王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


哀しいかな、映し出す。

今、自らが、何かしらを
被りたくない欲を有し、

無責任でありたい。と
何かから免れることを
切に願い抗う者のみが

今、自らが、
免れたいと願う重荷を

今、ソコに共に在る
誰かの責任感を養って
背負わすことが
敵わないことが

誰の目にも心にも
よく映し出されてゆく。

そうしてまた、
今、自らが

何かしら、
一人覚悟を決め

何を自ら、被ることをも
損なうことをも
畏れず怯まず惜しまずに

自己の言動に
自己責任を担い
あらゆるモノに
真っ直ぐ立ち向かう者だけが

今、ソコに在る誰かの
尊厳、自負を刺激して
独り重荷を
背負いゆかせることが敵う。

今、自らが
ソコに在る者に対し
どのような想いを
抱いているのかが

今、ソコに在る己の
責任感に問いかける。

自らが、ソコで
何を望んでいるモノか

言葉にするだけ
無粋な虚飾を纒ってゆく。

言葉にせずとも
ほらそんなに鮮明に
この世のソコに
そのように在る、
貴方が、誰にも観てとれる。

己が定まらず
背負いきれずに
何故にどうしてと
もがき葛藤し
すがり乞う。

為せば成る何事も

何を為せばいいか
分からないなんて

とても侘しく寂しく
辛く孤独で心細いことだろう。