王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


【継続は力なり】

この言葉は
自ら「培う」ことを
自分に報せる呪文のよう。

小学校、中学校
毎日何年間も歩いて通えば

後の生涯
その距離を歩くことが
苦ではない自分を知って

自らの力で
培えた、己の力を
知るのだろう。

渋々、イヤイヤ
怠けたり、ズルしたり
してばかりでは
自らが、力で
己の力をつけれることに
気付くことが難しく

当たり前の違う世界で
自分には出来ないことが
出来る者がこの世に在ることを
恨めしく羨ましく感じて
自分を貶めてしまうのだろうか。

自らの内に
培われたモノを知れること。
それを知れずには
気付けぬままでは

出口のない無明の闇を
自ら術なく彷徨うような
苦行を己が己に与えるのだろう。

自らが意志を持ち
自らが目標に向かい
【培う】日々により
苦ではなくなることがある。

当たり前の違う世界で
自らに何が
培えているのか
気付くことも敵わずに

他者に今の己の
弱音、弱気、泣き声を溢し
今の己が目標さえも持てずに
この世を彷徨う孤独感、

その虚しさ、
飢え渇いて止まぬ程の
長引く苦痛。

この世にそれ以上の
苦痛はないように思う。

今の自分に出来ること。
其の有り難みに足りることなく

今の自分が
行ったつもりの事柄の
見返りを救いを

他者に求め欲してしまっては
自ら【培う】こと敵わずに

不孝(不幸)にも
遠回りしてしまうのだろう。

【培えて】
自らに具わっているモノが
有り難い。

【培った】日々は
いつも走馬灯のように
輝いて
今の己を救うのだろう。

有り難いことだ。