王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


貴方が、
他者に訴える。

貴方の周囲に居る人に
他者が頭を下げて
謝るのが当たり前だ。と

他者の
その立場なら

貴方の周囲に居る人に
申し訳なく思って
頭を下げてくるのが
当たり前だ。と

頭を下げる行為が
何を指すのかを

貴方が知らず
気付かぬまま

只、申し訳なく
責任を感じ
重荷を貴方が背負う時

貴方は、貴方の
周囲に居る者に
すがり甘え赦しを
乞うては

そうしたことにより
貴方は、何かを
成し遂げでもしたかのように
この世のソコに在るのだろう。

誰が、誰に
赦しを乞うような
甘えたことが出来るのか

赦されずして当然の事も
この世に在ることを
自ら背負うこともなく

事に及んでゆく
貴方の在り方が
誰の目にも映るだろう。

貴方が、誰かに
貴方の周囲に在る人に
謝って貰いたい時には

貴方が、その人に
謝りたいのだろうに

今、ソコに居る
貴方の在り方では
その人に、謝り報いることが
適わないと感じる貴方が

貴方の代わりに
誰かが、貴方の周囲に居る人に
謝って貰うことが
出来たなら

貴方が、ソコから
救われるように感じる時

貴方、自らが
自己の言動に
自己責任を担いきれずに
焦っている。

貴方の周囲に在る人に
謝るべきは
貴方だけ。

それが解らぬ貴方は
自己責任を担いきれずに
肩代わりし担ってくれる者や
共にその荷を背負ってくれる者を
今、ソコに求めている。

貴方が貴方の周囲に
今、在る人に
報い続けることが苦しくて

誰か代わりなる者を
ソコに求めては

貴方の周囲に在る人に
今、報い尽くさぬ
今の貴方が

どんな立場の誰を
貴方の周囲に在る人の前に
連れてこようと
しているのか

誰かが
貴方の代わりに
貴方の周囲に在る人に
謝ってくれない様を見て

薄情だ。と
貴方の周囲に在る人の
今の気持ちを考えれば
申し訳なく思わないのか?と

この世のソコで
貴方が、問うては

その、貴方の
そのあり様、その台詞を以て
訴えかけられた誰かは、

そりゃ、貴方の周囲に
居る人に対して
申し訳なく感じるけれど

貴方の周囲に居る人に
謝るのは、貴方だろう。と

そのような訴えを
この世で起こす
今の貴方の在り方に
ドン引いて
呆れきってしまったように
相手にしなくなるのだろう。

広く狭いこの世界で
貴方の代わりに
貴方の周囲に居る人に
謝ってくれる者は

今生を生きる貴方にとって
至宝の宝に成るだろう。

そんな友達に
貴方が出会えることは
貴方の幸いだろうけれども

貴方の周囲に在る存在に
貴方の代わりに
謝ってくれる存在は

貴方が周囲に在る存在とは
どのような関係性なのか

例えば貴方が浮気して

貴方の浮気相手に貴方が

貴方の配偶者に
申し訳なく思うなら
頭を下げるべきだ。と

貴方が求めてしまうことは
異常なことだ。と
気付けずに

自分本位、自己中心的
自意識過剰、自己主体に
物事を考え捉えて

貴方の周囲に在る者への
配慮に欠けて生きている
貴方の在り方が見えてくる

可哀想な貴方。
怠惰な貴方。

自らが、頭を垂れて
ソコに在る誰かに
報い尽くし続けることが

貴方の不安に成るのだろう
寂しくて、侘びしくて
そうして誰かに尽くすことに 
未だ、慣れもせず

貴方が、そのように
誰かに尽くそうとする時に
貴方は、必ず
他の誰かに嫉妬して

他の誰かが今、
貴方が、頑張ろうとする時に
貴方の周囲で楽をしている。と
感じてしまうのだろう。

まるで、小学5〜6年生や
中学に入りたての子供が患う
一過性の病気のようだ。

赦しとは何かを
考えることもなく
赦されることを
当たり前のようにして

貴方が周囲に在る者に
貴方の代わりに背負わせた
荷の重さが、よく解る。

貴方の周囲に在るモノは
とても素晴らしい。

貴方の周囲には
貴方が本当に
大切にすべきモノだけが
必ず残る。

分かり易いこと
この上ないね。

ソコに貴方が
相対するために
誰かが貴方の代わりに
謝ってくれることを
求めるようなことがあることは

とても残念なことだ。
貴方の弱さが
自分本位さが
自己中心的なエゴが
自意識過剰な自我が
自己主体でしか
考えられない
 
井戸の中の蛙のような
貴方自身のこの世での
その在り方が

只、残念で仕方ない。