王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


善い人に
見られたい人は
病むという。

きっと心配が
尽きなくなるのだろう。

伝染するように
広がって
自らが、手を止め
足を止め

何かを気に掛け
この世のソコで、

ほんの少しの不安
心配、気にかかることを
己自ら、口にして

それを自分が
優しく善良な者だから
そう感じたのだ。と

自らが、捉えた瞬間に、
人は自らが描く
優しい自分の理想の夢へと
飲み込まれてゆくのだろう。

この世で、自らが
誰かや何かを気にかけて
不安心配を感じることは

決して自分が
どんな想い、気持ちから
他者を憐れみ

その誰かや何かのことを
気にかけることにも
寄り添っていることにも
成りはしないことを

人は誤ってしまう。

そんな他者が
今の自分が手を止め
足を止め
後ろ髪ひかれるように
気にかかり
不安、心配に思うことは

今の自分の
その今のありようが
自分の在りたいありようでは
ないからで

感じてしまう
己の弱さ
このまま先の未来で
自分が傷つくことを予想する。

他者が未来で
こうなったり
ああなったなら
過去の自分が
何も出来なかった悔いを感じ
感傷に囚われることを
予想する。

はぁ〜と吐き出す
溜息は、
自らを不幸(不孝)に誘う
扉を守る
門番の妖精を殺しながら
お優しい、自らを
誘う扉を開けてゆく。

強く意志を持ち
今、自らを律し
行脚することを
惜しまずに
 
お優しい者が吐く
そのため息に含まれる
麻痺毒を吸うことなく

この世の現実
ありのまま
己を含めた人の実相
弱さ、狡さ、臆病さ
自己の言動に
無責任である者は

自らがソコに見る
不安、心配、焦燥
前門の虎後門の狼を前にして
善良な者とはかけ離れた
様相をこの世で呈し

自分の想い気持ち立場
都合事情、主義主張を
自ら、叫び訴えては

自らが、情けをかけ
自らの、手を取らぬ
自らが、お前は
溺れ沈んでいっている。と
今、捉え観ている者へ

鬼の形相で憤り
中には捨て台詞さえ
浴びせかけ

自分は善良であるのだ。と
自ら主張する者は
還れない。

自らを善良と
認めるのは
自分ではないことを
過去に自分は善い人と、
自分の想いを汲む者に
そう言われていたんだ。と

この世のソコで
独り哀しく
胸を打ち痛みに響く

泣きながら憤る
自らが今
己の業火に灼かれては
他者の痛み等
省みず断末魔の叫びを
あげながら

自らが溺れ沈んで
何かに憑かれ
囚われてしまったように

この世のソコで
今、己がかける情けを
受け止めぬ者は
己が仇か鬼であるかのように
捉えてしまいながら

自分は優しいのに…と
自分の想い気持ちが
届かず伝わらず
虚しく傷ついては

ソコで独り
侘しく寂しく
孤独な心細さを
感じ傷ついている
自分のことを

他者が心配し
気にかけて
かける言葉から

自分がどんな
感情を抱き
何を想ってしまうのか
自分のこの世での
ありように気付かずに

今、自らが
他者に心配され
気にかけられ
様々な言葉を
投げかけられて
感じた想い気持ち

己の弱さが疼き
己が手を止め
足を止め
感じるその想いが

いったい何処から
湧いたのか
その起因、原因を
己の弱さと決めかねて

自分とは違う
誰かや何かが
こうあったならば
今の自分は
こんな想いしなかったのに。
 
自らが、自らの
人間性を
人の情けを欠いて
業火の向こうに映るモノを
欲して止めれずに

今の己が
今まで積んでことも
擲って
自ら業火に突き進んでは

愛憎に赤かった業火が
黒い炎に変わってゆく
黒い炎に灼かれてゆく
その様を

この世で優しいと
認める者は
自分ではない。

それに気付くことなく
黒い炎滾らせて
自分は優しいのに…と

今、溺れ沈んでゆくように
己の目に映る者が
己の手を掴み返さぬことに
憤り、

今、この世のソコに在る 
己が愛憎に溺れ灼かれ
囚われゆこうと
していることを

己が弱さと恥と認めず
己が弱さに荷担して
責任転嫁してしまえば

深淵を覗いていた筈の
己が深淵に囚われて
溺れ灼かれてゆく様を
自ら、この世で晒してしまう。

そのような姿を
己が晒し
そんな己に様々な
言葉を浴びせる存在のことを
人の気持ちも知れぬ者と

この世で
己が捉えてしまう
罪深さ

己が優しさを疑わず
己が他者のためにと
務めていることで
救われている者が
本当にソコに居るのだろうか

自分が生かされて
優しく包み込まれ
支えられ
善良な善い人と
第三者に思われて
いたことに

気付けずに
過去の栄華に縋っても
無常に時は流れゆく
 
生老病死
諸行無常
変わらぬモノなど
何もない。

変わらぬように
居るつもりでも
確実に変わっている

少しずつ少しずつ
日々の努力がなければ
持ててた筈の筆さえも
まともに持てなくなってゆく
 
真っ直ぐに引けた 
縦線も
交差させる横線も
自ら、真っ直ぐ書けなくなって
過去の栄華に縋るだけ

そこは優しい夢の中
優しくぼんやり光る霧に
包まれて

この世のソコに
在る筈の
己の姿、ありように
自ら気付くことも敵わない。

自分の優しさを
幾ら自らだけは疑わず
知っているつもりになって
自分の世界に籠城しても

光はソコに届かない。
眩しく光輝いていた筈の
自分自身を失って
光のない無明の世界で

光が注いでくれるのを
幾ら待とうが
自らの光が灯せる訳もなく
 
ぼんやり霧に包まれて
ベールに仕切られた
独りの世界

誰も貴方の想い気持ち
立場、事情
主義主張など
理解してくれていない。と

貴方自らが
定めた道を
自ら歩き続けてゆく

この世の実相を前にして
この世での自分の
言動、立ち居振る舞いと
変わらぬ者を見出して

その心、その想い
その気持ち、
貴方が、どう捉えるか

お優しい筈の
貴方の言動に
嘘、偽り、狡さが
あることを

自ら、この世で
晒すような
己が弱さに荷担する真似を
己にさせているウチは 

この世のソコで
今、そのような想い
そのような気持ち、
立場に立っている
今の貴方を貴方が虐め
苛み、傷つけながら

なんで、どうして
自分のこの世での
そのありようを信じて
くれないのか?と

泣きそうな顔をして
縋る眼差し向けながら
自らの欲からの業に
自己責任、担うことなく

まるで
マッチ売りの少女のように
己が弱さに荷担して
自分は優しいつもりで
何を背負うこともなく

ソコで他がために
生きることも試みず

何を省みることもなく
無責任に
今の弱い自分をそのままに
日々の務め投げ出して

深い霧
闇の中、
独り水面に、浮かぶ舟の上 
どこに向かうか
己が考え決めることもなく
波任せに流れ続ける

どこまでも
どこまでも
 
この世のソコに
顕現している
己が姿を見失い
何かを求め続けながら

自分の優しさは疑わず
己が業の罪を背負わず
この世での己のありようを
己が意志を持ち定めることも

調え生きることも敵わずに
はぁ〜とため息ついては
門番である妖精を殺し
自ら開いた 

己が不徳、不義理
不孝(不幸)に
誘う、弱さに
己自ら荷担して

その贖罪さえも
背負い務めること
し難く、敵わぬ
高いハードル
壁へと自ら、変えて

自分は悪くない。と
自分のお優しい
想い気持ち立場
都合事情を主張しては

あさましく
おこがましくも
自分のことを
善良なか弱き存在と
捉えてくれない存在が
この世に存在することを

未来の己の不安焦燥の種と
己の弱さに荷担して
この世での己の言動に
自己責任担えずに

他者によく思われたい。と
欲深く、貪欲に
この世で願ってしまう者は

自らの心を蝕んで
自らに不幸(不孝)をもたらして
その起因、原因を
自ら、諌めることなど
できない。と

今、他が、ために
生きる努力を欠いたまま
深く冷たい沼の中へと
ゆっくりゆっくり
沈んでゆく様を自ら晒す。

己が罪を背負えずに
自らの、この世での
立ち居振る舞い言動に
自己責任、強い意志を持ち
自らが立て誓いを
自ら一人、守り務めること
敵わずに

己の弱さに荷担して
傷を痛みに苦しむ者が
自分ばかりのように感じては
自ら己に不幸(不孝)を強いて
助けてくれる者を待ち

現実に在る
この世界から
隔離された世界で独り
彷徨い続けてしまう。

その身を心を
捧げれる程に
想い続けれる存在と
自分は未だ出会えていない。と

出会えているように
映る者の
努力、研鑽、苦労
頑張り軽んじて、

出会えたならば
救われると
現実の世界で夢を見て

亡霊のように
何に触れても空っぽの
己の貪欲さに気付けない。

大人に成ろうと
努力せずには
十五歳の自分で
心の成長は
止まってしまうと云う。

ただ存在しているだけでは
何者にも成れない
成る必要もないのだけれども

他を羨みながら
成ろうする努力を
己が欠いていては
己に不幸(不孝)を強くばかり

調え調え
いつしか貴方にとって
丁度よい、
今の貴方の
中道を貴方が見つけ
 
未来の貴方が負う傷を
不安、心配に
思うこともない

不幸(不孝)知れずに
成れたら善いね。