王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


いつでも、
誰かが、貴方のことを
見ているんだよ。と、

誰もが、
言われたことが
あるだろう。

いつでも、
誰かが、貴方のことを
見ている。と

信じることが
出来ない者は、

今、此の世のソコで、
他人の目を気にしては、

独り侘びしく寂しく
孤独な心細さを抱え

今、自分の前に居る
誰かや何かが
こうしてくれたならば…と

いつでも
誰が、貴方のことを
見ているかを
知れぬまま

何かに追われるように
情けなくも
狡く卑怯な真似を
求め欲しては、

今、ソコに
貴方に気付いて
貴方を知ってくれて
貴方を見てくれている者が
居てくれたならば…と

今、此の世で
思うことが有る者は
未だ、

いつでも
誰かが、貴方のことを
見ているんだよ。と

誰もが、先人に
優しくかけられた
其の台詞、
ソコに、込められた
「想い」の向こう側

何を想って
そう想うのか

其の台詞を吐く人に
心寄り添うこともなく

馬耳東風
ぞんざいな
いい加減な態度で
その場をあしらい

貴方は
自分勝手に
想像する

其の台詞を
貴方にかけてくれた人が
貴方のことを見ていると
言いたいのだろう。と

そんなこと、言ったって
現実、そんなこと
出来やしないじゃないか。と
思う貴方は、

その台詞を
貴方にかけてくれた人が
居ないところで
自ら、悪さをしてみては
 
独り侘びしく寂しく
孤独な心細さを
誤魔化すように強がって

いつでも、誰かが
貴方のことを
見ているんだよ。

その台詞が真実と
気付くこともなく

情けなくも
狡く卑怯に
責任転嫁し、甘えては

自分のことを知って
気付いて
見てくれている者が
自分にも居たならば、

自分は今、
こんな想いはしていない。と

いつでも、誰が
貴方を見ているか
気付き知ることもなく

貴方は、其の今生にて
貴方自身が行うことから
目を反らし

目を覚ますことも適わずに

自ら狡く甘えた真似を
望み続けてしまうのだろう。

いつでも貴方自身が
無意識に
自覚していることがある。

負い目、引け目も
恥辱、汚辱、屈辱
他人の目が、必要以上に
気にかかるのも

貴方が、
此の世のソコに
そのように居る
貴方自身から目を反らし

貴方に齎す報いだ。と

貴方自身が
気付けぬ間は

貴方はずっと
侘びしく寂しく
孤独な心細さを抱えたまま

貴方のことを
いつでも、見つめてくれる
誰かを求めてしまうのだろう。

貴方自身が
いつでも、貴方を
無意義のうちにも
見ていることを自覚して
目を覚まし、

貴方が
ありのままを知れたなら

強がることの
意味の無さ

構えることの
意味の無さ

悪ぶることの
意味の無さ

偽ることの
意味のなさ

嘯くことの
意味のなさ

貴方が誰かに
知って気付いて
貰たかった
素直な心のままの
貴方自身を
貴方が救ける方法こそ

いつでも
誰かが、貴方のことを
見ているんだよ。と云う

其の台詞に込められた
真理に想いに
貴方自身が気付き触れ
知れることが

一つの鍵。

自らが解けてない
台詞を真似て
誰かや何かに
ぞんざいに、

自分が誰かに
かけられた台詞を
浴びせても

自分が
ムカムカするばかり

他ならぬ貴方自身が
かけられた其の台詞に対し
どのような姿勢で
今、在るのかが

貴方が、其の台詞を
浴びせた者の姿に映る。

今、ソコに居る貴方が
どのような姿勢で
どのような在り方で
其の台詞を口にするのか
 
今の其の姿に現れている。

いつでも
誰かが、貴方のことを
見ているんだよ。

そんな貴方に
恥じないように、
貴方が、今、
ソコに、そのように
在れる人であることを

誰もが、願うトコロだよ。

他ならぬ貴方が
貴方のことを
見ていることを
自覚出来ずには

ムカムカしたり
焦燥、不安感じる
起因が解らぬまま

誰かが、貴方を、
見ていてくれたなら
そんな想いをせずに
済んだかも知れない。と

自らが、いつでも
貴方のことを
他の誰かが
見続けることなんて
出来ないことを
知っている貴方が

此の世のソコで
矛盾を抱え
独り迷い葛藤苦悩した後、

どんな選択を選び
何を貴方に科し
どんな行いに及ぶのか

ソコにそのように在る
貴方のありのままが
観る者全てに知れてゆく。

誰や何を偽っても
貴方自身を偽る事は
儘ならず

侘しさ寂しさ
孤独な心細さに苛まれ

狡く卑怯に
素直な貴方を
気付き知り、
いつでも
見ていてくれる誰かが
自分にも、有ったならば…と

此の世のソコで今、
思ってしまっている者は
どうしようもないね。

他ならぬ貴方が、
いつでも、
貴方に恥ぬ選択を
選んでゆけるように

真っ直ぐに
貴方を守護して
救けてゆけたらいいね。