違いに
最初に気付くのは
後進の者であることを

忘れてしまえば
迷いの中
目上の者は己のエゴに
我に欲に囚われたまま

頑なに頑なに
後進の者の上に立とうと
必死になってしまっては

残念なことに
傍目には、もう
後進が目上の者より
秀でて先に
大人に成ったように映る。

後進の言葉を
受け止めること適わずに

後進が目上の者が
告げたことのアラや
隙や揚げ足を取って
来ることに対し

余裕を以て
受け止めることが
適わずに
 
目下の者に
馬鹿にされ
嘗められたことにして

頼もしく育っている者を
目上の者が己の
体面、体裁、世間体を
取り繕うような真似をして

目の前に在る
後進と向き合うことなく
自らの後ろに刺さる
針の筵のような視線に
脅かされてしまうことは

ソコに至るまで
そのように生きていた
己が在り方の報いだ。と

後進の前で
己が報いを受け止めずに

御託を並べて
後進の進言を
屁理屈と呼び
天岩戸に引き籠もる
天照大神のような
真似をして

上ばかりに憧れても
猿真似は
見掛け倒しの
猿真似でしかない。

目上の者が
どのような在り方で
後進の前に立ちたいのか
後進にはよく解る。

後進は共に
目上の者が憧れる人の
その姿勢に習おうと

目上の者に
目上の者が憧れる人の
在り方を真似て
後進に対峙する時に
心が伴って居らず 

憧れる人が周りの者が
今、大人になった己が
後進に対峙している
其の姿勢を見ていることに
気を取られたまま

後進と対峙して
元も子もないような
在り方をソコで
してしまう。

そんな姿勢では
いけないことを
対峙している後進が
目上の者を
上に見ているならば

必然的に気付くだろう
目上の者のその向こうに
目上の者を見守る者のが観え
その瞳に込められた心を観て

そのような心を携えて
後進と接することが
出来ない者は

自分の周囲に在る者の前で
大人に成り
後進を有している自分が
後進に指示を出し
後進が従うことに依って
自分の格好、体裁、体面
世間体が保たれることを
期待してしまったあまりに

後進の進言が
目上である自分の
体裁、体面、世間体に
泥を塗る行為に感じてしまう。

後進の進言を
余裕を以て受け止めて
共に一緒に考えて

後進と共に、自らが
この世で在りたいと望む
憧れる人の背に習い従い
 
憧れていた先人が
その人生の合間、合間
ソコどこで、

今の自分のような心を以て
自分に接してくれたことを

人は自らの後進の
進言に依って
自らだけでは気付けない
考えも及ばない多くのことを
共に考えさせて貰えることで
気付かせて貰い

人として
成長させて貰うことが適う。

後進が先人を育て
先人が後進に
数多ある中から
一つの道を示してゆく。

上を望むばかりで
後進を見下していては
成長すること適わない。

基本の基は
生きている限り
変わらない。

後進が日々務める
在り方、姿勢。

困難を前に
何度、意志を挫いても
自らが、憤ることも
哀しむこともなく

ゼロから
イチから
後進と肩を並べて
積ませ貰えることを

恥と想う者は救われず
後進と共に
後進が気づいたことを
教えて貰いながら

新たなモノを
積ませて貰って
人は人として
己を脱却出来るのだろう。

見渡せば、
きっと貴方も
気付く筈

人の在り方の違い
今、抱えている苦に困難
何を求めている者か
何をも求めず在る者か

その違いに
気付く筈。

人と云う生き物の
この今生での罪に
因果に気付く筈。